2011年9月20日火曜日

植班活動報告 2011夏合宿

こんにちは!植班長です。
遅くなりましたが2011年度夏合宿@奄美での植班活動報告をさせていただきます!
18日に船に乗り込み20日に到着。その日は海で泳いだり散策したりと自由に過ごしました。
せっかくなのでテン場周辺の写真を載せておきます^^
  
素晴らしく綺麗な海でした!
翌日の21日から班活動がはじまり、初日は金作原(きんさくばる)ツアーに行って来ました。
金作原というのは奄美大島の中央付近の地名の事で、人がほぼ手を入れていない状態(原生林)が保たれている場所です。実際に市街地からその場所まで車で送ってもらいましたが、途中から砂利道で凄く揺れてびっくりしました((((;゜Д゜)))
  
まさに原生林という感じの場所でした!数多くのヘゴがあり、シダなども沢山見ることが出来ました。同時にガイドさんから色々なことを教えてもらえました。
奄美大島はその気候から、本州で1年で終わってしまう植物がずっと生き続け、常に葉がある(常緑)ようです。ヘゴの他にスダジイなども生息しており、金作原の景観を作り出しています。また、手付かずの状態であることで微生物が非常に多く分解が早いために、落ち葉がたまらず再度エネルギーとして利用され、一種のサイクルが成り立っているのだとか。雨の非常に多い地帯であるにも関わらず水分を蓄える能力が高い植物で形成されているので土砂崩れや洪水は滅多に起きないようです。
左はヘゴの幹を切ったものだとか。周りに水分を通すための穴が開いていることが分かります。凄い綺麗ですよね!美術品みたいでした!右はシイの一種でしょうか。光を得るために完全に左の方にしか枝を伸ばしていない樹もありました。まさに手付かずだからこそ見られる光景だったと思います。



その他ハブは周辺の島から隔離された存在であり、基本的に島のルールを作っているのはそのハブであるということ、アマミノクロウサギを狙う天敵を捕らえるトラップ(実際にあちらこちらで見れました)を色々な場所に設置する間に新種の虫まで発見された事、などなど様々なエピソードを聞かせてもらいました!
約3時間、ゆっくりと探索したあとにお昼を食べ(鶏飯!)、北のあやまる岬に足を伸ばしました。
  
景色が凄く良い場所で海を一望できました。またソテツが沢山あり(ソテツジャングル)、南だなーと実感しました。ちなみに自分はオカヤドカリが移動する音がヘビか何かだと思ってびびってました(笑)。雰囲気は素晴らしくジャングルでした!
ちなみにソテツは昔食糧難だったときに大量に植えられ、その実を食べていたようですが・・・実には毒があり逆に苦しむ人がかなりの数に登ったようです。きっとこの島のソテツも食用として植えられたものなのでしょう。そう考えると今が如何に豊かになったかが実感できますね。
2日目は北西の湯湾岳へ。ちなみに湯湾岳は島で一番高い山です(標高694.4m)。
途中まで車で登るとは思ってたんですが、登りに登るとほぼ山頂近くまで到達してしまいました(涙) 実際に登ったのはわずかでしたが報告を!
山(というか展望台でしょうか)の中は木で階段が造られており、そこを登って行きました。階段以外の場所はほとんど手がかけられておらず、クモの巣も結構張ってました(汗)
ほとんど緑ばかりですがところどころに花も。
  
写真左:ノボタン
写真右:アマシバの石化(葉が一箇所から出てしまう病気)。ブローチみたいで綺麗!
ちなみに人が誰もいなくやけに怪しい感じだったので途中で引き返しました;;
  

帰りがけにも色々会えました。写真右はツルランです。道路の脇にひっそりありました!そのときは気にかけてませんでしたが良く見ると結構豪華な見た目ですね。
その後はマテリヤの滝でご飯を食べ、時間が余ったので野生生物保護センターやモダマ群生地に行きました。目ぼしいものは見れませんでしたが・・・;その日の晩御飯は心優しき水班(と手伝ってくれた班員M氏)が作ってくれました^^
グル活を終えて4日目。ちなみに自分のグル活はパラグライダーでした。怖かったです(笑)。4日目では南の島と言ったらマングローブだろ!ということでカヌーに乗ってきました。
  
マングローブ茶屋さんで乗りました。周囲の山も見渡せるほど広々しています。水中も透き通っていてそこそこの大きさの魚も見れ、かなり楽しかったです!ヒルギの根本には種類は分かりませんが蟹なども見れました。
去年の夏合宿(沖縄)、今年の4月に個人的に旅行した西表島ではヤエヤマヒルギが多かったですがここではオヒルギやメヒルギが主としてありました。調べてみるとヒルギは場所により生育するものが異なり、北にメヒルギが、南にヤエヤマヒルギが、中間にオヒルギが主に生育するようです。奄美大島はマングローブが生育する地域のうち最も北側であるのでヤエヤマヒルギは見れなかったようです。とすると詳しくは知りませんがヤエヤマヒルギを主な住処とする生物もいないのでしょう。マングローブと一口に言っても構成する生物は全く違うんですね。
ちなみに班員H氏は疲れたようで途中ショートカットし、M氏と自分は正規ルートを通っていた(と思われた)のですが、実は逆で最終的に2時間半ぐらい漕ぎ続けるはめになりました(苦笑)。その日は疲れていたこともあり、休憩して早めにお風呂に入り戻る事に。その夜のご飯は2年陣が作ってくれました!美味しかったですありがとう!^w^
その日の夜に初めて雨に降られ、中々にテントが残念なことになりました。。。
が!翌日に虹が綺麗に見えたので良しとしましょう(笑)
今年は活動時間帯はずっと晴れており、とてもラッキーな合宿だったと思います。以前の台風の影響で植物園含む一部の施設が使えず、花を見る機会が少なかったことが残念ですが。。
班員他色々お手伝いしてくれた方ありがとうございました!楽しかったです!
これで植班報告を終えさせていただきますm(_ _)m