2015年8月24日月曜日

千葉巡り 

※画像をクリックすると拡大して見られます。

8/15~8/16  どうも、元虫班長です。今回は千葉遠征について書こうと思います。

千葉県民であるのに奥多摩や高尾や、昆虫採集も西へ西へ・・・ほとんど千葉で虫とりしたことがなかったので今回は地元でやってみようかと。O山とT大のK浦と一緒に18:00頃船橋を出発しました。


まずは北総へ。周辺は昔ながらの林が多く、保存林とされている地域も。
スダジイの大木を見ていくと・・・





ユミアシゴミムシダマシ




アマガエル




コフキコガネ



などなど、色々な生き物がいますね。ユミアシゴミダマたくさんいたのは面白かったなあ。どちらかというと乾燥した木に多かったです。
そしてもう少し見ていくと・・・





出ました! ベーツヒラタカミキリ!スダジイの枯死部を幼虫が食べるカミキリムシで、夜中スダジイのうろや部分枯れを見たらいました。触角が両方取れていて、発生後期であることを実感しました。
この虫を採るには三浦半島などが有名ですが千葉でも会えてよかったです。

他にも銚子の方まで同じような環境があれば探していったのですが中々会えず。めくれやうろで生活している虫なので警戒心も強いのかもしれません。

深夜までベーツヒラタなどを探した後は房総の海岸へ。



夏といえば海ですよ!そして海といえば・・・虫とりです笑




ここではハンミョウを探します。少しすると1m前を飛翔する俊敏な虫が。




落ち着いてネットイン。



カワラハンミョウです!白と黒のコントラストが織りなす模様がとてもかっこいいハンミョウです。
個体変異が著しいハンミョウで上記のようなタイプから


白紋が多く出るものも。


 

これはちょっと黒っぽい。個体変異もあって見ていて楽しい。




ヤマトマダラバッタや



アリバチの仲間もいました。♂は発達した翅を持ちますが♀にはなくアリに近い形態をしています。この個体は翅がないので♀みたいです。

海岸を満足したところで舌づつみをうちました。


アナゴが丼に乗りきらない大きさで満足でした笑
腹も満たされ次はK浦が採りたかったチョウを狙いに。




田んぼのあぜやその周辺の草むらを探すとすぐに見つかりました。



シルビアシジミです。草地にいる虫なのですが近年減少しているとのこと。
ヤマトシジミとは裏翅の黒紋の入り方で見わけるらしいですが僕にはさっぱりでした。笑



このようにシロツメクサが生えている草地を探すといるみたいです。




マメハンミョウや


ツバメシジミもいました。


シルビアシジミが5分もかからず見つかったためここにいた時間は30分ほどでした。
次には房総の南端部へ。

カワラハンミョウのいた所とはまた違う海岸です。








磯遊びもせず黙々と探索します。 すると



シロヘリハンミョウです! カワラハンミョウより一回りほど小さく、鞘翅のへりに白色が入ります。
房総が北限らしいです。波しぶきがかかるような岩礁に生息し、幼虫は風化した岩石に潜っているとか。よくこんなところに住んでいるなあ・・・


真ん中にハンミョウが写っています。カワラに比べて敏感で中々接写できませんでした。
数匹採集しいよいよ最後の場所へ。

ウラジロガシが生えている林につき、葉っぱを叩いていくと水色のチョウが飛びだします。





ルーミスシジミです!千葉のチョウといえばルーミスでしょう。関東では千葉にしか生息していなくて、千葉以外だと紀伊半島など、西日本まで行かないといけない虫です。




翅を開くとこんな感じ。コバルトブルーがとても綺麗ですね!僕の好きなチョウのひとつです。

ここで何匹かルーミスを採集して今日の採集はこれにて終わり! たくさん周りましたがまだまだ色々な虫が千葉にはいるので、今度また行ってみようかな。




























2015年8月19日水曜日

夜高尾~虫班の夏、始まる。~

こんにちは!虫班2年のk川です。
今回は8月頭の高尾山オールについての記事です!

8月2日。我々はテストの疲れを癒すため、はたまたこれから始まる夏を謳歌するために高尾山のビアガーデンに行きました!八王子の夜景も見えましたし、料理もとても美味しくて、しかもバイキング形式だったのでついつい食べ過ぎてしまいました・・・今年も楽しい夏になるといいなあ。

さて、虫班的にはその後が本番です。そう、もはや虫班の恒例行事となっている高尾山での夜を徹した採集、通称「高尾ール」のスタートです!
高尾山は観光地として名高いですが、虫を始めとした生物の宝庫でもあり、様々な虫が見られます!新宿駅から電車一本で簡単に行けるアクセスの良さも魅力的ですね。皆さんも次に来たときは虫を探してみてはいかがでしょうか?

今回も様々な虫が見られました。




       




ナナフシです!この写真では背景のおかげで気づきやすいですが、普段は上手く擬態して隠れています。











こちらはミヤマクワガタのメス。今回はやけにメスが多かった気が・・・
















オオミズアオ。やっぱり綺麗ですよね~!
「蛾はニガテ!」という方にも受け入れられることが多いのも頷けます。














日本各地に分布し、その名の通りカタツムリを食べる、マイマイカブリです。地域によって個体差があり、高尾山では大きめの個体が多いんだとか。



















シロシタバ。シタバガの中でも大型で、中々迫
力のある蛾です。色合いがなんとも美しい!オオミズアオとはまた違った良さがありますね。捕まえるまでに2度ほど失敗していたため、上手く
                いった時は感動しました!














最後になりましたがこちらが今回のメインターゲット、ヨコヤマヒゲナガカミキリです!まるで大理石のような、上品な美しさで人気のカミキリムシです。僕はこの虫を探し求めて一晩中歩き回ったり、昔友人がとったと言う場所でヨコヤマが来るのを待ったりしていたのですが、結局見つかりませんでした・・・(写真は友人のです。うらやましい・・・)
このままではなんとも悔しいので今度また挑戦してみようと
思います。待ってろよヨコヤマ!









なかなか成果は出ませんでしたがやっぱり高尾山はいいところですね。何度も通い詰めたいものです。
読んでくださりありがとうございました!ではまた~!

2015年8月15日土曜日

奥多摩再び~麝香の主を求めて~

こんにちは!虫班3年の鯵です。

記事を書く書く詐欺をしていたらいつの間にやら夏が終わりかけてました(;^ω^)

今回は7月25日に3年生の私と、たんぢさん・O山さん・O塚さんという4年生トリオでおこなった奥多摩採集について書かせて頂きます。前の記事も奥多摩じゃないかって?細かいことは(ry

前回の記事と同じ山に登ったのですが、これがまたキツイキツイ。。。




こんな感じの急登を1時間くらい登ります。我ながらよくやったもんだ。。。


朝早くから登ったこともあって、絶景かな絶景かな!!




浮かれてパノラマ撮影なんかしてしまいました。しかし、当初の目的は虫採り!

気を取り直して尾根を進みます。

今回僕が狙っている虫は巨木の洞に潜み、桃のような芳香を放つ虫です。ですから山を登りつつ、いい雰囲気の洞を探してはそこを覗き込んでいきます。ふと覗き込んだ洞からフルーツのようないい香りが、、、、









きました!!!!

コイツこそ今回のメインターゲット、オオチャイロハナムグリです!!〈実はこの写真、やらせなんですけどね(;^ω^)〉

手と比較するとサイズが分かると思いますが、結構大きいです。(これでも飛びぬけて大きくはないんだとか。。。)

オオチャイロハナムグリは日本最大のハナムグリで、オスは前述の非常に強い香りでメスを誘引すると言われています。嗅いでみると確かにかぐわしい、、、お伝えできないのが残念なほどです。

この香りはかなり強くて、いる洞からは数m離れても良い匂いがします。

というわけで鼻を研ぎ澄まして(笑)探してみると、、、

さらに追加できました!!今回はオスしか採集できませんでしたが、実は一回失敗しているのでそれでも大満足です!

さらに洞をひたすら覗き続けていたらこんなお方が、、、

ヒメオオクワガタのメスです。私は初採集で同定に自信がなく、「どうせデッカいコクワなんじゃないの?」って感じで、現地で写真を撮ってなかったんですねえ、ハイ(;・∀・)

私がオオチャイロハナムグリの匂いにウットリしているころ、先輩方は目ざとくリョウブの花を見つけて、スイ―ピングを行ってました。





しばらくするとたんぢさんが何か捕まえたようです。

コイツはフタコブルリハナカミキリという、大型のハナカミキリです。

たんぢさん曰く「まあ、一年に一度は採っておきたい虫だね。」

確かにカッコいい。。。

O山さんも捕まえたようで「おお、、、イイね。。。」とご満悦です。

その後は前回ソリダを捕まえたところへ進撃しました。その途中でこんなのと遭遇。

捕まえた時は「ジムグリかなあ?」なんて言ってましたが、爬虫類に詳しい先輩に聞いたところシマヘビの幼蛇だそうです。こんなに感じが変わるのか。。。

その後ソリダのポイントではO塚さん以外が無事にソリダをゲットし、たんぢさんはツマキトラカミキリをゲット!!(新しいソリダの写真が無くて申し訳ないです。)


これがそのツマキトラカミキリなのですが、東京では発見例が少ないレアものだそうです。(私には絶対同定できないです。。。)

今回はここでタイムアップ。新たなネキダリスが採れず、たんぢさんは少し悔しそうでしたが、今回はかなりいい採集だったんじゃないでしょうか!(クマにも遭わなかったしね!!)

私の駄文に付き合ってくださった皆様、ありがとうございました!


文責:鯵


















奥多摩とソリダと、時々、フォルモサ


 こんにちは、虫班2年のF永です。暑い日が続いていますね…セミに元気をもらいたい今日この頃です(笑)。さて、今回は7月10日から11日にかけて行った奥多摩ネキダリス採集についての報告をしようと思います。



 7月10日夜、奥多摩駅着。





奥多摩駅の外観を見る度に虫採り欲が湧き上がりますね。夜に奥多摩駅に着くのは初めてだったので新鮮でした。ここでT治さん(前虫班長)と合流し、僕の「ミヤマクワガタがほしい!」という要望に応えてくださり、東日原まで灯火を見て回ることに。



途中…


サワガニクワガタです(嘘)。うーん、ハサミのある生き物を探しているけど君じゃないんだよなぁ…全体的に灯火に集まる虫が少なめで、なかなか見つからないミヤマクワガタ君…





シモフリスズメ(上)とヘビトンボ(下)




そして



やっとでした(笑)! 寛大なる()T治さんに譲ってもらいました。やっぱりかっこいいです、ミヤマクワガタ君。

そうこうしていると山の麓に到着。 T治さんは明日の大本命であるネキダリスにしか興味ないご様子。時刻は深夜2時を回っていたので、3時間ほど寝て明日に備えました。



翌日


ヒィヒィ言っている自分がいました(笑)。奥多摩での登山は今回が初めてで、前日は「高尾山よりは疲れるだろうなあ」と甘く見ており、もっと沢山寝ておくべきだったと悔やんでいました。




景色が素晴らしい!!!
見渡す限り山々で、ここが東京だということをしばし忘れていました。



長い長い前置きはこれぐらいにして、ネキダリス採集の開始です。
ネキダリスとはホソコバネカミキリの仲間のことを指し、学名(属名)の「Necydalis」からきています。
愛好家の間では「ネキ」の愛称で親しまれていて、その仲間も和名より専ら学名(種小名)からくる呼び名がつかわれています。
今回はオオホソコバネカミキリ(通称ソリダ)とトガリバホソコバネカミキリ(通称フォルモサ)を採集しにきました。

山中を歩き回るもなかなか見つからないネキダリス。ソリダはブナの木の立ち枯れに、フォルモサはタンナサワフタギの木に集まるとのことなので登山道から離れすぎないよう注意しつつ木を見て回りました。


ヒメバチが多く集まる立ち枯れがあったのでよく見てみると…


ソリダです!!表面をてくてく歩いていました!
T治さんが悔しがっていたのが印象的でした(笑)


その20分後…


フォルモサです!!タンナサワフタギの生木の周りを飛んでいたところをキャッチしました!
和名に「トガリバ」とあるように退化した前翅がとがっていますね。嬉しい限りです。このフォルモサは黒色の濃い個体ですが、そうでないものはハチに酷似しています。


その後T治さんもソリダとフォルモサをゲット!(下の写真はソリダ)



二人ともソリダとフォルモサを採集できました! 奥多摩スゴイ!!ってのが率直な感想です(笑)


ちなみにネキダリスはつかまれたりするとハチのように刺す真似をしてきます。本人(虫)もハチに似ていることに気付いているのでしょうか?



目標のネキダリスを採集できた素晴らしい採集でした!
T治さん、ありがとうございます!!