2011年8月28日日曜日

2011年度夏合宿 鳥班活動(in奄美大島)

こんにちは、鳥班長です。
さっそくですが、先日終了しました奄美大島での夏合宿における鳥班活動の模様について報告したいと思います。
1日目(8月21日)
活動場所:空港~土盛(ともり)海岸(奄美市笠利)
活動初日は奄美の北部にあたる笠利地区で探鳥を行いました。
空港を出て海岸沿いの雑木林の中に整備された遊歩道を進んでいくと三宝寺でもお馴染みのヒヨドリやシジュウカラ、メジロが林間を飛び回っていました。と言っても、奄美でのヒヨドリは亜種のアマミヒヨドリであるので本土のヒヨドリより少し黒ッぽく、若干ワイルドな印象を受けました。またメジロも奄美では亜種のリュウキュウメジロで本土と違うらしいのですがこちらは本土との違いがいまいちわかりませんでした。
空港の側から喜界島を望む
浜に降りるとなにやらシギ類かチドリ類と思しき集団が。班員総出で同定を試みるもどうもよくわからず…先を急がねばならなかったのでとりあえず不鮮明な写真を撮ってその場を退散しました。下に写真を載せておいたので、もしわかる方がいらっしゃれば教えて頂けると幸いです。
よくわからん鳥1  よくわからん鳥2    よくわからん鳥4  よくわからん鳥5  大瀬海岸(?)
再び林の中の道に戻って歩いて行くと後方を歩いていた会計幹事と二年生が声を上げました。なんだハブか!?と振り返ると赤い飛翔物が林の奥に飛び込んで行きました。亜種のリュウキュウアカショウビンでした。自分は去年の夏合宿のキャンプ場でリュウキュウアカショウビンを見ていましたが二人は去年見れていなかったようで非常に嬉しそうにしていました。
それから約一時間以上歩き続け全員がヘタリ始めた所でやっと土盛海岸に到着しました。土盛海岸は白い砂浜と青い海が広がり、とても風光明媚な所でした。しかし肝心の野鳥の姿は見えずここでタイムアップ。海水浴客を横目にバス停へと撤退しました。
名瀬市街に戻った後アーケード街にあったレストランで遅い昼食を摂りました。ちょうどメニューに奄美名物の鶏飯があったので二年生は1000円以上するのにそれを頼んでいました。自分と一年生のN君はもう少し安い鶏飯丼を頼みました。味を簡単に説明するとマンゴーの酸味がほんのり薫る鶏肉入り湯漬け、といったところで結構おいしかったです。ちなみに会計幹事はなぜか宇治金時を頼んでいました。なんでも「京都を感じたかった」そうです…
土盛海岸1  土盛海岸2
2日目(8月22日)
  
活動場所:小湊周辺(奄美市小湊)・住用マングローブ(奄美市住用町)
  
2日目は農耕地帯が広がる小湊周辺へ。バスを降りてまず神社が目に入ったのでなんとなく境内に足を踏み入れるとドラミング音が。班員がすぐさま参道の左手の木にそいつが止まっているのを見つけてくれたので確認してみるとそこそこデカイ(と、自分には見えました)アカゲラでした。その時は単純にオオアカゲラだとしましたが、改めて確認した所、奄美には亜種オーストンオオアカゲラという国の天然記念物が生息しているとのこと。もしかしたら我々は貴重な体験をしたのかもしれませんね。さらに集落内や農耕地ではカワセミやリュウキュウツバメ、ヒクイナ等を見ることができました。
その後住用のマングローブパークで昼飯を摂り、マングローブに住む野鳥を探しましたが全く姿が見えず…結局住用には昼食を摂るためだけに来たみたいになってしまいました。
小湊漁港  小湊全景  農耕地の道路  大川  遺跡
3日目(8月24日)
活動場所:秋名周辺(龍郷町秋名)
最終日は水田地帯が広がる秋名で活動しました。到着後日影を求めて水田地帯ではなく山道へ向かいました。そこでは三宝寺でもお馴染みキジバトに混じってズアカアオバトの鳴き声を確認しました。下山後水田地帯に向かうとセッカが囀りながら収穫直前(一部収穫済み)の水田の中を飛び回り、両脚を広げて止まるという独特な止まり方も観察できました。昼過ぎに探鳥を終了した後、名瀬市街に戻ってジョイフルで昼食を摂りました。下見や先発、あるいは先輩からジョイフルの評判は聞いていましたが、噂通りの充実ぶりでした。調べた所、ジョイフルは全国展開しているとのことですが、東京23区周辺では店舗展開してないとのこと。全く残念でなりません。
秋名  秋名漁港
今回は合宿の実施時期が例年より遅れたことや自分の実力不足などにより例年の夏合宿より確認された野鳥の数が少なめでした。特にメインであるルリカケスを鳥班活動では見ることができませんでした。しかしリュウキュウアカショウビンやオーストンオオアカゲラ(たぶん)、ズアカアオバト等南西諸島あるいは奄美でないと確認できない野鳥を確認できたので一定の成果はあったと思います。
長々と書いてしまいましたがこれにて活動報告を終わります。ここまで拙文にお付き合い頂き誠にありがとうございました。
確認できた鳥
8月21日
笠利(奄美空港~大瀬海岸~土盛海岸)
クロサギ(白型)・アオアシシギ・キジバト・リュウキュウアカショウビン・カワセミ・コゲラ・リュウキュウツバメ・アマミヒヨドリ・イソヒヨドリ・セッカ・シジュウカラ・リュウキュウメジロ・スズメ 
8月22日
小湊(厳島神社~金子山~小湊集落~古見方農耕地~大川)
ヒクイナ・キジバト・カワセミ・オーストンオオアカゲラ(?)・コゲラ(v)・リュウキュウツバメ・アマミヒヨドリ・イソヒヨドリ・セッカ(v)・リュウキュウメジロ・スズメ・ハシブトガラス
8月24日
秋名(山道~水田地帯~秋名集落~秋名漁港)
カルガモ・キジ(v)・キジバト・ズアカアオバト(v)・リュウキュウツバメ・アマミヒヨドリ・イソヒヨドリ・セッカ・シジュウカラ・リュウキュウメジロ・スズメ・ハシブトガラス
キャンプ場周辺(8月20日~8月25日)
キジバト・ズアカアオバト(v)・リュウキュウコノハズク(v)・アマミヒヨドリ・イソヒヨドリ・ハシブトガラス
※(v)は声のみ確認