2016年12月19日月曜日

2016/12/18 筑波実験植物園企画‼‼ part2

part1から引き続き筑波実験植物園企画のご報告です。 文責は植物班Nです。

温室を後にした我々は、次に世界の様々な環境が再現されている野外の展示エリアに向かいました。

マサキやアイグロマツ、ガマの仲間、シデコブシなど様々な植物を観察していると…


キツツキの仲間のコゲラが観察できました。こつこつと木の枝をつついて枝と枝の間を飛び回っているのがかわいらしいと思いました。

ジョウビタキです。中央広場のマルナガバミズアオイのプレートの上にいました。
写真を撮らせてくれてありがとう…!












ナカガワノギク(学名 Chrysanthemum yoshinaganthum Makino ex Kitam.)
このキクは徳島県にのみ自生する大変珍しいキクだそうです。渓流に生息するため葉の形が少し特徴的で、水の抵抗を減らせるような形状です。

同じく、水の抵抗を減らすという関係でいうと、レースソウ科の仲間の葉の形状も面白いところがあります。レースソウ科の葉は文字通りレースのような網目の形状をしているものがあります
これは水の中で水の抵抗を抑えるためだと考えられますね。











キボウホウヒルムシロ(学名 Aponogeton distachyos L. f.)

こちらはそのレースソウの仲間のキボウホウヒルムシロという植物です。名前の通り原産地はアフリカの喜望峰だそうです。黄みがかった白色の花が素敵です。












ウマスギゴケ(学名Polytrichum commune )

庭園造成の際によく使われるコケです。こちらは筑波山の植生を再現した区画に生育していました。ちなみに美味くはないようです…。

筑波実験植物園は敷地面積が広く、区画ごとの植物の種類も多いためここですべてを紹介しきれるわけではありません。ですので、この記事をご覧になって少しでも魅力的だと感じた方は一度足を運んでみることをおすすめします。

公式リンク【http://www.tbg.kahaku.go.jp/

だらだらと冗長な紹介になってしまいました。植物班の年内の公式活動はこれで最後になりますが、2017年も様々な企画で植物観察を楽しんでいきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

2016年12月18日日曜日

2016/12/18 筑波実験植物園企画‼‼ part1

皆様こんにちは! 植物班のNです。
植物班の活動をブログに載せるのは久方ぶりで恐縮ですが、12/18に行った「筑波実験植物園企画」について簡潔にご報告と紹介です!

(part1とpart2に分かれております。
前者はつくば移動~サボテン温室まで。
後者は温室観覧後~つくば植物園離脱までという構成になっています。)

10時半に北千住駅に集合し、しこからつくばエクスプレスに揺られて30分前後。
つくば駅に到着です!
つくば駅からさらに30分とことこ歩き…ついに到着!道に大きな看板が立っていました。

さて道端で観察できた植物からご紹介してまいります。

ホトケノザ(学名 Lamium amplexicaule
かわいらしいホトケノザの花が道端で咲いておりました!このかわいい花からは蜜が吸えるようなので今度遭遇したら試してみようと思います。ちなみに、七草がゆの「ホトケノザ」は「コオニタビラコ」という全く別の植物だそうです…私驚愕ガーン(食べる方はキク科、こちらはシソ科です)














アレチウリ(学名 Sicyos angulatus


トゲトゲのアレチウリの種子です。本体は枯れていましたが種子は健在で服に突き刺さっていました。特定外来生物に指定されています。


ここからいよいよ植物園の中身に入ります。











つのげし(学名Glaucium flavum


もこもこの芥子です。学名のflavumはラテン語の「黄色」。おそらく黄色の花弁を指していると思われますがこの時期咲いていませんでした…。

12/18は園内でラン展が実施されていましたので数々の美しいランの仲間を鑑賞。
美しく個性的な花弁にとどまらず、香りや少し強烈なにおいと不思議な生態を学びました。











バニラ(学名 Vanilla planifolia)

なんとランの仲間なんですね…!!生の果実を見た後にいい香りがする乾燥した果実を確認できたので印象に残りました。

ランの特別展示や水生植物の温室を眺めているとびっくりスペシャルゲストにお目にかかることができました。













筆者は一瞬冷や汗をかいてしましました。。温室の中は湿度が高く気温も暖かく保たれているので服装とスペシャルゲストには気を付けましょう!

その後は再び移動し、サボテンや多肉植物を展示している温室を見に行きました。


 おなじみのベゴニアです。






















金鯱(学名 Echinocactus grusonii


つぼみがたくさんついてました。家で育ててもなかなか温室で生育しているような発育状態まで生体を維持するのが難しいので、大きな金鯱の個体を見られるのはうれしいです。












ハオルチア(十二の巻)


筆者は恥ずかしながらアロエの仲間だと思っていましたが、なんとハオルチアの仲間でした。
オブツーサやガステリアの仲間なども観察することができました。
また、ユーフォルビアというサボテンに似たトウダイグサ科の植物を多く観察することができました。












ユーフォルビアの一種の花が咲いています。

サボテンや多くの多肉植物を観察した後、我々は野外の展示エリアに向かいました。

(part2に続く)