2012年10月23日火曜日

山小屋35周年パーティ

こんにちは。山小屋幹事のタケマサです。
10月13、14日日に山小屋35周年パーティを行いましたので、その報告をさせていただきます。
たくさんのOB・OGの方々に来ていただき、現役も合わせて約40名の大所帯で大変にぎやかな会をおくることができました。
夕飯はチゲ鍋と鳥だし鍋を作らさせていただきました。
会食の後には、参加してくださったOB・OGの方々が一人ずつお話しをしてくださり、中でも、山小屋の建設に携わった2代目山小屋幹事の方には大変貴重な話を伺うことができました。
大きな困難を乗り越えて建てられたという経緯を知り、ますますこの山小屋を大切に守り継いでいかなくては、という気持ちが強まりました。
翌朝は写真を撮影をした後、参加者の方に寄せ書きを書いてもらい、会は解散となりました。
近況報告といたしましては、山小屋の隣の山が雪崩防止の工事のため地面が露出してしまい、景観が大きく変わってしまいました。
今年は雨量が少なく一時期は水道の水も出なくなってしまったのですが、経験豊富なOBの方々が直してくださり、無事水が出るようになりました。ありがとうございます。
これからもOB・OGの方々には山小屋を気軽に利用していただければと思います。
以上で報告を終わらせていただきます。

2012年10月6日土曜日

2012年夏合宿 ✿植班活動報告✿

こんにちは!植班長のミカミです。早いものであっという間に夏休みが終わり、後期の授業が始まってしまいましたね・・・。
大変遅くなってしまって申し訳ありません!夏合宿での植班の活動についてご報告します。
活動前の流れとしては8月3日夜から4日早朝にかけてバスに乗り、その後フェリーで5日の朝に小樽港へ到着。
植物班はお昼前に活動を始めました。
(写真がアップできずアワアワしていたのですが、どうにもならないようなのでひとまず文章だけで失礼します!)

8月5日
活動初日の5日は鳥班と一緒に天狗山の頂上を目指しました。私たちの泊った「おたる自然の村」は天狗山の中腹にあり、標高自体も532mと高くないので険しい道ではありませんでした。曲がりくねった道を歩きながら、そのそばに見られる草花を観察します。
やはり気温が低いためか、関東の低山ではあまり見かけない植物をいくつか目にしました。

ヨツバヒヨドリ/イケマ
ヨツバヒヨドリはヒヨドリのなく季節に花を咲かせるため、このような名前がついたとのこと。

朱色のコウリンタンポポは北海道でもよく見る帰化植物で繁殖力が強く、道内では「防除対策の必要性について検討する外来種」に指定されているそうです。可愛らしい花ですが、なかなか現実はシビアですね・・・。
のんびり歩くうちに1時間くらいで展望台に到着。あいにくの曇り空でしたが見晴らしはよく、街が一望できました!山の名前にちなんだ天狗の仮面があったり、リスと触れ合える公園があったりして、ここだけ少し賑やかです。自転車の大会も開かれていた様子。
少し休憩し、さて出発となったところで突然大粒の雨・・・。さいわい強い雨が降った時間は長くなかったので、鳥班は雨が弱まるのを待って一足先にキャンプ場に引き返し、植班も展望台でお昼ご飯をいただいてから下山しました。
帰りも同じ道をたどるのですが、やはり道の見え方が違うためでしょうか、行きの道では気付かなかった植物も発見しました♪

アザミ/ゲンノショウコ/ヤナギラン/アキタブキ
アザミは関東でもよく見かけますが、気温の違いで季節はややずれているようですね。ゲンノショウコとヤナギランは小さい花ですが、紫色が鮮やかで可憐な印象でした。アキタブキは関東で見られるようなフキよりも大きく育ち、1.5mほどまで伸びることもあるとか。
こうして低山で見られる植物を楽しみ、 1日目の活動は終了。

8月6日
翌日は小樽市内にあるなえぼ自然公園へ。車がなく、キャンプ場からの送迎バスもお休みだったため、皆で最寄りのバス停まで1時間ほど歩いて山を下ることに・・・。下り坂は意外と足にきますね。が、道の途中でもまた色々な植物がみられました。

ノリウツギ/キイチゴ/ギボウシ/イシミカワ
割とよく目にするような植物が多いですが、可愛らしい見た目でなごみます。三角形の葉っぱが特徴的なイシミカワは、もう少しすると(ちょうど今頃?)綺麗な青い実がつくようです。
お昼前に公園に到着。なえぼ自然公園は北海道の植生を地域ごとに再現した公園で、奥にはうっそうとした森が広がっています。お昼ご飯を食べて、いざ探索!木々の下は殆ど笹に覆われていて、歩くたびに周りがガサガサとなります。蚊もすごかったのですが、確かにこれが一番自然な森のあり方かもしれませんね・・・。

ツガサルノコシカケ/オトコエシ/ゴマナ
ツガサルノコシカケは広葉樹に着生し、幼生ほど菌が固まって分厚く膨れるとのこと。オトコエシはオミナエシと対にしてこの名前なのだそうです。他にもいくつか実や花のついた植物がみられたのですが、写真がうまくとれず特定できませんでした(涙)
住宅街の真ん中で、森に分け入っていく体験ができるのはなかなか面白いですね!こうして斜面あり、けもの道ありの公園に班員皆で体力と気力を削られつつも、2日目の活動を無事に終えたのでした。

8月8日
活動最終日のこの日は札幌の北大付属植物園に行ってみました。温室はもちろん、高山地帯やカナダのロックガーデンを再現したエリアなど様々なテーマごとにスペースが区切られており、それぞれ見どころが多い植物園でした。
まずは温室。ハスやランなど暖かいところでしか咲かない鮮やかな花が多く見られました。これを北海道でみる、というのもなんだか面白いですよね。渦巻き模様の葉っぱは「レックスベゴニアエスカルゴ」だそうです。確かに大きなエスカルゴ(=カタツムリ)みたい?

熱帯ハス/パフィオペディラム/エスカルゴ
そして高山植物のエリア。トムラウシ山の8合目を模した岩組みの造りになっているそうで、本州・北海道の高山植物が600種集まっています!北海道の気候に良く合う植物が多いのでしょうね。

カンチコウゾリナ/キキョウ/ツリガネニンジン/オニユリ
こうして並べると高山植物も結構カラフルです。(オニユリは低山でも見られますが^^;)黄色、青、白、橙、他にもピンクや赤紫など色とりどりでした。色々な花の名前プレートを見て気づいたのですが、白い花には【銀】、黄色い花には【金】の名をもらうものが多いようですね。下の2種の花は「ギンロバイ」と「キンロバイ」。名前も形も双子みたいにそっくりですが、金と銀は間違えそうもありません。

ギンロバイ/キンロバイ
他にもアイヌ族など北海道の先住民族が生活に利用した植物を集めたエリアや、トリカブトコレクションを含む草本植物エリアなど興味深い展示が多くありました。北海道の動物標本を展示する小さな博物館も併設されていて、特に入口正面のヒグマの剥製は圧巻です…。写真はありませんが、興味のある方は札幌に行かれる際に立ち寄ってみると面白いかと。
移動のほとんどがバスであったため活動場所は限定されていましたが、その中でも低山、雑木林、植物園という異なる環境で植物観察ができたことは嬉しく思います。天候による活動中止もなくラッキーでした♪
また班員、その他の合宿参加者、現地の方々の助けがあって事故もなく3日間の活動を終えることができたこと、とても感謝しています。みなさん本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした。
植班の報告は以上です。