2013年2月20日水曜日

対馬採集記 その2

お久しぶりです。4年のdaiです。中途半端にしたくないので、この前の続きを書いていきたいと思います。
2011年8月上旬
わったーを見送った後、3人とも(私とあんじゃい、パルナスの3人)しばらく港でぼうーっとしていた。みな疲れがたまっており立ち上がる気力がない・・・・
しかし、動かなければ何もできないのでなんとか重い腰をなんとかあげ、まず体力を蓄えるために近くの豚骨ラーメン屋に行くことにした。
うまい豚骨ラーメンをたらふく食べ生気を養う。
これで今日の採集のパワーは復活したぜ。さあ出発だ!!
・・・・
・・・
・・
これ以降帰るまで異常なテンションで、何を採っていたかは覚えているのだが、それが8月の何日のことだったのか記憶から抜けてしまっている。それなので、これ以降採集の日にちが載ってない。ご了承いただきたい。
まず、記憶に残っているのがわったーと別れた後は島南の山を中心に採集をしていたことだ。夜に山に入ってベーツ探しをしたり、ライトFIT見たり、コータス持参のしょぼいライトで灯火採集などしていた。
大きな成果だったと思うのは、コータスが見つけたコゲチャヒラタであろう。コータスいわく、「こいつの生態写真はほとんどない!ドヤッ!!!」とのこと。僕も撮ろうと思ったが撮る直前に採集されてしまった・・・・待ってって言ったのに
近くのちっちゃな池ではハイイロゲンがうじゃうじゃいたり、本土のより一回りでかいアマガエルがいた。後、夜に何匹ものツシママムシを見たのだが、ここのマムシはやけに気性が荒かった。この時あんま飯も食っておらず微妙にタンパク質が足りてなかったから、採って夜食しちゃえばよかったなあと、今にしてちょっと後悔している。
他には、某山でキンオニ採集とか樹液周りをしていた。なんか結果だけ書いていくのはつまらなくなったので、ここで1つ採集記っぽく書きたいと思う。

~キンオニ採集~
日を追うごとに3人ともどんどん疲れが溜まってくのが、車内の淀んだ空気を感じればわかった。しかし、この疲れを乗り越えればいい虫が採れるはず!!と自分に言い聞かせ、次なる目標へと突き進む。(運転手は僕ではないが・・)
さて、今日は前から予定していたキンオニ採集だ。
今いるところから少し距離がかかるが、気合で行こう。
・・
ふうやっと着いた
この山は対馬の北の方にあるキンオニ採集で有名な所である。今の時期だとライトトラップをしたりすれば採れることもあるみたいだが、材割でもまだ全然いけるみたいだ。
さて、出発だ・・
山を登りながらいい所を探す。
うーーん  ないなあ・・

少し登ったところで、各自別れて採集することにした。
僕は近く谷を降りながらいい朽木を探してみることにした。

おっ朽木発見!!
割る→いない
また朽木発見!!
割る→いない
・・・・・
・・・
・・
うほっ いい感じの朽木♪

いるかなあ・・・もう朽木割りすぎて手が疲れたよ~

おっ!?
いたーーーーーーーー!!!!!!
キンオニちゃんぺろぺろ

ここには幼虫も数頭いた。(帰った後確か誰かにあげたような・・・)

ふう満足。満足。
時計を見ると、結構時間が経っていたので、コータスたちと合流することにした。
2人の成果を聞いてみると、キンオニは採れなかったがキオビキノコさんがタコ採れ、歩いてるツシマオサを数頭捕まえたのこと。いいなあ・・
キンオニが採れたあたりの所に2人を案内し、その後僕は2人が先ほど採集してた山頂方面に行ってみることにした。
静かな原生林の中をのんびり歩いていると、足元でなにかごそごそ音がする。足元を見てみるとなんとツシマオサムシがいた。かわゆい・・・。また、対馬特産の虫が1匹増えた。
さらに登って行き、コータス達から聞いたキオビの木を探すが見つからない・・・・・どこだ・・・
半時間ほど探したが見つからなかったのであきらめ、山頂に出ることにした。
なかなかいい眺めだ・・・
気持ちのよい風が吹いていたので少し休憩することにした。

ぼけーっと座っているとオニヤンマとかアオスジアゲハ、キアゲハなどがちょびちょび飛んでくる。(採ろうと思ってもなかなか採れずorz)
1時間程休憩した後、コータス達の所に戻ることにした。(戻る途中も何匹かツシマオサが歩いていた。)
戻ると、コータスがネブトが沢山ついている樹液を見つけたというので見に行くことにした。その木は樹液が沢山出ており、いい感じの木であった。舐めてしまいたいほどである。確か2~30頭程ついていたのだが、ほとんどコータスに先に採られてしまい僕が採れたのは2,3匹であった。(いや採れたっけなあ・・・)
この後もキンオニを探したが追加は得られず、暗くなってきたので下山することにした。結局採れたのは僕の一匹だけだった。
この後はどこにいったんだっけ。忘れてしまった・・・・。またラーメン屋いったんだっけなあ。

以上キンオニ採集記

他にもオオズ探しとか糞虫探しとかしたけどいい成果は得られなかった。
ツシマカブリさんを狙っていくつかトラップを仕掛けたけど、猪やイタチ、野犬?などなど野生動物どもにほとんど荒らされて全くと言っていいほど採れなかった・・・・・いつも通り酢でやればよかったと後悔している
また、買い物時にスーパーの掲示板に張ってあった昆虫館のちらしも気になっていたので、そこに足を運んだりもした。ここでは、対馬の固有種ほぼ全てが展示されており、解説も詳しい。しかも入館料無料!!館長さんも気さくな方で、対馬の昆虫について色々とお話が聞けてめっちゃ楽しかった。もし、対馬に採集に来たら一度行ってみたらどうであろうか。
今回の遠征で個人的にうれしかったのは、クワガタが大量に採れたことと、ヒメダイコク、カブリモドキ少々か。後、コータスと久しぶりに一緒に採集ができたことも、今回の遠征中楽しくいられたことの大きな要因でもある。とても充実した成果とは言えないが、なかなか楽しめた。後、事前に虫情報をもっと集めていくべきだった。無駄な移動時間が何度もあったのでこれは改善したい。
現地であった何人かの虫屋さんに会い色々とアドバイスを頂いたり、住民の方々にはトラブルが起きた時に助けて頂いたりした。ブログ上で申し訳ないが、ここで感謝の意を表したい。

1年の春、先輩に連れられ初めて八重山に行って以来南の島に魅了され八重山病にかかってしまったが、対馬にも同じぐらいの魅力がある。浮気はいけないと思うが、これは耐えられない。カブリモドキ、クロツ、フトギス、コブ・・・・・・・・ まだまだ採りたい・もっと採りたい虫は沢山いる。時期もずらして行きたい。カブリの新成虫・チョウセンケナガの時期もいいなあ
また来ますのでそれまで待っていてください 対馬さん・・・・・・・・
Fin
*約1週間ぶりに入った風呂は今までの人生の中で一番気持ちの良い風呂であった。やっぱ風呂に入るのって大切だなと痛感した採集でもあった。