2014年8月29日金曜日

ゼフィルス採集 ハヤシミドリシジミ

6/19
14:30  S原と合流。
行先は神奈川と東京の境の山


東京にはこの山の山頂にしかいない、ハヤシミドリシジミを狙いにいく。

駅からバスに揺られること45分。

雰囲気はさながら奥多摩のような所だ。

ここから登山、ネットだと一時間半かかると書いてあったが、4:00には山頂に着きたい。

早足で登山する。

途中、分岐が出てきた。

新ハイキングコースは40分で着くけど急、旧ハイキングコースは1時間以上かかるけど楽チン………

迷わず新ハイキングコースを選ぶ









S原「K川が来なくてよかった、いや実際キツいでしょこれ。」

針葉樹だらけで面白みもない。

登って20分すると広葉樹などの自然林が出現する。


ホオノキ掬ってフッチーいないか確かめる、がいない。

ウスイロトラカミキリだけつまんで先に進んだ。

広葉樹林になったからといって急勾配は変わらず、普通に辛い

ようやく山頂!って頃には4:30前になっていた。



いやー、疲れた。疲れました。

景色いいなー、さすが850mあるだけのことはあるなー、なんて思いながらカシワを叩いたり、栗の花をチェックする。


カシワの本数もそこまで多くなく、ある程度叩いたが全然飛び出さない。

途中クリの花を掬ったりしてカミキリいないか確かめるも



いつもの。

フタコブルリとかいないんかなー、、、、いねえなー、、、、

あーー、、、、


、、、、、、
時間だけが過ぎていく。



、、、、


まあ下見だったもんね、しょうがないね。
ダメ元でポツンと立っているカシワを叩くことにした。
すると、
いた!あの木の周りをフラフラ飛ぶ感じ、ゼフィルスだ!
必死こいて行方を追い、止まった梢を素早く射抜くと、
キタキタキタ!




ハヤシミドリシジミ(Favonius ultramarinus

裏翅の橙色斑が分かれてないし、中室端条が見えづらいからハヤシでしょう!それに色合いが違うし笑

しかも完品!、だったのだが下草にやってしまい多少擦れ。

いやでも、めっちゃ綺麗だ!

写真じゃ分かりづらいけどオオミドリやフジミドリとは輝きがまた違う。

学名のウルトラマリンってのはこの翅色から由来するらしいけどまさしくその通りだね、青が深い。

報われた瞬間でした。

その後18:00になって終バスがあるうちに下山した。

2014年8月28日木曜日

ゼフィルス採集 オオミドリシジミ

6/13
6:00 農工大の方と後輩のI川、O越と共に最寄り駅に集合した。
本当は6月第一週に行くつもりだったのだが生憎梅雨入りが早く、土日がつぶれてしまった。
今回は簡単にオオミドリが採れるポイントがあるということで紹介してもらった。
2限があるために9:15には駅に着いてないといけないけれど、活動時間帯に採れなければ採れないようなもんでしょう。
ポイントは駅から徒歩15分という好立地。
着くと早速梢から梢に移って飛ぶゼフィルスが。
何回か空ぶった後にネットイン

オオミドリシジミ (Favonius orientalis)
青緑に光る平地性ゼフィルスの1種類。 落ち着いた色をしているがそれでも綺麗ですね。
コナラやマツの梢で卍飛行や追いかけっこをしている緑の煌めきをネットに入れようとしているのですが中々うまくいかない。それでもなんとか複数確保した。
それにしてもオオミドリは一定の蝶道でもあるのか、同じ場所から飛んできて同じ場所に消えていく個体がちらほらいた。基本梢でテリトリー張るイメージだったけど。

ミズイロオナガもいました。
皆もそれなりに採れたようで9:00には下山した。



上が♂で下が♀。 ♀のが小さい。

ゼフィルスはいいなー。
擦れ個体もいるので来年は6月初めに行きたい。

ゼフィルス採集~フジミドリシジミ

6/2 T山
(クリックすると鮮明に画像見れます。もしよかったら是非。)
何度もお世話になっているT山にまた行くことにした。
フチグロヤツボシカミキリとオオミドリシジミあたりが採れればいいなーと思いつつ
一限を早退し東西線に乗り込む。
I川は先に電車で行ってると言ったのでリフトでも使って早く行こうと思ったら
I川「すんません橋本の方いってて遅れて着きます」

なるほどね。

待ち合わせ場所に集合したのが12:00前だった。
この日は31度快晴、おまけに登山なので汗が吹き出しまくっている。
後輩のI川にアオタマのポイントを教えるという名目もあったのだが、疲れて聞こえてんのか?状態だった。
道中のホオノキを掬ったりしてみるがお目当てのフチグロヤツボシは入らず、I川の眼鏡を落とすという惨事にも見舞われ二人の気分はみるみる下がっていく。

虫採りというのは狙いが採れないと得てしてハイキングになるのだが、今回はそのパターンかもしれない。
なんて思ってると右脇のギャップにチラチラ光る緑の煌めきが見える。
まさか…と思いつつ近づきネットイン。
IMG_1323
………!!!???
裏面の太い白帯、白い翅裏、表翅の透き通ったブルー。
間違いない、フジミドリだ!!
フジミドリさんきゅううううううううううううううう!!!!!!


フジミドリシジミ(Shibataniozephyrus fujisanus
しかも完品。素晴らしい。
フジミドリの色は他のゼフィルスとは違い、透き通っていてとても綺麗だ。また、大きさが他のミドリシジミたちとは一回り小さい。他のゼフとはちょっと違う。まあとにかくかっこいいんだよ笑

フジミドリの色を見れて喜びはひとしお。
眼鏡を落としたことも暑さも全てがどうでもよくなった。
普通フジミドリは朝に活動するはずだが、日中の暑さで下草に降りてきたのだろう。そのため飛ぶスピードもゆっくりだった。

フジミドリとの出会いに感動して、目が冴えたのでホオノキがあれば目ざとくスウィーピングしたり、下草をチロチロ見たりしたが、中々うまくはいかない。
アカシジミがいたくらい。
結局フジミドリ1頭見ただけで下山し、麓でオオミドリを探すことに。

午前中活動するなら夕方も活動するだろうなんて高を括っていたがそんなことはなく、アカボシゴマダラとゴマダラの縄張り争いを下から眺めていた。

スミナガシ( Dichorragia nesimachus
最後にスミナガシが飛んでいたので拾ったが、ボロ。
普通に飛ぶときは速いけれど、縄張り張ってるスミナガシは楽ちん。
ウスバシロが飛んでいる時期にくれば状態いいかも。
色々発見ができたので満足の一日だった。

6/17
またT山に
今度こそフッチー(フチグロヤツボシカミキリ)をということで。

後輩のK所と前日夜inし朝を迎えた。
ちなみに夜はアカアシクワガタが一匹いた程度で甲虫はナシ。
ミヤマの出始めいないかなと思ったけど、流石に早かったみたい。

4:30に起きて近くのイヌブナをたたいたりルッキングする、がいない。
本には早朝に活動する、って書いてあったと思うんだけど、7:00までやってゼフィルスっぽい飛び方をするチョウは一匹も出ないのでフッチーを先に狙うことにした。
結構遠いんだよなあ山頂からまた歩くし
中々疲れる。
小一時間でポイントに辿り着く。
このホオノキはなるほど低い所にも葉っぱが着いていてこれなら採れそう。(ホオノキはこの山にいくつも生えてるが皆高木で掬えない木が多い)

ルッキングしてみると、
あ、サンキュー。

unnamed
フチグロヤツボシカミキリ(Pareutetrapha eximia
いた。  フッチー。 メタリックに輝く虫はやはり綺麗。


ウェヒヒ 思わず気持ち悪い声が出てしまった。
ポイントを明確に教えてくれた方ありがとうございます。
K所も採れたみたいなのでまたフジミドリがいる場所に戻る。
途中山頂で卍飛翔を見たので網を振ると

オオミドリでした。
山頂付近は見晴らしもいいしとりやすいなー。
9:30頃にポイントまで戻ってくると、チラチラコバルトブルーに飛ぶフジミドリが。
でも遠すぎて採れやしない、20m竿なら届くかな?でも近くの梢に白いシジミがいる!

雌だ!!!でも欠けがひどい。
もしかしたらもう時期じゃないのかも。
この調子だと8:00くらいがピークかなあなんて思いつつあとにした。
帰る最中望遠鏡付近でブーンと飛ぶ雑甲虫を手で掴むと

フタコブルリハナカミキリ(Stenocorus caeruleipennis (Bates, 1873)
おお!フタコブ!!いるのか!
形といいカラーリングといい、一度は採ってみたかったんだよなー笑
腹部の両端に二つの出っ張りがあってこれがフタコブなんだなー。
一度見たらアオジョウカイと間違えなさそう。
この時期に花を見つけると面白いかも。なんて思いながら帰路に着いた。

アートアクアリウム行ってきました

こんにちは。今回は8月19日に日本橋で開催されているアートアクアリウムに行って来たので紹介します。アートアクアリウムは日本橋三井ホールにて2014年9月23日まで行われている金魚の展覧会です。かわいい金魚たちがライトアップされていっぱいいました。
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2014年8月27日水曜日

ゼフィルス採集 ウラゴマタマラシジミ

ゼフィルス…樹上性シジミのグループ。日本では25種類ほどみられる。年一化。生活の多くを樹上で過ごし、葉の先端でテリトリーを張る。同種の♂が進入してくると追い払い縄張りから排除する習性をもつ………
「おもしろそう。他のチョウとはなんか違いそうだし。
今年はゼフィルスやってみよう。」
思いたったのが5月半ばのミヤマカラスアゲハ採集がひと段落ついた後。
とりあえず、一から集めてみよう。
5/30 埼玉
去年ウラゴマダラシジミを採集した場所で、何カ所か発生木を見つけたりしていた。
ウラゴマダラシジミ(以下ウラゴ)散策する。
ウラゴはイボタノキを食樹としている平地性ゼフィルス。この場所は西洋イボタはたくさんあるが、それには食いつきがわるいみたい。イボタノキがたくさん生えてる路地の一角に数本の日本産イボタノキを見つけると、周りを弱々しく飛ぶルリシジミ大のチョウを発見。

ウラゴマダラシジミ(Artopoetes pryeri)。裏翅の白もさることながら表翅の薄紫色もとても素敵でいい蝶だ。
ウラゴええなあ…
ウラゴは午後から夕方にかけて活性が高くなるみたいなので他の虫も探索する。
昼頃先輩から聞いていた広葉樹の木を見にいけばあのタマムシが採れるはず、、、
IMG_1210
イボタノキには10種くらいチョウがきてたり、ハチ、アブ、ハナムグリ各種やベニカミキリなどきていた。虫を集める力は凄いみたい。


ウバタマムシ(Chalcophora japonica japonica Gory



ヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas)




ホソオチョウ( Sericinus montela)第二化


ミズイロオナガシジミ(Antigius attilia

ゴイシシジミ(Taraka hamada
道中にはこんな感じの虫が。
今年はテングチョウ、ヒオドシチョウ、ウラギンヒョウモンが多い気がする。
散歩しているうちにタマムシのポイントに到着。
この木にくっつくらしい。適当に見てみるも特に光り物は発見できず、少し待つことに。
イチモンジチョウやコミスジが飛翔してるなあなんて思いながらまた木を見ると



いた!アオマダラタマムシ!
このマダラ模様と光沢とサイズ感も中々いい虫だ。
それにしてもタマムシってふとした瞬間にくっついてるよなー、人がずっと見てると来ない気がする。
桜にも付くとネットにはあったのだが桜にはケヤキナガタマしかいない。

アオマダラタマムシ(Nipponobuprestis amabilis
アオマダラとはいうものの赤い個体が多い。
アオマダラタマに満足した後、ふたつめのイボタノキの生えている場所にいく。
するとここでもウラゴが飛んでいる。
ネットインした!と思ったらネットの一番先に穴が空いていて逃げられるという失態。
ネットを縛りまた振って、捕まえた。
その後ウラゴを最初に捕まえた場所に戻り雌以外の数匹捕まえて終了。
6/1 神奈川
今度は神奈川でウラゴを狙う。
神奈川や千葉の房総の個体は黒化傾向が強いことで知られていて、今回もウマノオバチを採りにいったあのポイントでやることに。
ミズイロオナガがたまに飛ぶ道を越えて、イボタノキが生えてる斜面を適当にルッキングするが見つからない。
日当たりのいい柵沿いのイボタノキを見ると

吸蜜してました。
綺麗な個体はいないか探していると
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さっきよりは綺麗かな?
ネットイン。
大きな雌です。ウラゴはゼフィルスの中でも大型で、特に雌はキチョウくらいある。
それにしても今日は蝶自体が少ない。。。30度の快晴なので、天気が良すぎて蝶が活動する時間が多少ズレている気がする。
昼間は一匹つまんだだけだった。
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ウラゴの食痕。イボタノキの葉にポツポツ穴が空いてるのがその証拠。
しかし中々飛びださない。夕方まで待ちゲーだなあ。




他にはこんな虫も。
ウラゴがまた夕方にでてきて6頭ほどネットインしてこの日は終了。
ちょっと時期が遅かったみたいなので来年はもう少し早くこようかな。