6/25 どうも、元虫班長です。
就職活動もさることながらろくに遊べず毎日ストレスをため込む日々でこのままではどうもよくない。ということで色々な虫が現れてくるこの時期に東京都最高峰、雲取山へ登ってみようと思いました。単純に登ってみたかったし、ここの環境はどういうところなんだろう、どういう虫がいるんだろうとも思いつつ、期待に胸を膨らませながら奥多摩の地へ向かいました。
深夜0時過ぎに奥多摩駅に到着しT掛と合流。時間が遅すぎてSuicaをチャージできないというトラブルがありましたがなんとか事なきを得ました。
ここから始発のバスで乗る予定だったんですが、やることもなかったので登山口まで深夜灯火めぐりすることに。
途中の街灯でなにやら大きめのゴミムシを発見。
これはナガゴミムシの仲間みたいですが・・・学名からプテロと呼ばれ、独特な形態から人気があるゴミムシのグループです。T掛はニッコウオオズナガゴミムシだったらいいなあと言っていました。(ゴミムシには疎いので誰か分かる方いらっしゃったら御教示ください。)
他にはこんな感じ。オオムラサキが出てるとは。他にカブトムシやシロスジカミキリ、ヒゲナガカミキリもいました。
この日は蒸し暑く灯火が期待できると思っていましたが、ミヤマクワガタを1匹も見かけませんでした。オオムラサキ出ているなら時期的に外しているとは思えないんけどなあ。
3時頃に疲れてきたので登山口より手前の地点で就寝。明日に備えます。
翌日。
天気が良い! このところ雨続きで不安でしたがこれならなんとかなりそうです。
6:00頃登山口出発。雲取山に登るルートとしてポピュラーな鴨沢ルートを選択。
勾配をひたすら登って行きます。よく登る奥多摩の山に比べて、傾斜はきつくないのですが、とにかく長い。ひたすら長い。登るのが早いT掛に着いて行くのが精いっぱい。最近運動を全くしていなかった体には暑さもあいまって堪えます。
9:30過ぎになんとかN山頂上へ。
景色がとても素晴らしい。少しの間見とれていました。山の真ん中にある道が石尾根縦走路という道です。右手の広葉樹に隠れているのが雲取山らしく、これからもっと先に進まなければ行けません。。。この周辺ではオオセンチコガネやミヤマハンミョウを採集できました。
オオセンチコガネです。T掛採集。動物の糞に集まる糞虫の仲間ですが綺麗な金属光沢をしています。奥多摩のオオセンチは赤に緑が混じるものがいて、この個体は縁に緑色が出ています。
この石尾根まで出ると植生が多少変わってきて、針葉樹が多くなってきています。また、花付きのいい木が目立ち、ナナカマドの白い花には虫が集まっています。掬ってみると・・・
アオアシナガハナムグリが入りました。アオハナムグリより1回りほど大きく後脚がとても長いハナムグリです。東京都ラベルは嬉しいので確保。他にはテツイロハナや各種ピドニアなど。
山頂は先なのでまだまだ進みます。
11:30頃に小さい針葉樹の土場があったので見てみるとオオマルクビヒラタカミキリが付いていました。初めて見た時はコメツキかと思いました。面白い形だなあ・・・
ひときわ大きいハチのような虫がいたので花を掬うと
ヨコジマナガハナアブかな? ナガハナアブの仲間はスズメバチのようでかっこいい。
これからどんどん天候が悪くなってきます。うーん、早く登らねば。そろそろ特別保護地区にさしかかるのでネットをしまいます。
そそくさと登っていこうとするのですが足取りが重い。昨夜は10分ほどしか寝られなかったせいもあるでしょう。T掛も2日前に38度の熱をだしたばかりで、本調子ではないようです。
なんとかなんとか息を切らしながら
雲取山荘へ、そして13:00、ついに
雲取山に着きました! いやー、長かった。笑 とりあえず今回の目標その①「雲取山に登る」は達成されました。それにしてもモザイクかけるとやましいことをしているみたいだ笑
山頂の雰囲気はこんな感じ。晴れていたら景色もよかったのでしょう。
少し休んだ所で昆虫採集できる場所まで降り始めました。
ある程度降りたところで特別保護地区を抜けたか地図で確認し、採集を再開しました。
ひそかに狙っていた虫が採れるといいのですが、、、
今回の目標その②「ブナ帯より上の亜高山帯の環境にいる虫を採る」を達成すべく針葉樹の立ち枯れを舐めまわすように見ます。
そして、何分か経ち、針葉樹の白い立ち枯れを見ると反射的に手が動きました。
鞘翅のゴツゴツがかっこよく、また少し光沢があるみたいです。渋くてとてもかっこいい。
今までの疲れが全て吹っ飛びました。他にもいないか探して見るともう一匹追加できました。
他にはコメツキの仲間など。写真だと分かりづらいですが、光沢があります。
時間も迫っていたので14:30には採集をやめ本格的に下山します。下りはゴールがどこか分かるため精神的にもラクです。
16:30頃、あと1時間くらいで下山できる!というところまで来た時、ガサガサと猿のような物体が木から降りてきました。でも猿じゃない・・・黒い・・・
ブ、ブラックプーさんだ・・・しかも子供・・・ 子グマがいるということは近くに母グマがいるはずで、あまり気性の荒くないツキノワグマでもこの時は我が子を守るために襲いかかってくることもあるみたいです。
500mほど戻り、しばらく待つことにします。何が問題かって言うと、クマの存在もあるのですが終バスが18:30で行ってしまうこと。早く降りなければ間に合いません。
30分ほど待ち、意を決して下山します。会いませんように・・・
内心ビクビクしながら、また終バス乗り遅れないように速く降りて行きます。
そして18:30、クマの恐怖からなんとか免れ、安堵感と充実感でいっぱいの二人がバスに揺られ帰っていくのでした。
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今回の遠征では目標だった雲取山に登れたしアラメハナカミキリをはじめとして色々な虫にも出会えてとても楽しかったです。クモマハナやシラフヒゲナガ、ハイイロハナカミキリ辺りは見られませんでしたがまた登って見つけたいと思っています。
ここまで見て頂きありがとうございました。
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