2015年12月26日土曜日

11/21小石川植物園散策

冬も本番。寒さに堪える日々でございますが、年末ですので遅れを取り戻すべく頑張ってまいります!!!この記事を書くのは植物班1年 なかだ です。ご笑覧くださいませ。

タイトルの通り11/21に小石川植物園を散策し、現地の植物の様子など書いていきたいと思います。

Viscum album subsp. coloratum Komar
ヤドリギです!僕は初めて見たのですが、同行した会員からは特に珍しくもないと一蹴されて、自分の見識のなさを改めて実感いたしました。他の樹木に寄生していながらもきちんと果実をつくって、それを鳥に食べてもらうことで増えているようです。

Dahlia imperialis
コダチダリアの花が咲いていました。茎が木質化する多年草で、実際に樹くらい高く育っていました。(3~4m程度だと思われる)

冬の入口という季節でしたので、さまざまな果実が確認できました。


左から順にシセントキワガキ、カリン、ムラサキシキブです。
カキは園内に三種類ありましたが、リュウキュウマメガキは結実していませんでした。カリンは大量に果実を実らせていたので入口で無料配布していました。フルーティーな甘い香りを堪能しました。ムラサキシキブは名前の通りとってもきれいな紫の木の実です。
植物は花、葉、樹木、果実、根のどれをとっても楽しめますね!

ただ、残念なことは今年は紅葉が都内各所で微妙なことですね。小石川植物園も例外でなく、両脇にイロハモミジが植えられている径のトンネルもまだ緑が強くて鮮やかな赤はあまり目立ちませんでした。

Sympetrum frequens
アキアカネです。当日はそれなりに寒かったですが、お日様がしっかりでていて秋の行楽日和でしたね。そんな天気で植物園を散策できて気持ちよかったです。


ピクニックしても良し、花見を楽しむも良し、散歩するも良し。そして早稲田大学から遠くない、すばらしい空間です。




2015年11月21日土曜日

10/10~11 虫班長野&群馬遠征

どうも!
初めてこのホームページの記事を担当させていただく虫班1年のソルティーです。
以降時折ここの記事を書くことがあるかもしれないのでよろしくお願いします。

今回は僕を含めた5人で10/10~11にかけて長野と群馬に遠征に行ってきました。

目的は「チュウブマヤサンコブヤハズカミキリ」、「シナノエンマコガネ」という2種類です。
ざっくり説明すると前者は飛べないカミキリムシ、後者は動物の糞に集まるコガネムシになります。

10日の夜に東京を出発し11日の午前中にチュウブマヤサンのいる長野県某所に到着すると僕たちは2つの班に分かれてそれぞれ別の道で捜索を開始しました。
綺麗な景色
生憎の小雨でしたが・・・

コブヤハズカミキリの仲間を探す際には、彼らの潜んでいそうな枯葉のついた枝を叩いて落とす通称「コブ叩き」という方法を取ります。

僕が一向に見つけられない中、一緒に行動していた前虫班長から発見の報告があったのでそちらに行くとなるほど確かにチュウブマヤサンがいます。

どこにいるかわかりますか?
ちなみに2匹写っています

小さいながらもかわいい顔をしている
先ほどの正解はこちら

残りのメンバーと合流して移動しつつ探すものの全く見つからず焦燥感に襲われていました。
そんな焦りを振り払うかのように力いっぱい叩いていると・・・
写真で伝わらないのが残念ですが形もカッコいい

ついにやりました!
そこには待ち望んでいたチュウブマヤサンの姿が!(ちなみにこの写真は一旦手に取った後再び置いて撮ったやらせです。)

その後僕は追加することが出来ませんでしたが1匹でも見つけられた満足感に包まれながら次なる目的であるシナノエンマの待つ群馬県に向かいました。



途中で立ち寄った観光センター
豚串が美味しかった
目的地である群馬県某牧場に到着して時計を確認すると、なんと探すのに充てられる時間が30分ほどしかありません。
急いで準備をして糞をひっくり返してみるもののなにせ虫の数自体が少ない!
他の場所では1つの糞に2ケタ前後はいたツノコガネやマグソコガネの仲間でさえほとんど出てきません。
結局ここでは芳しい成果をあげることが出来ず、僕たちは帰路につくのでした。
(成果がしょぼかったのと暗かったので写真はありません。)
当然のことながらシナノエンマもいなかったのでどんな姿か知りたい方は是非ご自分でインターネットで検索してみてください。こちらも小型ですが上翅の濃い褐色が美しくオスの頭には2本の角の生えたカッコいい虫です。

長々とした駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

2015年11月1日日曜日

昆虫班 展示内容紹介

光陰矢の如しとは言ったもので、早くも今週末には早稲田祭がやってまいります!
さてここでは昆虫班の展示内容について軽く紹介を。


早稲田祭展示において昆虫班は、昨年と同様に標本の解説展示と昆虫類の生体展示、活動紹介を行います。

標本展示に際して各班員の持ち寄った箱には全体で行う予定のクイズのヒントを隠しておく予定です。是非他の展示と共に標本展示をご覧ください!

また今年度の昆虫班は、およそ1年間の活動の記録をピックアップした班活動冊子の紹介、販売を予定しております!
先ほど完成したので、その様子を少しだけお見せします。

冊子と一緒に、冊子を購入された方には今年の活動にて使用したカラスアゲハの囮をそのまま利用した栞もサービス予定です。乞うご期待を!



このような栞です。写真は今年の八丈合宿で採集したハチジョウカラスアゲハを使いました。


詳しく気になる方は、11月7(土)と8(日)の10:00-17:00に早稲田キャンパス6号館の315教室までお越し下さいませ!一同お待ちしております。

2015年10月29日木曜日

早稲田祭企画紹介

これから展示予定の生き物を随時紹介していきます。

まずは水班生体展示!


アカザ


オヤニラミ


他にも色々展示予定です。次回の発表をお楽しみに!

早稲田祭 告知

 11月7・8日 10:00~17:00 早稲田キャンパス6号館315教室にて出展致します!





[展示予定]

・昆虫の生体・標本展示
・川魚・海水魚などの生体展示
・貝殻標本
・疑似バードウォッチング
・鳥の羽展示
・多肉植物展示
・両生類・爬虫類の生体展示
・テラリウム
・クイズラリー(景品あり!!)

当日限定オリジナルストラップも販売します!

他にもまだまだ。そして、昨年度話題となったあの企画も・・・。

乞うご期待!





2015年10月19日月曜日

9/13~15 水班強化合宿in伊豆

どうも水班長です。

先月に水班強化合宿として伊豆に二泊三日の死滅回遊魚採集に行ってきました。

釣りやシュノーケリングなどを楽しみ、昼も夜も磯で遊んできました。

今回の目的は死滅回遊魚。

初夏に南方から流れ着いて冬には死んでしまうかわいそうな熱帯魚を我々の手で救うことがミッショッンです。

楽しみすぎて活動中の写真を撮るのを忘れてしまったので短めですがご覧ください。

磯の潮だまりにはサンゴイソギンチャクも見られました
一日目はizooを見た後、宿に到着、夕食を食べた後に夜の磯を見学しました。

ブレブレですが豪華な海の幸を堪能しました。
 本番の二日目!

一年のKHRはウェットスーツを装備してました。なんでも自分で採集したチョウチョウウオを飼育しているとか。

伊豆の海はとっても冷たく、入って数分で震えが止まらなくなりましたが、海の中を覗くとチョウチョウウオやスズメダイが泳いでいます!

ほとんどKHR君が捕まえましたが私もトゲチョウをなんとか一匹捕まえることができました。

いわゆる普通種しか捕まえられませんでしたが、ゴマチョウなども見ることができたので満足です!

以下成果をご覧ください。
ナミチョウチョウウオ。
コイツとトゲチョウが多く見られました。 
フウライチョウチョウウオとトゲチョウチョウウオ。
トゲチョウなんかはショップだと安くて雑な扱いですが私的には一番熱帯魚らしい熱帯魚といった感じでとても好きです。


潮だまりにはギンポがいました。底ものはどれも独特で見ていて飽きないですね。

ソラスズメダイです。海中で見ると青がよく映えます。
磯で見つけた謎の生き物。おそらく貝だと思うんですが…
フリーザの宇宙船みたいだなぁ。

以上で活動報告は終わりです。最後まで見てくださってありがとうございました。

追記:磯で見つけた謎の生き物はヒトエガイというウミウシの仲間でした。
同定してくださった海洋大の水研さん、ありがとうございました!






2015年10月10日土曜日

2015年度 八丈島合宿 虫班編

 こんにちは、虫班長のI川です。
ホームページに記事を投稿するのは前のブログのとき以来なので分からぬことも多々ありますが、これから少しずつ記事を上げていこうと思います。
さて今回の記事ですが、今年の5月初頭に行った八丈島合宿での昆虫班の活動について紹介します。

~1日目~
毎年恒例の春の八丈島合宿ですが、流石に3回目となると体も慣れてくるものです。
東京からおよそ10時間ほどの船旅を経て、ほとんど寝ている間に島へ到着します。

キャンプサイトへ到着、昼前に設営を終えるも当日の天気はあいにくの雨。
この合宿での虫班の狙いは大きく二つあるのですが、今日は雨でも支障がない方を狙いに行きます。

キャンプ場から30分ほど車を走らせ、一行は山の中へ。地面はぬかるんでいますが肝心の雨はそれほど酷くないようです。
八丈島は観葉植物としてのヤシの栽培が盛んであるがゆえ、山あいにあるヤシ畑の合間を縫うように道を進んで行きます。

ふと脇にある倒木をひっくり返すと、

木の下にはクロカタビロオサムシが二頭居ました。ちょうど本土でも姿を見せる時期でしょうか、八丈島にはこれで3回目の来訪ですが、この虫は去年に一頭見かけただけなのでこの時は嬉しい出会いでした…  どうやらここ数年で八丈島に持ち込まれた種のようです。

先の方を見渡すと、付近に倒木や立ち枯れが見えるのでこの辺りで材採集をやることにします。皆、各々の装備を持って倒木へと向かいます。
大きな立ち枯れが見えたので少し鉈を入れると、ポロポロと出てくる幼虫に混じって不意に赤い甲虫が現れます。
ハチジョウコクワガタ

八丈遠征の狙いの一つ、ハチジョウコクワガタです。こちらの方でも見られるコクワガタとは違い赤褐色の体色をしています。
間髪入れる間もなく、隣で倒木を起こしていた後輩が別の何かを見つけたようです。

ハチジョウノコギリクワガタ

佇んでいたのはハチジョウノコギリクワガタです。こちらも本土のものとはかなり形態的特徴が異なります。先ほどの種とは対を成すような黒い体色が魅力的ですね。

腐朽した材の下の方を掘って行きます。

 
 皆次々と掘り出していきます。1年生の一人が大きめのハチジョウコクワガタを見つけたようです。
中々綺麗です。

十分な数が得られたので、夕方前に皆でキャンプサイトへ戻ります。帰り道でもまたクロカタビロオサムシが居たようです。



夜間のキャンプサイトにはアマミサソリモドキが居ました。名の通り奄美大島からの移入種です。
石垣の近くにはたくさん居るようです。

サソリモドキ幼体
脱皮直後のサツマゴキブリも居ました。こちらも同様に移入種です。
サツマゴキブリ
 気がつくと、腕にトゲナナフシが付いています。
トゲナナフシ
水班の釣ってきた魚を美味しくいただき、本日は終了です。

~2日目~
翌日はそれほど天気は良くないものの気温は上々なので、今日のポイントへ向けて車を走らせます。
ポイントへ到着する頃にはやや晴れてきました。日が出るのを待ちつつ目標のカラスザンショウの付近を歩きます。

ぼちぼちとナミアゲハやアオスジアゲハが飛翔するなか、頭上を大きめの黒い影が飛んで行くのが見えました。
ハチジョウカラスアゲハ
 もう一つの八丈合宿の目標であるハチジョウカラスアゲハです!本土のものより青緑の色合いが強く、飛翔する姿はたいへん艶やかな蝶です。
一行が興奮しているさなか、吹き上げで次々と姿を現します。

うーん、美しい。これで三年目の出会いですが未だに見惚れてしまいます。

目当ての♀も採集することができたので、昼食も兼ねて13時頃には採集を切り上げます。いつもの虫班にはめずらしく、かなり余裕のある行動です…

先ほどの場所では、オオバヤシャブシの枝先にたくさんのクロカタビロオサムシが見られました。時折大発生することのある種のようですが今年は多いのでしょうか…?

昼食のち、再度微妙な天気になったので昨年アカハライモリが見られた水たまりを見に行きます。
しかし今年訪れた所水たまり全体が畑になっておりなくなってしまった模様です…
仕方が無いので少し倒木を削ると、マメクワガタが出てきます。(写真を失念しておりました!)

次に、島中央の池に向かいます。池にかかる橋の欄干の上に見慣れないものがあります。

…どうやら猛禽かなにかの吐き出したペリットでしょうか?みたところ中身はほとんどクロカタビロオサムシのようです。それほど多いのでしょうか…?

夕刻前に毎年訪れる温泉に足を運ばせます。駐車場には、昨年は見かけなかったものがたくさん落ちています。
クロカタビロオサムシの死骸
今年は例年より数日ほど八丈島を訪れる時期が遅いので発生時期が合わさったのか、それとも今年は大発生する年なのかはわかりませんが、いずれにせよかなりの数が出ているようです。

入浴後、他班の同好会会員とひとときの団欒を終えたのち、夜間灯火を焚きに行きましたが気温が低く集まりが悪い模様…

携帯バッテリーが切れたのち、翌朝のフェリーに備えて就寝します。
毎年この二日間はあっという間に過ぎ去って行きます。

3日目の朝に撤営を終えた後、島を惜しみつつ、また10時間ほどの船旅にて東京へと帰ります。
次に訪れることになるのは、いつでしょうか。



最後までお目通しいだだき、ありがとうございます。