2014年3月31日月曜日

佐渡島遠征っっっ!!

こんにちは。虫班2年のT掛です。
今回は3月27日から30日まで佐渡島へ昆虫採集へ行きました!
一日目
メンバーは自分と虫班長T治、水班のS原の三人。僕は東京から鈍行で新潟に向かい17時ごろにバスで来た二人と合流、ネカフェで快適な一夜をすごした後の始発佐渡汽船へ。
佐渡島ではレンタカーを借りていざ山へ!!自動車免許取りたての若葉も若葉、新芽マークの自分たちのガチの運転はまさかの佐渡島でした。ちょっと最初はひやひやした……
20分も走らないうちにいい感じの立ち枯れのある針葉樹林が!
そう、今回の狙いはサドマイマイカブリと愉快なオサムシ佐渡亜種達。(あと、個人的にクロサンショウウオとサドガエル)
無邪気に立ち枯れへ走り出した虫班長が勢いよくハンマーを打ち付けると……
「サドマイ、サンキュー!!!」というおなじみの雄叫びが!!
 
開始数分で掘り当てるとはホンマ化け物だ。
負けじと半狂乱に倒木を殴りつけるも自分とS原はこの時点では坊主……うまくはいかねー。
そしてポイントを移り、山の中の湿地の中に大量の立ち枯れがある地点を発見。これはいけるっっっ!!!
 

ふっふっふこんな所に隠れてたのかいお嬢ちゃん。三人合わせてこのポイントですでに10匹は超えました。


他にもハート模様の可愛らしいエサキモンキツノカメムシ


ピンクっぽいカメノコテントウ
 マイマイが予想外にうまくいきすぎて、三人はそろそろサドアオ、サドクロ等の別のオサムシを求め始める。
次は素直にOBの方に教えていただいたポイントへ。
流石、OB……このポイントは祭りというのにふさわしい密度!!
せいや!!!
 
首がぶっといし顎が厳つい!!
これぞサドマイ!!
 
そしてサドアオ
 
サドクロ
マジか……一日目の採集開始3時間程度で目的のオサ達が大体取れてしまった……
佐渡島の自然に感謝、優しいOBの方にダイビング土下座感謝。
この後ほかのポイントに移ってもぽろぽろと目標の虫たちを出しました。
二日目
一日目の爆採れに三人は余裕ぶっこきまくりです。
「サドアカガネもぶっちゃけ余裕。大佐渡の虫たちも今頃震えてる」
そんななめたことを言ってニヤニヤしながら昨日とは別の山地の大佐渡へ車を出しました。
しかし現実は甘くなかった……雪のため大佐渡を縦断する主要な道路が二本とも四月中旬まで通行止め。
やられました。
なのでとりあえず開き直って、佐渡金山を観光!!せっかく佐渡に来たんだもの!!
写真をぱちりっと


佐渡金山すげえじゃねーか……この凄さを伝えられるボキャブラリーが無いことを悔やむ。
試食で食べたおまんじゅうも美味しかった(てへぺろ)
この時点で昆虫採集に来たのにまだ誰も何も取ってない。やばいね。
というわけでそろそろ本腰入れて採集。
だがしかし、いい材も立ち枯れも見つからずハートブレイクワズ……
なーんにも採れない、一日目の虫祭りとはなんだったのか。
焦り故の奇声が松林にこだまする。
「どこやねんんんん!?くぁwせdfrtgひゅじこlp!!!!」
倒木にハンマーを打ち付けながら奇声を上げる……正直けだものと呼ばれても反論はできない程度には取り乱していたかもしれない。
ふぁっ!?なんかおるのう
 


ニジゴミダマ(採集時の写真でなくて申し訳ない)
 

 ニホンカナヘビ
 

キノコムシ
 
 スジアオゴミムシ
何とも言えないメンツたちを発掘。
自分がこんなんを掘り当ててるころには周りはちらほらとマイマイとアオオサを掘り当てはじめていた。
 サドアオ

悔しいのう、悔しいのう……
その後、ポイントを移し湿地のような場所に立ち枯れを複数発見。採集開始。
しばらくするとS原君から「T掛先輩、これ何の卵っすか」とのこと。
なんだろう……!?!?!?!???これは!!!
 

クロサンショウウオの卵やないかーい!!!
まごうことなき、アケビ型卵塊。日本産小型サンショウウオが実は虫より好きな自分としては小躍りしそうな勢いで嬉しかったです。
西日本出身の自分ではカスミサンショウウオの卵塊を探すので精いっぱいだったのに、ついに北日本を生息地にするクロサンショウウオの卵塊を目にする日が来るとは……感無量だ。
1房だけ採集しました。後の子たちは逞しく佐渡島のクロサンショウウオとして増え続けてほしい。
発生が進んでいるのであと数週間で孵化すると思う。
 
そしてまたポイントを移す。
ちょっと標高の高い雪のあるポイントで面白い虫を発見。
 
根返りを掘っていたら出てきたダイミョウヒラタコメツキ
 こんな派手なコメツキは初めて見た!
そして、虫班長T治君がある蝶々を発見。
 
 スジボソヤマキチョウ
初採集だったらしく顔をくしゃくしゃにして叫んでいた。喜んでいるみたいだ。
というわけで二日目は本命の虫たちについては全員不調、だけど思わぬ嬉しい収穫も少々といった形に。
まぁ、気持ちを切り替えて佐渡の海の幸を味わうべく回転寿司に行きました\(^○^)/アッヒャ
やはり日本海の海の幸はしゃっきりぽんっと舌の上で踊るような旨さでした!
ノドグロ、アワビ、ナンバンエビ……ああ、バイトを頑張ってよかった。
佐渡の温泉もまた採集の疲れを取ってくれる。湯に浸かれる……なんてすばらしい。
ここで、不意に山野草の花を専門にしているプロのカメラマンの方と出会い、少し会話を楽しめた。佐渡島という特殊な自然環境に魅せられるのは虫好きも植物好きも同じようだ。
素晴らしい出会いに感謝。
そして、至福のひと時を終えて二日目は幕を下ろします。
三日目
いよいよ最終日!!佐渡採集の輝かしきフィナーレを飾るぞ!っと意気込んでみたものの生憎の雨。
虫班長はそれでも立ち枯れを血眼になって見つけては壊すを繰り返していました。
虫に熱い男、嫌いじゃないぜ。
結局この雨の中の採集はうまくいかず観念してトキの保護センターへ。
なんでも、ものすごく臆病な鳥らしくカメラのフラッシュや大声はもちろん、傘を広げる等の動作でパニックを起こして壁に激突して死ぬという……マンボウとトキって親戚かも。
 


これがトキだ!!!

 ハックション!
←と言うのは冗談でドジョウを飲み込んでいる瞬間です。





丁度、卵を産んでオスとメスが交代で温めていました!いやーナイスタイミングに来たもんだ。
トキの羽の内側の色がいわゆる朱鷺色なのですがものすごくきれいな色でした。
ピンクの混じった淡い朱色で日本っぽい上品な色なのですがうまく写真に撮れず悔やまれます。
金山、トキ、そして佐渡の昆虫、佐渡の人々ありがとう!!そんなわけでサドマイマイカブリを全員合わせて33匹、サドアオオサムシを約30匹、サドクロオサムシを2匹その他もろもろという結果で佐渡島は幕を下ろしたのでした。
最後にドーンっっっ

ああ、イケメンだなあサドマイマイ。では、これにて失礼。

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