2014年7月1日火曜日

5月25日城ケ島

鳥班のIです。
初めて記事書きます。
遅ればせながら、まずは約1か月前の城ケ島(神奈川県)の記録をUPします。
私は写真はあまりやらないため、文字ばかりの記事になりますがご了承ください。

城ケ島は、大抵の場合船に乗らないと観察できないような海鳥が、陸から観察できる場所です。私は海鳥に関しては全くの素人ですが、八丈島合宿の行き帰りの船からオオミズナギドリを観察して以来、海鳥が気になっていました。
城ケ島では、地元の方々が毎月に観察会を開いています。今回私はそちらにお邪魔しました。
7時半、現地着。既にオオミズナギドリが肉眼でも見える。双眼鏡で観察しつつ観察会をしている場所へ。地元の方にご挨拶すると、ここでの海鳥観察について教えていただきました。
普段の鳥見からすると異次元の、もはや戦場のような場です。
ハナから望遠鏡で鳥を探し、一人一台望遠鏡がないと……..というのは来る前に詳しい方から教えていただいてたのですが、「遠い」「近い」の感覚が陸とは大違いです。波間に見え隠れしつつどんどん飛んでいく鳥を望遠鏡で見つけ、追い、識別・観察するのは慣れを必要としました。にしても地元の方々は凄い………..
観察した海鳥をご紹介します
オオミズナギドリ(以下、オオナギ)
最も数が多い。飛ばずに浮かんでいる個体も観察できた。また、ピンク色の足も確認できた。顔前方は白っぽく目立ち、図鑑にもその特徴が書いてあるのでこれは以前から知っていたが、後頭部は暗色班がダマ状でベタッとして見えたのは意外。翼上面にM字模様が見える時もあった。翼下面は白っぽく、風切は暗色。また、下初列雨覆に暗色の軸班。

アカアシミズナギドリ
オオナギの群れに1羽混じる。上・下面とも黒褐色で、嘴(特に基部側)が白っぽく目立つ。図鑑によると嘴は、先端の黒色を除いてピンク色のようだが、「遠方からだと淡色部が白っぽく目立つ」ということが本種に限らず多いようだ。
ハシボソミズナギドリ
オオナギの群れに単独で数羽出た。オオナギより羽ばたきが速く、ほとんど羽ばたきつづけながらどんどんオオナギを追い越していく。オオナギより小さくて翼が細い。体はキュッと小さくまとまった感じ。最初に現れた1羽は反転した際、縁を除く翼下面が白銀色にギラッと光って見えた。羽ばたきの速さ、飛行の速さで慣れればオオナギの群れからすぐに見つけられるようになった。

シロエリオオハム
近くに夏羽の個体がいきなり出た。上面に大きな白斑が帯状にあり、後頭・後頸の白っぽい銀白色が光っているように見えてとても美しい。この個体の前をアカエリヒレアシシギの群れが横ぎった!!!!!なんと贅沢な一瞬だ!!!!!!!他にも冬羽の飛んでいる個体を数羽確認した。猫背のような独特の姿勢で思いの外高い高度で飛ぶ姿が印象的。

クロトウゾクカモメ
力強い羽ばたきで比較的近くを飛んだ。全体に黒褐色の暗色型。上面・下面とも外側初列風切の基部に白斑がある。この斑は多くの図鑑で見る白斑より小さく見えた。だが私が感じた最大の特徴は、とにかくカッコイイ。くそカッコイイ。惚れ死にする。ここ1か月トウゾクカモメ類のことが頭から離れない…………..

アカエリヒレアシシギ
数羽~数十羽の群れが水面スレスレをかたまって飛んでいく。特に朝はよく出た。上面には白い翼帯が目立ち、腰から尾の中央へ暗色部が通る。群れで反転すると下面が白いのが一斉に見える。

ウトウ
遠めのところを飛んでいった。翼は小さく、バタバタと速く羽ばたき続ける。体は楕円形で丸っこく大きく見え、腹は白っぽい。割と近くを飛んだ個体では淡色の嘴を確認できた。
ほかにウミスズメ、カンムリウミスズメが出たようだが私は見逃した…………次行くときは見つけたい..

クロアシアホウドリ
かなりデカい。明らかに遠くを飛んでいるのに、手前のオオナギと同大に見える。ほとんど羽ばたかず、長い翼を伸ばして大きく反転しながら飛んでいた。ものすごい迫力。

クロガモ♀、ヒメウ、ウミウも観察した。この時期までクロガモがいるのは意外だった。
方角と太陽の位置の関係上、正午を過ぎると見づらいようで観察会は12時に終了。その後観察会メンバーでゴミ拾い。風で飛ばされてくるのか、ここを訪れる人のためかけっこうゴミが多く落ちていた。普段の鳥見や日常生活でも環境に意識を持つことが大切だ。
観察鳥種:オオミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、シロエリオオハム、クロトウゾクカモメ、アカエリヒレアシシギ、クロアシアホウドリ、ウトウ、クロガモ、ヒメウ、ウミウ、キアシシギ、ウミネコ、トビ、ハシボソガラス、ムクドリ、ドバト、スズメ、ツバメ

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