2010年12月31日金曜日

伊豆沼合宿―ヌマスマスな三日間―

こんにちは。この度新鳥班長に就任致しました、岩城です。12月23日から12月25日にかけて行われました伊豆沼合宿の報告を致します。
伊豆沼とは宮城県にある湖沼で、ラムサール条約に登録されています。またマガン等水鳥の越冬地としても有名であり、本合宿の目的もマガンの飛び立ちやネグラ入り、その他野鳥を観察することでもあります。
今年の伊豆沼参加者は自分も含め十名。参加して頂き誠にありがとうございました
合宿地である伊豆沼へは例年通り青春18切符を使って約十時間かけて行きました。しかし集合場所である赤羽駅に到着してすぐ利用する東北本線が強風の影響で何本か運休しているという情報を得てかなり焦りました。しかし実際は乗る予定の電車が運行してくれたおかげで大幅に遅れることなく、新田にある旅館に到着しました。
翌24日はまず、早朝にマガンの飛び立ちを見に行きました。今年は曇天の空の下、観察を行いました。ドンヨリとした雲が空を覆う中、突如爆音のような羽音とともに数百羽のマガンが一斉に飛び立っていく様子は去年の朝焼けの中で観察した飛び立ちとはまた違う素晴らしさがあったように思います。
       ↓葦っぽい草が群生している上部に見える点全てがマガンです(たぶん)
        

                              わかりにくいですが飛び立ってます↓                

                                                               

一旦旅館に帰って朝食を摂ったあと伊豆沼を一周しながら探鳥をしました。日中は晴れたので探鳥しやすかったのですが、天候不順のせいか(ただ単に自分の探鳥能力が低いせいかもしれませんが)去年見られたミコアイサやベニマシコ等珍しめの野鳥は見られず…猛禽類はトビしか確認できませんでした。また内沼近くの水田でハクチョウと思しき死体をトビやカラスが食い荒らしているというショッキングな現場に遭遇。とてもじゃないけど双眼鏡で見る気になれませんでした。挙句の果てには夕方から雪がぱらつき始める始末。何とかマガンのネグラ入りを見ることはできましたが、鳴き声は聞こえるけど雪のせいかよく見えず…って感じでした。
↓本物の白鳥と三宝寺の白鳥、夢の競演
 旅館へ戻って夕食後、鳥班長交代式を行いました。
色紙やプレゼント交換が行われ、自分も先輩から鷹狩りに関する本を頂きました。一年間本当にお疲れ様でした。
また交代式では例年、新班長はコスプレをすることになっているのですが、今年はなぜかコスプレに力を入れてしまったため、ランドセルを背負った大仏からやさぐれサンタ、果ては女子高生が登場する事態となりました。
夜更けまで騒いでしまい、旅館の方には誠に申し訳なかったです。



翌25日は帰るだけだったのですが、朝起きてみると何と外が見事な雪景色に。「電車が止まる」という最悪の事態を覚悟しましたが、そこは雪国。普通に電車が動いていてくれたので無事帰還できました。
                                                                              
今回の合宿は前述の通り合宿前日から25日にかけて東北地方が寒気の影響で大荒れだったため色々と苦労しましたが、それでもちゃんと活動を行うことが出来てよかったです。
スットコドッコイに過ぎる新班長でありますが、これから頑張って参りたいと思いますので何卒よろしくお願い致します。それではよいお年を。


観察できた鳥(31種)
ダイサギ・コサギ・アオサギ・マガン・オオハクチョウ・マガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・トビ・キジ(♀)・オオバン・ユリカモメ・キジバト・コゲラ(v)・ハクセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・モズ(v)・ジョウビタキ・ツグミ・ウグイス(v)・エナガ・シジュウカラ・ホオジロ・カシラダカ・スズメ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・アヒル
※(v)…声のみ