2013年10月30日水曜日

2013年度夏合宿@奄美大島

こんにちは。合宿幹事の古川です。
だいぶ遅くなってしまいましたが、夏合宿の報告についてあげさせていただきます。

今年の夏合宿は奄美大島に行きました。
キャンプ場として、大浜海浜公園を利用しました。
キャンプ場の目の前でウミガメの赤ちゃんが見られました!

奄美大島は一昨年も行ったので、ある程度土地勘もあり、行くスポットなどもはっきりしていました。
また、台風も来なかったため比較的温厚な気候での採集を楽しむことができました。

以下では、各班の報告をまとめています。
順番は水棲班→昆虫班→植物班→鳥班の順番になっています。

水班長です。

2013年夏合宿の奄美大島での水棲班活動報告です。


~初日~
活動初日は奄美大島の南東部,嘉徳海岸で海水浴を行いました。海の入り口が集落内にあるため集落外の道路に車を駐車して向かいました。
他に人は誰もおらず,さながら気分はプライベートビーチ。テンションも上がります。
この海の海底は砂ですが,ある程度奥まで行くと大きな岩があり,その付近では様々な生物が暮らしています。
また,砂浜より側面に遠くまで続く岩場があり,そこから海へ入れます。岩場付近にも多くの魚たちが見られます。さらに岩場から奥に行くと砂浜が見えました。
           
貸切ビーチ嘉徳海岸
その後は島を横断,北西部に向かいました。大和村に到着。漁港である思勝港では堤防釣りを行いました。
何も釣れなかった一昨年のリベンジも兼ねての参戦でしたが相変わらず何も釣れず・・・雨まで降ってくる始末。
やはりサビキやちょい投げはあまり向いてないのかもしれません。ルアーや投げの情報はあるのですが今回はできませんでした。
体も冷えたので近くの温泉・どぅくさあや館へ行きました。そこで昆虫班がお世話になっている方に偶然にも遭遇しました。
日も暮れ始めたので帰路につきます。島北西部より海岸線沿いに北上し名瀬市内に舞い戻ってまいりました。
魚が釣れずお腹が減ったのでこの日は奄美大島発祥の鶏飯を頂きました。お代わり自由のお店でお代わりが出なくなるまでたっぷりと鶏飯を堪能した後はキャンプ場に戻りました。

~二日目~
この日は奄美大島北東部で一昨年もお世話になった釣り船・大黒丸さんにボートを出していただきました!
10時ころより出港し夕方の日暮れまでボート釣りを楽しみました。ボートと共に飛び跳ねるトビウオと共に大海原に飛び出します。
普通の釣りではお目にかかれない大物をたくさん釣りました。
ムロアジ,モンガラカワハギ,アオマツ,更にはムロアジを生き餌にして、1m近くのカンパチまで釣れました。これには一同,大喜び。
あまりに大きすぎるため,その場で卸してもらいました。大量の戦利品を手にキャンプ場へ帰還。みんなで力を合わせて調理しました。
煮つけ,刺身,バター炒め,揚げとたくさんのバリエーション。とても充実した日でした。
                  
  1m近くあるカンパチ 

        
     アオマツ                ムロアジ

        
    調理風景

~四日目~
グループ活動を挟んでの班活動最終日です。この日は植班長も加わりました。
二日目にボート釣りを行った周辺,北東部の土盛海岸で泳ぎました。ここはにぎやかでライフセーバーも常駐するため安全面は万全です。
サンゴ礁があり魚などの生物も多く見られます。一部撮れた魚の写真を載せます。水中写真は難しいですね・・・
             
   チョウチョウオ              ハタタテダイ  

 
   モンガラカワハギ

こんなところです。他にもたくさんの魚が見られましたよ。
たくさん泳いだら次は本島最北端,灯台を目指します。謎のカメ像を見物しつつやけに傾斜のキツイ灯台を登りました。
頂上からの景色は本当にきれいでした。
灯台から臨む海
活動報告は以上です。本当はもっと釣りもしたかったのですが釣り方などが未熟であまりうまくいきませんでした。
またいつかリベンジしたいですね。それでは。

夏合宿活動報告~昆虫班~

89日~16日にかけて、奄美大島で虫捕りしてきました!主に昼は蝶採集&バナトラセッティング、夜はバナトラ見回りというローテで活動してまいりました。
現地に着くと、移動手段兼宿泊施設ことレンタカーを借りて下見&バナトラ用の買い出しに。
バナトラはストッキングor台所用ネットにバナナを突っ込んで木に巻きつけたり下に置いたりするというオーソドックスなもの。
初めは焼酎に漬けたバナナを使っていたのですが、現地の虫屋さんに「そのままで(焼酎に漬けないで)いいよ」と進言を頂いたのでそのスタイルへ移行。
ちなみにこの虫屋さんは一昨年も同好会のお世話をしてくださった方です。ありがたし…。

さて同好会員の期待を一身に背負ったトラップの結果はというと…
スジブトヒラタ、スジブトヒラタ、スジブトヒラタ…
スジブトヒラタしかいない!(あと時々リュウキュウツヤハナムグリ)
合宿を通してバナトラにやってきたクワガタはスジブトヒラタのみ。あとはムカデとルリオビクチバとオオトモエ。どういうことなの…。
当時奄美は7月から一度も雨が降っていないという異常気象だったのでそれが原因かも?林道を徐行しながら電柱に張り付くアマミミヤマを探すも空振り…。
後日、前述の虫屋さんがライトトラップをやってくれて、その時はアマミノコギリが♂1だけやってきました。

蝶はクロマダラソテツシジミ、モンキアゲハ、ツマベニチョウ、オキナワカラスアゲハ、アオスジアゲハ、リュウキュウアサギマダラ、ナガサキアゲハが多数乱舞しておりました。
渇水のためハイビスカスに吸蜜しに来る個体が多かったようです。

その他にはイシガケチョウ、アオタテハモドキ、ツマグロヒョウモン、カバマダラ、ウスキシロチョウ、アカボシゴマダラ、スミナガシ、ジャコウアゲハ、ナミエシロチョウ、アサギマダラ、ジャコウアゲハも数匹。なぜかベニモンアゲハは見られず…。蝶はかなり充実してましたね(^^)
その他にはアマミハンミョウ、アオウバタマムシ、オオシマオオハナムグリ、コカブト、アヤムネスジタマムシ、サツマウバタマムシ、クロイワツクツク、リュウキュウアブラゼミ、アカギカメムシ、オカヤドカリなんかも観察できました。爬虫類はアオカナヘビ、キノボリトカゲ、ヘリグロヒメトカゲ、シリケンイモリ、アマミハナサキガエル、イシカワガエル、リュウキュウカジカ、アカマタ、ヒメハブが見られました!ホンハブは幸運にも(遭遇ゼロ。怪我がなくて何より!来年はどこに行くのかな。


採集風景。無心に網を振る
期待を込め、バナトラを仕掛けてゆく。
トラップ回収。スジブトはたくさんいるんだけどな…
イシカワガエル。天然記念物。撮影時はおとなしくしてくれてラッキー!

ツマベニチョウ。発生後期だったためか個体数の割に完品は少ない。
カタツムリの殻を借りるオカヤドカリ
リュウキュウアサギ。ゆっくり低空飛行するので捕まえやすい。
キノボリトカゲ食事中

アオタテハモドキ。林道には全くおらず、集落の荒れ地みたいなところを飛んでいた。
沈みゆく夕日。こうして昆虫班の一日は幕を閉じる…

…と思いきや、これからの時間帯が本番だったりする。

こんにちは、植物班班長です!

今回、奄美大島で見られた植物を中心に書いていきます!
            
上の写真は奄美諸島で有名な「アダン」です。
見た目はパイナップルみたいですよね!タコノキ科です。
実際に沖縄ではアダンを食べるようです。

これは「オオハマボウ」。アオイ科の花の大きな植物です。
名前のとおり、浜に生えています。黄色の、いかにも南国風の明るい花を咲かせます。
これは「ハマヒルガオ」。ヒルガオ科です。
南国の浜にはこのように色々な植物があります。

本当は奄美アイランドという植物園に行きたかったのですが、そこは台風の影響で3年前くらいからずっと休業しているので諦め、マングローブパークへ。
     
マングローブは「メヒルギ」や「オヒルギ」などの植物の群落です。
マングローブは文字通り地域の生態系の根幹となっており、複雑な生態系が形成されています。
タイなどではこの伐採とエビの養殖池が問題になっていますね。

また、「モダマ」というマメ科の群落地を見に行きました。
モダマという名前は「藻玉」。
元々浜に打ち上げられてものが海藻の実であると考えられていたことに由来しています。
この時は季節が外れていたので、豆のさやを見ることはできませんでした。

今回、見られた植物の一部ですが、紹介させていただきました。
ご覧いただきありがとうございました!

2013年度夏合宿@奄美大島 鳥班活動報告書

 はじめまして。鳥班3年の深堀です。夏合宿の報告させていただきます。
8/12、鳥班の人数の関係で、この日は虫班の人たちと活動していました。
この日は鳥を見るというより、蝶を見ている方が長かったように思います。
おかげで蝶の名前ぐらいは少し覚えることができました。
朝方、奄美野生生物保護センターの駐車場でシロハラクイナを観察することができました。
ツバメとイソヒヨドリも、センターに行く途中で観察することができました。メジロがキャンプ場で観察されたようです。
シロハラクイナ
ツバメ(リュウキュウツバメ?)
8/13、この日も虫班の人たちと活動しました。他の班の人たちからルリカケスをどこで目撃しているという情報が入ってくるの
ですがなかなか遭遇できず、この日も終わってしまいました。ルリカケスのものと思われる羽は発見することができました。
8/14はグル活で、グラスボード体験のグループだったのですが、残りの時間はほとんど虫班鳥班の合同活動のようになって
いました。
グラスボード乗船中にクロサギを観察することができました。
キャンプ場での朝声が聞こえてくるアカショウビンの姿はこの日初めて観察できました。
夕方、湯湾岳ではルリカケス、ヤマシギ、オーストンオオアカゲラ、アマミコゲラが観察できました。
リュウキュウアカショウビン
アマミコゲラ
アマミヤマシギ(亜種)
ルリカケス
8/15は、1日鳥班として活動しました。これまで行っていなかった奄美大島の北の方、笠利町の方へ行きました。
今年は雨量が少なかったため、田んぼはひび割れた感じで鳥の姿が見当たりませんでした。
大瀬海岸では、サギ(ダイサギorチュウサギ)、コチドリ、セイタカシギ、アオアシシギ、キョウジョシギ、シロチドリ、ムナグロ、ツ
バメチドリがいました。
ここで日本野鳥の会の会員の方にお会いし、いろいろ鳥の種類を聞くことができました。ツバメチドリを観察できるのは珍しい
ことだとおっしゃっていました。
また、本茶峠の辺りでは、シジュウカラ、ヤマセミ(v)、サンコウチョウ、ルリカケスを見ることができました。マングローブパー
クでは、カワセミ、カラスハト、キジバト、ヒヨドリを観察することができました。
ツバメチドリ
セイタカシギ
キジバト
カラスバト
←アマミシジュウカラ(亜種)
←ヤマガラ
~観察できた鳥一覧~
カラス(オサハシブトガラス?)、ツバメ、シロハラクイナ、リュウキュウアカショウビン、ヒヨドリ、リュウキュウコノハズク(v)、リュウキュウズアカアオバト、キジバト、カラスバト、スズメ、メジロ、シロチドリ、アジサシ(分類不明)、カツオドリ(フェリーにて)、リュウキュウコゲラ、オーストンオオアカゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、サンコウチョウ、ルリカケス、ヒヨドリ、コサギ、イソヒヨドリ、セイタカシギ、ムナグロ、ツバメチドリ、アマミヤマシギ、チュウジョシギ、キアシシギ、アオサギ、カワセミ、ヤマセミ(v
カラス(オサハシブトガラス?)
     
              ↑イソヒヨドリ♀

ここまで読んできただき、ありがとうございました!

2013年10月22日火曜日

夏休み最後の採集

虫班二年のたんぢです。遅くなりましたが過去の採集記録をブログに載せようと思います。

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9月25日、夏休みも今日でおしまい。
虫採りし足らない………虫採りし足らない………じゃあ何を採る?
ナミゲンでしょ!
二年Oと一年Yと一緒に中部地方に向かう。
実は三人とも野生のナミゲンゴロウは見たことがない。
僕は期待半分、どうやって採れるのか想像がつかないような気持ちが半分という感じだった。
10時にポイント到着。
お魚キラーでトラップを作り、設置。
設置し終わってからは高地性のトンボを採ったり見よう見まねのガサガサをした。
Oの採ったオオルリボシヤンマ。
斑紋が折れているのがルリボシヤンマとの違いらしい。
他にもキトンボやミヤマアカネ、蝶ではオオウラギンスジヒョウモンを採集。
ガサガサではYがナミゲンの上翅を見つけるも出会えず、ミズカマキリ、アカハライモリ、数種類のヤゴが入っただけ。
ガサガサは厳しいよとOBさんから聞いていたけれどやっぱりそうなんだと実感。水草なかったしなあ。
昼過ぎに一度トラップを確認すると、、、
イモリはよく入るなあ(´・_・`)
他にもドジョウなどが採れました。
しかし、ナミゲンは入らず。
中々入らないなあなどと思っていると近くのペンションを営んでる方がやってきてこんなお話を聞いた。
「ここ、一週間前まで干上がっていたよ」
エッ  Σ(・□・;)
驚くしかなかった。
なんでも、一週間前に台風が来るまでほとんどが干上がっていたらしい。
「○○池なら干上がることはないよ」
と教えて頂いたので、ここを目指すことに。
トラップは唯一干上がってなかった部分に集中的に仕掛けておいた。
山頂まで行くのに20分、そこから一時間強の登山。
やっとの思いで池に到着!なんだけど…

池の底から湧き水が出たり、水が何倍にも冷たかったり、幻想的だった。
でも、虫のいる雰囲気じゃない。なんていうか、人の手が全く入っていないような場所で、生き物の気配がない。
虫抜きで考えればいい場所だと思うけれど。
徐々にナミゲン諦めムードになっていく中、
最初のポイントに戻る頃には16時になっていた。
もうトラップを信じるしかないので上げてみる。
すると、
「あっ、いた!」
Yからも
「いました!はいってますよ!」
干上がってない小さな部分に集中してやったのが功を奏した。
ナミゲンも密にいたから、短時間で採れたんだろうな。
(ナミゲン、でかいし力強い。)
この後もう一度トラップを設置したりして、
結局ナミゲン1ペアと2♂が採れた。



夏休み最後の日に有終の美を飾ることができた気がする。
拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。