2007年12月28日金曜日

伊豆沼探鳥記

3143caca.JPGどうもこんにちは。何度目かの投稿になる植班一年のやましたです。何故植班が伊豆沼の記事を書くのか、それは誰にも分かりません。気がついたら書いてました。というわけでお付き合いいただければ幸いです。
伊豆沼というのは宮城県の北の方に位置する文字通りの沼です。大きさは一周したら意外とあるように感じたのですが、地図帳で見てみたらやっぱりそんなに大きくはありませんでした。ラムサール条約に登録されていることからも分かるように、水鳥のメッカとなっている沼です。
12月の23・24・25日という予定で現地入りしたのですが、初日は到着してご飯を食べるだけでした。まぁ、暗いと鳥も見えませんもんね。
二日目の朝から早速鳥班活動です。5時半集合というなかなかの朝駆けでした。理由は伊豆沼で寝ているガンが餌場へ一斉に飛び立つところを観察するため・・・だったのですが、旅館へ帰る途中に頭上をガンの編隊が飛んでいくという実に弄ばれたような結果に。空気を読んでるのか読んでないのか微妙なところですが、多分奴らはそんなことは気にしていないのでしょう。
二日目は丸一日使える日ということもあってふぃーるどわーく三昧な一日でした。どんなものが見れたかというのは後述するとして、ほぼ日中の時間を全て使い伊豆沼(とそれの隣の内沼も?)を一周しました。
雨は時々天気雨がパラつく程度でしたが、風が強かったのが悔やまれるところ。僕が鳥だったら「今日は家で寝てるか・・・」ってなるくらいの風だったように思います。
伊豆沼はラムサール条約登録湿地ということですが、白鳥やカモへの餌付けはかなり浸透しています。それがいいことなのか悪いことなのかはとりあえず置いておいて、人が来るととりあえず近寄ってくる奴らを見るといろいろなことを考えさせられます。
この日のめいんいべんたーもやはりガン・・・の予定だったのですが、どうにも奴らが見当たりません。例年なら大量に餌を食べているという枯田にいないのです。
結構な距離を歩いてきて疲れている一行にこれは辛いです。「またガンに一杯食わされたか・・・」みたいなどうでもいいことを考えていたのですが、そうこうしているうちに奇跡は起きました。
僕は最初なんのことだか分からなかったのですが、どうやら山の上に何かがいるようです。双眼鏡を覗き込んでみるとその驚くべき正体が分かりました。
遠目からは黒い煙が山の上にかかっているように見えたのですが、その正体たるやおぞましい数のガンの群れだったのです。しかも時間差でそんなのが何回も押し寄せてきました。一部の人に分かりやすく言うのなら、ガンのデレ期到来です。
なんだか長くなってしまったので簡単に、三日目の朝もやはりガンは飛び立ちませんでした。またツンツンされてしまったようです。
サークルでは初めての鳥見となりましたが、あまり鳥のことを知らない僕に色々と教えてください、鳥班のみなさん、それに同じ一年のknzw君、それから暖かい寝床と大量のご飯を用意してくれた宿の方、どうもありがとうございました。
最後に、僕が存在を確認できた生き物は・・・
・鳥( ゚∋゚)・・・(オオ&コ?)ハクチョウ、マガン、(多分)ヒシクイ、オナガガモ、ホシハジロ、マガモ、トビ、スズメ、シジュウカラ、エナガ、カシラダカ、アオサギ、ミコアイサ、(もしかしたらカワアイサも)
・植物・・・ヨシ、オギ(ススキ)、タデ、セイタカアワダチソウ、ハス、ヘクソカズラ、クサレダマ、キク科のなにか、ナンテンのような木、スギ、(多分)クロマツ、その他未同定のものたくさん
・虫・・・なんかアブみたいなの一匹
・水棲・・・皆無
カワアイサっぽいのは双眼鏡で見ただけなのですが、ヒシクイっぽいのは写真にあります。それにしても猛禽がトビだけとは・・・