2011年10月24日月曜日

虫班 奄美の巻

お久しぶりです。虫のdaiです。遅くなりましたが、夏合宿で見られた虫や動植物、虫活動をごく簡単に紹介します。
まず最初に書いておきたいことなのですが、今年の奄美の気候はちょっと特殊でした。初日から終わりまでずっと晴れが続き、南なら普通あるスコールもまったく降らないというカラッカラの気候でした。山の林床部は乾いていて、水たまりもほとんどない状態でした。このため、水を求めてか、湧水などでできた小さな水たまりや側溝に溜まった水に多数の両生類(主にアカハライモリ)がいました。1掬いで10匹は入るほどでした。
さて、今回の活動ですが、人数と採集の効率を図るため2班に分かれて活動し、僕の班は蝶・水生昆虫・両生類・爬虫類メインでやっており、もう1つの班は甲虫(クワガタメイン)でやっていました。昼は山間部に入り林道で蝶をとったり、朽木を割ったりしてゴキブリなど採り、夜になると昼につくったバナトラを回ったり、南部の山でのんびりと車を走らせ夜間の動物野生動物の観察をしたりしていました。撮るより採る方に集中してしまったのと,虫以外にもおもしろいのがたくさんいたのでそっちばっかり撮っていまして虫の写真はすみませんが少ないです。
では、具体的にどのような虫や爬虫類、両生類が見られたかというと、まず爬虫類から書くと、アカマタ、ガラスヒバァ、ヒメハブ、ハブ、リュウキュウアオヘビ、バーバートカゲ、ヘリグロヒメトカゲ、オキナワキノボリトカゲ、ミナミヤモリ、アオウミガメ(孵化したばっかりの赤ちゃん)いった感じでした。蛇の仲間ではアカマタが一番多く、ヒメハブ=ガラスヒヴァ>ハブといった感じでした。ハブは合宿中1匹見ただけでした。乾燥した気候であまり活動できなかったのでしょうか。他におもしろかったこととしては、アオウミガメの旅立ちが見れたのは感動的でした。
              
次に両生類とその他虫以外の見られた生き物を紹介します。両生類では、アマミイシカワガエル(5頭程)・オットンガエル・シリケンイモリ(とてもきれいな変異個体もいました)が見られました。そのほかの動物では、アシヒダナメクジ・サソリモドキ・アマミミヤマシギ・アマミノクロウサギ(5~6頭)、ルリカケス、オカヤドカリ 僕の班の人たちはクロウサギを皆みることができたのでとても良かったです
              
最後に今回見られた昆虫です。虫に関しては、僕たちの班では昼は山の中で水生昆虫やトンボ・蝶を追っかけてました。後輩の中にはカラスアゲハを採りたい!!ゴキブリを採りたい!!って子がいて、一応全部採れたのでみんな満足してくれたはず・・・。夜はバナトラを回ったり、山の中を歩いたり、運転したりして夜の野生動物を探したりしていました。キャンプ場の近くでも色々な動物が見られ奄美の自然度の高さには驚くばかりでした。1年のU君がてんばでミナミヤンマを採っていたのにはびっくりしました。
みられた昆虫:トンボ<アマミルリモンイトトンボ・ミナミヤンマ・アマミヤンマ>
蝶<イシガケ・アマミウラナミ・ツマベニ・オキナワカラス(奄美亜種)・クロアゲハ・ベニモンアゲハ・アオバセセリ・クロセセリ・アオスジアゲハ・ナガサキアゲハ(♀の後翅の白帯が発達していて美しや)・シロオビアゲハ・ツマムラサキマダラ・ルリタテハ・リュウキュウヒメジャノメ・・・・他にも色々>
その他色々
                                  
今回採集をするうえでアドバイスなどお世話してくださった先輩方(院の方や社会人の方)、そして地元の虫やさんへ、この場を御借りしてお礼申し上げます。

2011年10月22日土曜日

夏合宿@奄美大島、先発&虫班くじ班編

こんにちは。虫班の副班長のくじです。8月18~25日の日程で奄美大島で行った夏合宿の活動報告をしたいと思います。今年は、虫班の新入生が沢山入ってくれて、一台の車に乗りきれなくなったので、虫班長と僕の二つの班に分かれて活動しました。なので、虫班の活動報告は、僕くじ班の報告と班長班の報告となる・・・・はず。合宿のことを書く前に、虫班長のdai氏と植班のH氏と僕は先発隊と言うことで17日から奄美入りし、他班のみんなが来る前に下見をしたので、ついでにそれについても書きたいと思います。

8月16日
16日は合宿と関係ないのでは?と思った人は偉いです。ちゃんと読んでくださってありがとうございます。16日にヒメオオクワガタを山梨に狙いに行ったので、ついでにそれについても簡単に書きたいと思います。
水班長、S氏、僕の三人で午前二時に水班長家を出発し、五時ごろにポイントに到着した。参加予定の二年生の$君は寝坊したので、後から電車で来てもらうことにしておいていくことにした。もしかしたらオオクワも狙えるかなぁと思って早めに出たが、オオクワのいる気配はない・・・・・というかいなかった。$くんを最寄り駅で拾って朝ご飯を食べたら、ヒメオオ採集のヤナギのルッキング開始。
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全く見つからない・・・・・・・。
たぶん捜し方が悪いのだろうと思っていたら、他の採集者の方も採れていない様子だったので今日はいないんだと自分に言い聞かせた。近くのオオホソコバネカミキリ(ソリダ)のポイントに行ってみるが、すでに採集者が来ていたので、諦めて昼ご飯を食べることにした。
この日は天気がとても良く、花には多数のカミキリが飛来し、ヨツスジハナカミキリや、ニンフホソハナカミキリなどが多かった。フタコブルリハナカミキリを一度見てみたいと思っていたが、残念ながらいなかった。$君がオオトラフコガネをとって喜んでいた。僕は目標種のエサキキンヘリタマムシを狙って、ホストのヤマハンノキやヤナギをスイープしてみるが入らなかった。
だんだん気力がなくなってきて、最後に土場でも見て帰るかと思っていた矢先、蜂みたいな虫が飛んできた。ネキダリス(ホソコバネカミキリ)の仲間をとったことがないので、まさかなと思って一応つかんでみると、どうもソリダのようだ。やったー!と思っていたら、手からすり抜け、飛んで行ってしまった・・・・・・・・・・・・・・・orz
お盆と言うこともあり、渋滞に巻き込まれないうちに東京へ帰る予定だったので、この日の採集は早めに切り上げとなった。S氏、帰りの車の運転ありがとう!
この日はdai氏の家に泊めてもらう予定だったが、dai氏は対馬から帰ってきたばかりで満身創痍だったので、泊まるのは無理かなと思っていたところ、優しい水班長が泊めてくれるというので、好意に甘えることにした。水班長ありがとう!

8月17日
この日は、dai氏、H氏と朝、羽田空港で待ち合わせ。羽田についたころdai氏から電話が。「M先輩達が今日から奄美入りで、今、羽田にいるよ。」
先輩方は、同期で卒業旅行で奄美に行くということは聴いていたが、まさか同じ日に奄美入りするとは・・・・なんという偶然(?)。先輩方に挨拶をして、僕たちはスカイマークの鹿児島行きの便に乗り込む。
スカイマークでは今年から奄美―鹿児島間の航路が開通し、格安で奄美入りできるようになったので嬉しい。飛行機中で下見について話した後爆睡。気付くと奄美の地に降りたっていた。
昔からクワガタの聖地奄美に行ってみたかったので感無量・・・・
早速あやまる岬へ。
二人とも大変元気。
その後、土盛海岸や、用安海岸へ。
去年の台風の影響で通行止めになっている場所が多く、彷徨っていたところ、いつの間にか夜になってしまった。M先輩方と一緒に夕飯を食べ、その後アマミミヤマクワガタ採集へ。アマミミヤマは、8月中旬から9月中旬の一ヶ月間だけに現れるクワガタで、夜に電柱につくというおもしろい習性がある。奄美は7月に発生するフェリエベニボシカミキリ、アマミホソコバネカミキリが有名で、わざわざ8月に奄美入りするからには、この虫を取らなければ、奄美に来た気がしない。ポイントへ移動した後、早速電柱を見て回る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、全く見つからない。このままヒメオオと同じように成果なしになったらと思うと・・・・・・・・・・・(‘A`)
アマミミヤマは難しい虫だと聞いていたので、あせらずこの日は寝ることにした。

8月18日
この日は、宇検村の親水公園の方へ下見に行くことにした。南側のルートを通って宇検村へ。奄美はトンネルが多い印象を受けた。また、村は海に面しているがどれも山に囲まれていて、トンネルが開通する前は、隣の村との交流は船で行っていたところもあったのではないかと思った。ぶっちゃけ良く分からない。
三太郎トンネルを抜けたところに奄美マングローブパークがあり、マングローブを見た。
親水公園に到着し、簡単に下見した後、少し散策してみることになった。僕がアカメガシワなどを見ていると、dai氏が「オオダンダラチビは採らないの?」というので、確かホストはシイだったなとがさごそやってみると、入った。
オオダンダラチビタマムシ

また、少しポイントを移動して、日当たりの良い場所で散策した。日差しが痛い。アカメガシワをがさごそすると、ムネアカチビナカボソタマムシ

何をスイープしたかわからなくなってしまったが、何やらタマムシ。
名前がわからない。

疲れたので日影でぼーっとしていると、クロタマムシがマツに飛来した。が、茂みに落としてしまい、結局採集できず・・・・・・。カミキリは僕の捜し方が悪いのか、全く見かけることがなかった。
この後、事前に調達しておいたトラップ用のバナナを発酵させるためにジップロックに詰めた。沢山あったので(へたれなので)全部詰めるころには疲れてしまったので寝ることにした。

8月19日
この日は北側ルートを通って宇検村へ。朝はアカボシゴマダラがいるというポイントに行ってみた。アカボシゴマダラは、最近、本州に大陸の亜種が定着してきていて、大学の隣の戸山公園でも見ることができる。奄美のアカボシは、大陸のと比べて、後翅の赤い紋が発達していて輪になっているのが特徴なのだそうだ。海の近くにいるという情報だったが、結局最初に遭遇したのは山の上の方だったw僕の目の前にとまったので楽勝~と思って網を振ると見事にスカ。ああああああ~。結局一頭も採れなかった。まあ僕は蝶屋ではないので気にしない気にしない。
お腹が減ってきたなぁと思ったころに、フォレストポリスに到着。まてりゃー喫茶というお店があったのでここで昼ご飯を食べることにした。奄美に来たからには、もちろん鶏飯を注文した。
うまい(^q^)
会計を済ませると、喫茶の御主人が天然記念物のイシカワガエルがいるところに案内してくれるということで、御好意に甘えさせていただくことにした。イシカワガエルは思っていたより大きくてびっくりした。イシカワガエルは成体になるまでに3年近くかかるのだとか。
(写真はもちろん天然個体です。)
また、捕獲したハブがいるというので見せていただいた。
でけえええ(;^^)(写真だとわかりにくいけど・・・・)
サキシマハブは見たことがあったけれど、やはりホンハブは迫力が違うw
喫茶のご主人さま、お世話になり、ありがとうございました!
この後、アマミミヤマのメスを採集するためにポイントに移動する。途中、水路にシリケンイモリやイトトンボ(名前を忘れてしまった)、リュウキュウアオヘビと遭遇した。
アマミミヤマメスポイントに到着し、トラップを掛ける。アマミミヤマのメスはとても難しいということなので、取れればラッキーだなぁくらいの気持ちで掛けた。
トラップを仕掛けるともう夕方になっていたので、アマミミヤマの電柱のポイントに向かう。ポイントに到着し、明日(20日)からは、本隊が到着するので、できれば今日のうちに採集しておきたいと思っていると、なにやら見慣れた車がある。M先輩方もきていたのだ。しかもすでに2頭採集していて、実は18日に一緒に来た時に採集していたのだという・・・・そんでもって僕がチェックした後の電柱で発見したという・・・・前回見つからなかったのは、視力が悪くて見えていなかっただけなのだった(‘A`)
見えないとわかって先輩方と一緒に電柱を見て回っても、この日はなぜかなかなか見つからない。12時をまわって、今日はもう無理かなと思っていたところ、電柱に黒い靄みたいなものが付いているのを発見した。
まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と思って網で突いてみる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさかのアマミミヤマ♂。やたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
これで今日は安心して寝れる。ということで寝た。

8月20日
この日は本隊をお迎えし、キャンプ場でテントを張ったりといろいろやっていると午前中はあっという間に過ぎてしまった。本隊の皆さまは、36時間の船旅でもうくたくたのようだったが、虫班はバナナトラップを仕掛けるという重大な仕事があるので、午後は1, 2年生にトラップを仕掛けてもらうことにした。2年の谷I君は、「俺蟻っすから!」といって頑なにバナナを拒んでいたが、無理やり手伝ってもらうことにした。一年生のS君は快く手伝ってくれてイケメンだった。
M先輩方はこの日に帰ると言うことなので、先輩方のトラップを頂いた。ありがとうございました!
全部掛け終るともう夕方だったので、夕飯を食べて寝ることになった。人がたくさん来ると賑やかで楽しい!

8月21日
この日からは、班ごとに分かれて班活動となる。最初に書いた通り、今年の虫班は人数が多く車一台では乗り切れないので、二つに分かれることになった。dai氏は蝶屋なので、ちょうちょ班と僕のクワガタ班に分かれ、僕の班には一年のAさん、K君、S君、二年のS君が来てくれた。大変申し訳ないことに、僕はすでにくたくた(へたれ)で、出発したのはお昼前だった。
この日はアマミミヤマメストラップの追加を掛けに行った。南の方に行ったので移動時間がずいぶんかかってしまった。現地で、トラップを仕掛けながら、採集した。僕はアカメガシワやマツなどをルッキングしながらタマムシを捜したが、見つからない・・・・・・(‘A`)
土場を見て回ってもカミキリムシも見つからなく、少し残念だった。
この後帰りにマングローブパークに寄り、展示を見た。奄美の自然の構造について知ることができ、大変有意義な時間だった。(決して暇つぶしではない・・・)
展示を見て、さあ夕飯作ってアマミミヤマ行きますかと皆がテンション上がってきたときに、大変なことを思い出してしまう・・・・・。メストラップの仕掛けに不備があったのだった・・・・・・。うわああああああああああああああああああああああああああああああと車で往復2時間(3時間?)くらい頑張り、夕飯を作ってる時間がもったいないので、コンビニで済ませてポイントに直行した。
一頭採れるとコツがわかったのか自分でもわからないが、一頭見つけて2頭,3頭目と見つかる。一年生のS君はなかなかの個体を採集することができ、大変満足そうだった。S君は小さいころからアマミミヤマに憧れていたということで、採れて良かった。おめでとう!
結局、一年生全員がアマミミヤマを得ることができて、今回はなかなか良い採集となった。皆採れると、ホッとしたのか疲れてきたので、寝ることにした。

8月22日
この日はトラップをまわった。前日夜更かしをしたので相変わらずお昼前に出発した。参加者は、一年のS君、K君、T君、二年の$君が来てくれた。今回のポイントは、$君が現地で知り合ったというSさんに教えていただいたところだ。ポイントに行くときに、$君が道を間違えた。僕は、疲れていたこともあって大変いらっときたが、まあまあなサイズのアマミノコギリクワガタが採れたので$君を許してあげることにした。トラップの追加を仕掛け、このポイントでは樹上トラップも仕掛けてみた。アマミシカクワガタやアマミコクワガタは、ノコ、ヒラタなどがいるえさ場にはこなく、ノコ、ヒラタは割と地表に近いところにいるため、高いところに居るのだと言う。
トラップを掛けると、もう夕方になっていたので、夕飯を食べてアマミミヤマに行くことになった。僕は疲れたので、ポイントに着いてからぼけーっとみんなを待っていると、$君がにやにやしながらやってきて「とれましたよ!」という。僕はアマミミヤマ採れて良かったねといって見せてもらうと、僕のより大きい。どうやら40代後半はありそうで、迫力のある個体だった。何か文句を言うのも面倒なのでおめでとうと言っておいた。

8月23日
この日はグループ活動。

8月24日
活動最終日。この日はトラップの回収。クワガタ採集の鉄則。朝からトラップを回収した。トラップの中にツヤハナムグリがたくさんついていて、実のようになっているトラップがあり、網でふるい落としてみると、シカ2♂、1♀が得られた。お昼前には担当の箇所が終わったので、お昼御飯を食べて、他の人の担当のトラップをまわることにした。ノコやらスジブト、アマミヒラタなどが採れた。前に掛けた樹上トラップにはアカボシが来ていた。良く考えると、ホストのエノキに掛けてあったので、相性が良かったのかもしれない。一頭採集すると、また一頭飛んできて、といった感じで、近くを何頭か飛んでいるようだった。
まだまだ採集したかったが、この日は二年生が夕飯を作ってくれるという伝統行事があるので、早めに引き上げることになった。これで奄美採集は終わり。夕飯はハッシュドビーフとサラダ。すごくおいしかった!ありがとう!
そして次の日には虹が出た。
ちなみにアマミミヤマのメスは採集できなかった。代わりにアマミネブトクワガタ♀、ノコ♀がかかっていた。

今回は初めての奄美だったけれど、それなりにとれて良かったと思いました。(書いてませんがノコ、スジグトヒラタ、アマミヒラタは結構採れました)カミキリに関しては、8月は少なくなるのは知っていましたが、ほとんど見ることがなく残念でした。(捜し方が悪かったのかもしれないけれど)
次は、7月にフェリベニやネキか、9月にアマミマルバネクワガタに挑戦してみたいと思います。
写真は$くん、一年のS君からいくつか貸してもらいました。ありがとう。

2011年10月17日月曜日

釣り 2011・10・16

こんにちは。虫班の$です。昨日(2011.10.16)水班の海釣りに同行したので報告します。 
(カメラを現水班長に預かってもらってるので返してもらい次第写真も掲載します。)

メンバーは以下。
4年生:某T大院への進学が決定した前虫班長、前日友達と遊びまわっていて30時間ぐらい寝てないという前水班長
3年生:現水班長、Sさん、く○さん、Iさん
2年生:T政、谷I、Mさん、僕
1年生:Aさん、H君、K君


早朝6時に高田馬場に集合。眠いです。
しかし夜中ざあざあ降りだった雨もほとんど収まり、ラッキーだねと車3台に分乗して目的地の千葉県岩井へ。
僕は後部座席で女の子に挟まれるというウハウハなポジションになり、完全にご満悦モードだったのでした。

そう、このときまでは・・・・。

最初の岸壁  前水班長と前虫班長  女の子^^

現場に到着するも風が強いため、本来予定されていたボート釣りは中止となり岸壁での釣りへ変更に。
しかも事前の話では釣竿を持ってない人にも現水班長が貸してくれるという約束になっていたはずが、どういうわけかくOさんと僕と谷IとK君の分の竿はないとのこと。
その点について現水班長に伺ってみると「なかったんだからしょうがないじゃん。だいたい釣りなのに竿を持ってこないのはおかしいでしょ」とのご回答を頂戴しました。
持ってないと言ったら貸してもらえるというから来たのですが、なんということでしょう。どうやら僕らと現水班長の間には認識の齟齬が存在していたようです。相互理解とはやはりむずかしいものですね。

しかたがないので竿無し4人組は近くの釣り具屋で1800円の竿を買ってきて釣りをはじめました。
僕も、前水班長や前虫班長に仕掛けの作り方を教えてもらいながら始めることにしたのですが、初っ端からトラブルの連続で一投目まで30分ぐらいかかってしまいました。
げんなりしながらも、どうにかこうにか釣りを始めることができたのですが、仕掛けをうまく作れるようになってからは順風満帆な釣りライフを満喫できたかというとそうではなく、むしろこれからが本当の地獄の始まりだったのです。

記念すべき一投目でいきなり根掛かりし、このときはまだ「地球釣ったった!俺が最強だー!」とか言ってる余裕があったんですが、二投目、三投目、そして四投目、五投目と連チャンで根掛かりし、そのたびに仕掛けを作り直し餌をつけ直ししていると、なんだかこういう仕事をしているみたいな気分になってきて、こんな苦行なら時給1500円はもらわなきゃとても割に合わないと思えてきました。ところがどっこい現実は給料をもらうどころかお金を払ってこんなことをやっているのです。ねばねばでキモい上、小癪にも咬みついてくるイソメをつかむ手が、やるせなさで震えてくるのを感じました。

そこでもっと根掛かりしにくいポイントに移動したのですが、そこでも投げた瞬間糸が切れて仕掛けが行方不明になるわ、針は指に刺さるわで、もう釣竿を叩き折ってやろうかとさえ思いました。前虫班長やHくんは快調だというのに・・・。
そうこうしてるうちにまた根掛かりです。もう疲れ果て、座り込んで、引っかかったままにっちもさっちもいかない竿をビョンビョンさせていると、T政がやってきて「オレにまかせろ」と竿を力任せに引っ張り始めました。
するとどうでしょう、小気味良い音とともに本当に竿が折れてしまったではありませんか。1800円の竿は買ってからほんの2時間あまりでオシャカになってしまったのでした。T政には1800円のうち1500円を弁償してもらうことにしましたが、奴はまだ払っていません。
僕の釣竿を破壊したタコ政  FNFに励む一同  上から見たら魚がいっぱい! 袋に鯉の如くたかってました

僕はもはや竿さえなくなりやることもなくなったので、ぷらぷらと高台のような場所に登っていって、眼下に広がる海を見下ろしてみました。するとそこには、大から小までびっくりするほどたくさんの魚が泳いでいるじゃないですか!
しかも岸壁からすぐそばの場所をです。釣竿では釣れなくても、こんなもの虫網でひとすくいすれば間違いなく10匹以上は入るはず。
水班のホームグラウンドである海においてすら虫班の優位性が証明された瞬間でした。


ぼちぼち昼時になってきたので釣りは一旦切り上げ、海鮮系のお店にご飯を食べに行きました。店では、僕は300円のコロッケだけなのに、他のみんなは千円以上する刺身やら天麩羅やらの定食をを頼んでいて、経済格差が露呈することとなりました。そんな僕に情けをかけてくれたのか、店の人が「サービスです」と一人ひとつずつアジフライを振舞ってくれました。
みんな結構おなかいっぱいで4つアジフライが残ってしまったのですが、これは僕がテイクアウトしてありがたくその日の晩御飯にしました。ごちそうさまでした。

二番目の岸壁  物欲しげにニャーニャー鳴く猫  山の方にやたら鳥が飛んでました。。。 黒い粒みたいなの全部トンビとかカモメです
食後は別の岸壁に移り釣りを続行。みんな結構釣れていて、くOさんはいっぺんに6匹も釣りあげたりしていました。竿無しな僕は基本ぼんやりしていましたが、目の前の見える位置に魚がいるので時々T政の竿を借りてチャレンジしました。しかしどうやっても釣れません。
もう日は傾き西の空が赤く染まっています。風も次第に冷たくなってきてそろそろお開きムードです。それでも一向にお魚は釣れず、僕の心は怒りに染まり、今にもタタリ神化しそうな勢いでした。
考えてみれば去年もボート釣りにいき、僕のボートだけ坊主だったんですよね。このやり場のない怒りを一体何にぶつければいいのか・・・!

しかしその時です。どこからか僕のとは別の強烈な負の波動が放たれているのを感知しました。
振り向いてみるとそこにいたのは一年生のK君です。K君は夏合宿中の釣りで自分を釣ってしまい、指の奥深くまで思いっきりぶっ刺さった針を病院で手術を受けて摘出したというエクストリーム釣り師です。
彼も僕同様坊主であり、その表情は完全に釣りの暗黒面に堕ちてしまった者のそれになってしまっていました。
(結局僕ら二人はこの一日、最後まで一匹も釣れずじまいでした。v(^-^##)v)


おさかな鈴なり~  夕焼け  釣れた魚の一部 タコとかもいます( o Д o)!

かくして二人の人間をダークサイドに取り込んだ今回の釣りは終了し、高田馬場で解散となったのでした。
以上で報告終わります。

最後に前水班長から頂いた名言をば。
「釣りはクソゲー。麻雀の方が1000倍おもろい。」