2016年3月31日木曜日

虫班三月伊豆遠征 ~イズマイとキリシマを求めて~

どうも、虫班1年のk原です。初投稿です(ブルブル)。


寒さも和らぎ暖かくなってきた3月上旬、オサ掘りシーズンが終わってしまう焦燥感に駆られ、伊豆半島へ行ってきました。今回のターゲットはイズマイマイ(カブリ)とキリシマミドリシジミの卵です。

御存知の方も多いと思いますがイズマイマイは伊豆半島に産するヒメマイマイカブリです。先輩曰く、ヒメマイ四天王の一角とのこと。また、ただのヒメマイに比べ黒く、かっこいい。これは是非とも倒しておきたいですな。


一方、キリシマミドリシジミはゼフィルスの一種。ホストであるアカガシの新芽から採卵します。




さて、採集記に入りましょう。



参加者はk川さん、togoさん、虫班長、k子、s手、自分の計6人です。前日夜にレンタカーで横浜を出発した一行は、伊豆半島の某川に到着。深夜到着のため、朝まで車中泊。6時頃目覚め、いざ河川敷へ。最初に割と大きな河畔林が目の前に出現。これはと、一行はその林へ突入。立ち枯れはポツポツあったが、、、



何も出ず、、、何だが虫が少ない、、、



はてどうしたことか、とその林を後にし、川沿いの散歩道を歩いて行きます。その後、河畔林を探していくが皆無。木が散在している河川敷だったので、ゴミ溜まりに注意しながら物件を探して行きます。遠くにヤナギの大木が3本見えたので、無理やり藪漕ぎして突入。1本は良さげなゴミをまとっていた。。。




こいつぁ、いい











近づいてみると、ゴミ溜まりだけでなく、その木のウロには大量のフレークが溜まっていた。
これは(ニヤリ)とさっそく掘ってみると、一掘り目で黒い大きな物が足元に転がった。拾い上げてみると、、、あのイズマイであった。




黒い!!!












胸の鼓動が止まらない。



残るゴミ溜りを返すと”オオヨツ”ことオオヨツボシゴミムシが。











初採集だったため嬉しい一品。満面の笑みでその場を後にした。その後、南下して去年実績のあるポイントへ。護岸工事のためそこは終了(涙)。一行はあきらめムードになり、キリシマ採卵に切り替えることに。




さらに南下し、ポイントを目指す。








車中で頭に叩き込んだホストであるアカガシを探すとさっそく1本発見。しかし、その木は他の先輩が既に入った後とのこと、、、ない。そして、アカガシが分からず、、、(アカガシに酷似した木が多数見られた)




途中アクシデントに見舞われながらも、次のポイントへ。




先輩が早くもアカガシ発見。これで自分もようやくアカガシが分かった。その木は、新芽が高所についていたので、k子が持ってきた秘密兵器で物色していく。




 

すると何やら白い小さな球体が新芽についていた。









あった(ニヤリ)。




鱗翅に詳しいk子に確認してもらうとやはり、キリシマの卵とのこと。是非孵化させ大切に育てたいなぁ。その後、F永さんは4つも採卵していた。うらやましいが、さすがです(自分は追加なし)。
                                                                            

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日も暮れたので切り上げ、帰りにs手紹介の家系ラーメンに舌鼓を打ち、今回の遠征は幕を閉じました。












拙い文章でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。



2016年3月27日日曜日

3/8-15 キャメロンハイランドの昆虫(その他)

どーも昆虫班長です。
引き続き、マレーシア・キャメロンハイランドで出会った昆虫を紹介します。
前回は甲虫、鱗翅の紹介でしたが、今回はそれ以外の昆虫のなかまをピックアップしました。



  • カマキリ
ハナカマキリ



 ライトトラップには日本では見慣れぬ形、色のカマキリが飛来しました。集まって来たコガネ、蛾、ハチなどを捕食する姿がしばしば見られました。

  • カメムシ



胸の部分がごつくてカッコいいカメムシ


ライトトラップの常連その1

  • セミ
テイオウゼミ


 
ライトトラップの常連その2
ライトトラップでは様々なセミが飛来しました。
一番数が多かったのは4枚目の緑色のセミです。すごく多いので、ライト終了後は服や鞄を要チェック。筆者は気づかず宿に連れ帰ってしまい、夜中に部屋で鳴かれてヒヤッとしました。。。
特筆すべきは1枚目のテイオウゼミ。一番大型で、一番うるさい。

  • その他虫

トンボのなかま

ケラ
日本のものと大差ない?

アリ

ヤミスズメバチ
ライトトラップの常連その3
筆者は滞在中3回くらい刺された。少し腫れる程度だが・・・

拾ったタマヤスデの死体

  •  採集風景など



某山、早朝にてフクロウ発見。

渓流沿い。
吸水に来るチョウがたくさん見られました!

夜間ライトトラップのようす。

某山の頂上。
半袖・日焼け止めなしで行ってひどい目にあいました・・・


  • ごはん



現地の料理は安価で美味しいものばかりでした。写真にはないですが、屋台の肉まんやハンバーガーなどよく食べました。




以上、キャメロン遠征の様子でした。


今回初めて海外に行きましたが、帰国後の思いは一つ。
“またもう一度行かなきゃ!”これに尽きます。
1週間の滞在でしたが、全然足りないです。
今回見られなかった虫、採り逃してしまった虫、まだまだたくさん思いつきます。
そして季節が変われば見られる虫も違いますし・・・

加えてキャメロン以外にもあの国に行きたい、この国に行きたいという欲求が強くなってしまいました(笑)

私ももう3年生。
学生生活も折り返し地点に来てしまいました。
残り2年の過ごし方、いつどこに行こうかしら・・・
そして卒業後も趣味を楽しめるには・・・
ぼーっと過ごすわけにはいかないな、とようやく気付き始めました(;'∀')

今後を考える(?)キッカケになったという意味でも、自分の中では大きな思い出になったと思います。


また、今回も様々な方にお世話になりました。
日本では同好会OBの方々や、某標本商の方。
現地でも多くの日本人や現地の虫屋さんにアドバイスをいただけました。
皆さんのご助言のおかげで無事に帰ってくることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。この場で改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。



採集日:2016/03/08-15
参加者:O山、N原
文責:N原

3/8-15 キャメロンハイランドの昆虫(甲虫、蛾)

どーも、昆虫班長です。
春休みも残すところあと少し。もうすぐ新学期ですね。
そして虫たちもぞくぞく動き始める頃合いです。
昆虫も、単位もとれるよう。切り替えていきましょう!


春休みが終わる前に、休暇中の大きな思い出を。

実は昆虫班は今年春、マレーシアはキャメロンハイランドに行ってきました!!!
・・・と言っても、現役は私だけなのですが(^▽^;)
私にとっては初めての海外遠征ですから、特に目標の虫などは定めず、昼夜出会った子を採集しようというスタンスで一週間。
いろいろな生き物たちに出会えました(^^♪

今回は現地で見た甲虫のうち、個人的に印象に残ったものを紹介します!
まだちゃんと同定してないのですがご了承ください。。。




[甲虫]
  • アトラスオオカブト


とある街灯にくっついていたものを採集。所謂大きな長角型ではないものの、あの超人気カブトを実際に手にできたことにすごく感動しました!そして脚の力が強くてめっちゃ痛い。。。
 

  • クワガタ
フェモラリスツヤクワガタ

カネギエーテルノコギリクワガタ
日本のクワガタといえば大体黒一色ですが、マレーシアではこの様に体色が違うor模様があるクワガタを見ることができました!

  • クワガタコガネ

こちらも外国風の色合いのクワガタ…ではなく、クワガタ“コガネ”。アゴが発達したコガネムシのようで、日本にはいないなかまです。確かに触角なんかはコガネムシのそれですね。

  • その他甲虫
タマムシのなかま
アオムネスジタマムシのように、体表に金の粉がまぶしてある。

メダカハンミョウのなかま?

カミキリムシのなかま
前脚がやや長め。

左から、コメツキ、コメツキモドキ、クロツヤムシのなかま?
日本ではやや見慣れない印象のメンツ
シデムシのなかま?



[鱗翅]
  • エドワードサン
デカイ。デカイ。デカイです。前翅の先端はヘビの顔のような模様。日本にいるヨナグニサンに近いなかまです。

  • Wハグルマ
ハグルマヤママユ
日本では沖縄本島、奄美大島に生息。

ハグルマヨトウ
日本では石垣島、西表島に生息。
沖縄の方にいるイイ蛾、といったイメージのこの二種、キャメロンでは同時にやってきました。
なんだかちょっとお得な気分。

  • 各種スズメガ
一番でかい。






今回の遠征では灯火総研を用いた灯火採集を行いました。そこで色々なスズメガを見ることができました。写真はその一部です。大きくて元気に飛ぶので可愛いですね。

  • その他鱗翅
派手なボクトウガ
毒々しい蛾

セセリチョウのなかま
街中に落ちていた。

上の個体の表側
日本のセセリチョウのイメージと違い、おしゃれ。


長くなりそうなので、いったん切ります。
次は甲虫、鱗翅以外の昆虫を紹介します!



採集日:2016/03/08-15
参加者:O山、N原
文責:N原