2015年7月31日金曜日

雨中の丹沢、アサカミキリ採集

こんにちは!虫班2年のk川です。最近はテスト期間であまり採集できていなかったので、せめて過去の採集の思い出に浸ろう。ということで今回は今月の頭、7/2に行ったアサカミキリ採集について記事を書こうと思います!

4年生のT治さん(前虫班長)に「来い。」と誘われて、平日の昼間に急遽丹沢のO山に行くことに。丹沢までは結構距離があるので、当然早朝起床です。これがつらい!
途中の電車内でT治さんと合流、とりあえず乗り換え駅に到着しましたが・・・





なんとSuicaが使えないそうです。いやーびっくりしました!最近SuicaやらPASMOに慣れすぎていて、逆に新鮮な感じ。













そこから電車で約15分、O山近くの駅に到着!!いよいよ登山開始です。(まぁ登山コースに入る前に十数分歩くのですが)
登山コースをしばらく進んだ所で、雨がぱらついてきたので休憩所で一休み。そういえばT治さんも「小雨が降る」とか言ってたなぁ。そう思いつつ食事をとって休憩します。ちなみにこの休憩所、トイレも設置されているんですが、








中に土が入ってました。バイオマストイレというらしいです・・・これまで見たこともなかったので、とても興味深かったです。まぁ実際は使わなかったのですが。









そんな感じで雨がおさまるのを待っていたのですが、一向に止む気配がありません。むしろ強くなってるような・・・
それでも我々は登山を続けることに。まぁ前日にT治さんも「雨天決行だ!」と言ってましたし、ここまで来たからには採って帰りたいですからね!アサカミキリがついているという、アザミを探しながら登っていきます。








そんなこんなで登ること約2時間、山頂に到着!!!しかも運のいいことに、アザミもたくさん生えているようなので、早速アサカミキリ探しスタートです。









でも・・・雨が降ってる間は全く見つかりませんでした。もうだめか~と諦めかけていると、なんと雨が止んできました!やはり昆虫採集は諦めないのが肝心ですね!俄然やる気が湧いてきたところで、






おっ?










おお~!いました!アサカミキリです!
元々は麻の害虫として知られていたのですが、麻の栽培が禁止され、見られなくなってしまった(まぁタンスの中で栽培してる方もいるかもしれませんが)現在ではアザミに依存しているようです。
前述の通りアザミにくっついているので、捕まえる際は厚めの手袋が必要。生半可な軍手とかだと結構痛かったです。






















見づらくて申し訳ないですが、アサカミキリは白が強く出る個体と黒が強く出る個体に分かれます。






なんだかんだで、採集を終える頃にはなかなか満足できる結果に。しかも晴れ間も見えてきました。もっと早く晴れてくれれば・・・















O山からの風景です!晴れていればもうちょっといい感じだったんでしょうか・・・また来年行ってみようかな?







O山は登山道もあまりきつくなかったので、ノンビリと採集できました。こういう風に平日にふらっと行ってみるのもいいかもしれませんね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!ではまた~!






2015年7月26日日曜日

荒川テナガエビ祭り

 みなさんいかがお過ごしでしょうか、水班副班長のK室です。いやぁ、夏も真っ盛りですね。鳴きしきるセミの声が、暑さに拍車をかけております。そんな真夏に行われました、テナガエビ釣りの報告をさせて頂きます。

 7月25日、僕・I川・K保田・そして一年H野の四人が参戦。かたや隅田川ではオシャレな花火大会、かたや荒川では男四人むさ苦しく、炎天下でテナガエビを狙います。


 実は去年も来たのですが、その時は全然釣れず、今回はそのリベンジマッチとなる訳です。しかもこの暑さ、真夏だとエビの活性も下がるというので、果てさて釣れるや否や・・・。


 到着後、すぐさま竿の準備にかかります・・・。

が、糸が足りない・・・。

「その辺に落ちてるっしょ、それ使おか。」

釣り人が捨てた糸を再利用。

「竿?いらねぇ。その辺の枝でイケる。」

落ちた枝を竿代わりに。

とまあ、すさまじくガバガバな仕掛けでエビ釣りに臨む一行。


 仕掛け作りに悪戦苦闘するK保田を尻目に、三人がまず糸を垂らす。ほどなくしてK保田も参戦。


 すると・・・、

「うぇい。」



 お~、立派なテナガ・・・、って釣ったのK保田かよ!糸垂らすのが一番遅かったK保田、真っ先に釣り上げました!!

 その後も各々釣っていく。





至る所からエビがあがり、「サンキュー!」の声がこだまする。



 デカいっ!!立派なオスです。針を外す際もハサミで抵抗してきました。これがなかなか痛かった・・・。



 こんな可愛らしいのも釣れました。シマハゼの子供でしょうか?


 なぜかI川にはメスばかりが、H野にはオスばかりが・・・。

「人間はおろか、エビのメスにも好かれないのか・・・」嘆くH野。一方I川、オスが釣りたいらしく、H野と場所替え。


・・・、やっぱりメスしか釣れない!どういうことだよ!?






釣り始めて約三時間、日も暮れて、テトラの周りではベンケイガニが散歩。


 

ぼやけて見えにくいですが、テトラに付く黒いヤツ、これ全部エビです。

 突如鳴り響く花火。そう、荒川の隣には隅田川。エビを釣りながら花火も聞けて、一石二鳥ですね。(見られた訳ではないのが残念)

 そして各自10匹以上釣れて、合計40匹越え!たった3匹しか釣れなかった去年と比べて大戦果!リベンジ成功です!!



 うだるような夏の暑さにも負けず、元気に餌に食らいついてきたテナガエビ。どうやらまだまだエビの活性はあるらしく、この調子だと八月も釣れそうです。そんな気がしました。

 最後までお目通し頂き、本当に有難うございました。


<おまけ>




揚げたてのテナガエビ。この後は部員が美味しく頂きました。

三番瀬イシガレイ企画

 どうもこんにちは、水班副班長のK室です。5月3日に千葉の三番瀬にイシガレイの稚魚を採集しに行った時のことを報告させて頂きます。

 この企画は、四年生のS藤先輩が企画したもので、先輩曰く、「この企画やって、俺の夏が始まるんだ!」とのこと。まだまだ春ですが、気温も高く、実質的には夏です。先輩のヤル気がひしひしと伝わってきます!!

 現地では潮干狩りも出来るので、家族連れで賑わっていました。一行も潮干狩り組とイシガレイ討伐組に分かれて、いざ開戦!!

 最初に何かを見つけたK林先輩。「なんか変なカニいるぞ。」



 マメコブシガニでしょうか?初めて見ました。砂地に置いておくと、バックして砂の中へと戻っていきます。実はレッドデータブックにも載っているのだとか。






 しかしカレイは現れず・・・。全力で砂地に目を凝らし、長いこと歩いていくと、突然砂地からヒラヒラと飛び出して泳いでいく姿が!!そうです、コイツがお目当てのイシガレイです!
 3回ほど見かけたのですが、圧倒的素早さと保護色のせいで一匹も採れませんでした。不覚!!

 そんな中、K林先輩がまたしても発見。「あ、アカエイおる」




 砂地に潜るアカエイ。まだ子供でしたが、こいつの尾には猛毒の棘があり、刺さると最悪の場合死に至ります。よく砂地に紛れており、気づかずに踏んでしまい、被害にあうケースが後を絶たないそうです。事実、この三番瀬にも「アカエイ注意」との看板がありました。

 ともあれ、取り敢えず捕獲。



幼魚なので(?)まだ大人しかったです。小さめの容器しか持ってなかったので、割とキツそう・・・。

 部員に見せようと持ち帰ると、2年のM坂もエイ捕まえとるやんっ!!一応危険生物なのに捕獲する二人。「取り敢えず捕まえるか」という全く同じ精神がSDKらしさを物語っています。

 近くに磯があったので寄り道。



 海藻や石の下の至る所にヌマチチブがいました。ガサると出るわ出るわ。



 イソガニ。



 イシガニでしょうか?



 「なんかにょろにょろ採れたぞ~」と、2年O野が捕まえました。ダイナンギンポでしょうか?


風変わりな形をしています。実はO野は虫班で、今回が水班企画初参戦。鳥班長K林先輩も水班だけの企画には初参戦でした。こうして他班から来てくれるのも嬉しいです!

 潮も満ちてきてここで終了。潮干狩り組も、アサリやホンビノスガイなどを採ったらしく、満足していました。
 
 しかし、イシガレイ採れてないやん!「一匹採れるまで帰りまテン!」
と意気込んで、僕含む4人は延長戦へ・・・。一時間粘ったのですが、やっぱり自然には勝てないや。どんどん満ちてくる海水。これ以上の捜索は無理ということで、泣く泣く打ち切りました。



 仕方がないから、砂浜でコメツキガニをゲット。結構すばしっこかったです。
 泥をこしてプランクトンを食べ、余分な泥は団子にして吐き出すカニ。干潟にはコイツが作った泥団子でいっぱい。


 お目当てが採れない、というのも採集ならではの事ですが、やはり悔しい・・・。リベンジを誓って一行はその場を後にしました。

 けれども磯や浜辺の様々な生き物が観察出来ました。豊かな自然がまだまだ近郊にも残っていることを確認出来ました。企画して下さったS藤先輩、そして新入生含め来て下さった方、有難うございました。

 最後までお目通し頂き、本当に有難うございました。


三浦海岸磯遊び企画

 こんにちは、水班副班長のK室です。水班新歓企画第二弾として、三浦海岸へ行って参りました。その時の報告をさせて頂きます。

 当企画としては、磯の潮だまりでの生き物観察、釣り、貝拾いなど、各自でやりたいことを自由にやるという方針でした。何もせず潮風を浴びてリラックスしても良いと、新入生にも伝えていましたが、皆やる気に満ち溢れていて、積極的に参加していました。

 まずは潮だまり観察。

クモヒトデや


ヒザラガイ、


イトマキヒトデなど、割とメジャーな生き物が多々見られました。そんな中・・・



「お、タコいんじゃん。」

と我らが水班長、早速マダコの子供を捕まえておりました。しかし調子に乗って、手に乗っけてしまい・・・

「何か痛いな。うわ、噛まれた!」

そうです、タコの口は「カラストンビ」と言い、餌の貝や甲殻類を捕食すべく、鳥のくちばしのようになっているのです。しかも「チラミン」という微弱な毒を持つため、噛まれると腫れるそうです。幸いにも30分程で痛みは無くなり、「タコに耐性持ったわ~」とまでおっしゃる水班長。今度から気を付けて下さいね。



 その後は新入生のM代君も、穴に隠れたマダコをゲット!!さっきのより一回り大きいです!(実はコイツ、二年のK保田が見かけたらしく、穴の中に逃げたため諦めたとか。もうチョイ粘っていれば・・・と悔しがっていました。「諦めんなよ!!」(byS造)

 しばらくすると、僕の元に水班長が何やら綺麗な貝殻を持ってきました。



 おお、「ベニガイ」じゃないですか!!薄くてもろい、桜色の美しい貝。まさかこんなのが三浦で見つかるとは驚きです!!

 一旦昼飯を食べて小休憩。トビが食べ物を狙ってきて厄介です。



 トビとカラスが 干からびた魚を巡ってドッグファイト。最終的には魚ほっぽり出して大乱闘!何やってんだか・・・。

 一行は釣り組と貝拾い組に分かれて散策。

 貝拾い組は、ひたすら地面を見ながら貝拾い。
 様々な貝が拾えましたが、どういう訳か、昨年の9月中旬に行った時とは異なり、落ちている貝殻の数が少なかったです。


 
 とは言うものの、結構拾えました。


 磯遊び組も色々見つけていました。







ナベカ。黄色いハゼです。カエルのような顔をしており、可愛らしいです。



ショウジンガニ。かなりデカいです。新入生のA賀さんが見事捕まえました!



 なかなかの大漁。しかもドロメ(左端のデカいハゼ)も採れてるじゃないですか!!う~ん、満足。

 一方の釣り組は、堤防で釣っていたようですが…ボウズでした(T_T)
大半は磯遊び組と合流し、幹事長と新入生のH野君が残って続行・・・。

 やはりまったく釣れず、二人ともその場を後に・・・。しかし諦めきれない幹事長。移動しながらも竿を海へ。すると奇跡が!!



「やったぜ。」とのラインが。ベラが二匹も食いついてくれました!そして満面のドヤ顔。とにかくボウズは回避できて良かったですね。

 日もやや暮れかけてきたので、この日は終了することにしました。

 途中小雨も降りましたが(天気予報が大ハズレ!雨男の異名を持つ僕には非難の集中砲火)、無事企画は終了しました。新入生も沢山集まり、喜ばしかったです。何より皆思い思いに楽しんでくれたようで良かったと思います。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

新歓ガサガサ企画

 皆さんこんにちは、水班二年副班長のK室です。新歓期間も終わり、近頃だいぶ落ち着きを見せてきましたので、新歓中の活動記録を怒涛のようにあげていきます!
 水班新歓企画第一弾として、川の生き物を観察しに行った時のことを報告させて頂きます。
 
 4月12日、驚くほどの快晴!去年の12月から悉く雨で流れたガサガサ企画。遂に念願叶った久々のガサガサ!もう感無量です!!しかも新入生が4人も来てくれました!これは頑張らねばっ!
 
 ポイントは昨年の新歓ガサガサと同じ場所なのですが、少し川上のほうで、水量調節でしょうか、工事が行われていました。

 早速川に突入!!しかし何かがおかしい・・・。ヨシノボリやシマドジョウ、いるにはいるのですが、どうも魚種が少ない・・・。



去年はもっとギバチとかカマツカ、ムギツクとかも採れたはずなのになぁ。手頃な石をめくっても、カワゲラとかの水生昆虫が出るばかりで魚はイマイチ。やはり工事が原因で姿をくらましたのでしょうか・・・?
 
 気を取り直して少し下流へ。支流となっている所に向かったところ、いるわいるわ。木陰ではカワムツ(?)の子が群れ、石をめくればヨシノボリがウジャウジャ。
 更に少し下ると、比較的水の澄んだ場所がありました。そのど真ん中に、







 カマツカです!全長20㎝位はあります。そこそこ大きめでした。(去年は30㎝級の大物カマツカもいたのですがねぇ)

 その後次々と見つけていく部員と新入生達。





 メダカです。川岸の淀みに多く見られました。最近めっきり数を減らした魚ですが、こんな所でたくましく生きているようですね。




 ウシガエルのオタマジャクシ。新入生と現役K保田の協力プレーで捕まえました。ふてぶてしくも可愛いこの体。川の真ん中の窪み(池みたいになっていました。)に鎮座していらっしゃったそうです。

 ここで幹事長が来て一言。「なんか水昆採れたんだけど、何コレ?」





 いやいや、幹事長、ファインプレーですよ!!!なんと、ナベブタムシです!!!

清流にしかいない、一生を水中で過ごす水生カメムシの仲間です。地域によっては絶滅危惧種に指定されていることもあるのだとか。そんなレアものがこの川でも見られるとは!!

再び本流へ戻り、今度は流れの速い場所を探します。



カジカ。やっと見つけました。若干激流に近いところに多く見られました。(金魚も採れました。恐らく誰かが逃がしたものでしょう)



アカザ。体が赤いナマズの仲間です。背ビレと胸ビレに毒腺のある棘をもち、刺されると痛みます。
どちらも綺麗な川にしかいない魚です。いかにこの川の水質が良いかを物語ってくれます。

 午後三時を迎え、この日のガサガサを終えました。成果はそこそこでしたが、昨年見られたギバチ(これも川に棲むナマズの仲間です。)が見られず、採れた魚の数も少なめでした。去年は石をめくればポンポン出てきたのですが・・・。やはり工事が川の環境に少なからず影響を与えているのでしょうか?
 けれどもレアなナベブタムシの生息が確認出来ましたし、何より新入生達が楽しそうに魚を探していたので、それだけでも満足のいくものだと思います。

 魚を皆、川に戻してあげて、一行は無事帰路につきました。

 今回参加してくれた新入生の皆さん、そして現役勢の方には本当に感謝の気持ちで一杯です。初の新歓企画でしたので、正直嬉しかったです!また皆さんが企画に参加してくれるのを楽しみにしています。

 そして読者の皆様、最後までお目通し頂き、有難うございました。