2014年8月27日水曜日

ゼフィルス採集 ウラゴマタマラシジミ

ゼフィルス…樹上性シジミのグループ。日本では25種類ほどみられる。年一化。生活の多くを樹上で過ごし、葉の先端でテリトリーを張る。同種の♂が進入してくると追い払い縄張りから排除する習性をもつ………
「おもしろそう。他のチョウとはなんか違いそうだし。
今年はゼフィルスやってみよう。」
思いたったのが5月半ばのミヤマカラスアゲハ採集がひと段落ついた後。
とりあえず、一から集めてみよう。
5/30 埼玉
去年ウラゴマダラシジミを採集した場所で、何カ所か発生木を見つけたりしていた。
ウラゴマダラシジミ(以下ウラゴ)散策する。
ウラゴはイボタノキを食樹としている平地性ゼフィルス。この場所は西洋イボタはたくさんあるが、それには食いつきがわるいみたい。イボタノキがたくさん生えてる路地の一角に数本の日本産イボタノキを見つけると、周りを弱々しく飛ぶルリシジミ大のチョウを発見。

ウラゴマダラシジミ(Artopoetes pryeri)。裏翅の白もさることながら表翅の薄紫色もとても素敵でいい蝶だ。
ウラゴええなあ…
ウラゴは午後から夕方にかけて活性が高くなるみたいなので他の虫も探索する。
昼頃先輩から聞いていた広葉樹の木を見にいけばあのタマムシが採れるはず、、、
IMG_1210
イボタノキには10種くらいチョウがきてたり、ハチ、アブ、ハナムグリ各種やベニカミキリなどきていた。虫を集める力は凄いみたい。


ウバタマムシ(Chalcophora japonica japonica Gory



ヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas)




ホソオチョウ( Sericinus montela)第二化


ミズイロオナガシジミ(Antigius attilia

ゴイシシジミ(Taraka hamada
道中にはこんな感じの虫が。
今年はテングチョウ、ヒオドシチョウ、ウラギンヒョウモンが多い気がする。
散歩しているうちにタマムシのポイントに到着。
この木にくっつくらしい。適当に見てみるも特に光り物は発見できず、少し待つことに。
イチモンジチョウやコミスジが飛翔してるなあなんて思いながらまた木を見ると



いた!アオマダラタマムシ!
このマダラ模様と光沢とサイズ感も中々いい虫だ。
それにしてもタマムシってふとした瞬間にくっついてるよなー、人がずっと見てると来ない気がする。
桜にも付くとネットにはあったのだが桜にはケヤキナガタマしかいない。

アオマダラタマムシ(Nipponobuprestis amabilis
アオマダラとはいうものの赤い個体が多い。
アオマダラタマに満足した後、ふたつめのイボタノキの生えている場所にいく。
するとここでもウラゴが飛んでいる。
ネットインした!と思ったらネットの一番先に穴が空いていて逃げられるという失態。
ネットを縛りまた振って、捕まえた。
その後ウラゴを最初に捕まえた場所に戻り雌以外の数匹捕まえて終了。
6/1 神奈川
今度は神奈川でウラゴを狙う。
神奈川や千葉の房総の個体は黒化傾向が強いことで知られていて、今回もウマノオバチを採りにいったあのポイントでやることに。
ミズイロオナガがたまに飛ぶ道を越えて、イボタノキが生えてる斜面を適当にルッキングするが見つからない。
日当たりのいい柵沿いのイボタノキを見ると

吸蜜してました。
綺麗な個体はいないか探していると
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さっきよりは綺麗かな?
ネットイン。
大きな雌です。ウラゴはゼフィルスの中でも大型で、特に雌はキチョウくらいある。
それにしても今日は蝶自体が少ない。。。30度の快晴なので、天気が良すぎて蝶が活動する時間が多少ズレている気がする。
昼間は一匹つまんだだけだった。
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ウラゴの食痕。イボタノキの葉にポツポツ穴が空いてるのがその証拠。
しかし中々飛びださない。夕方まで待ちゲーだなあ。




他にはこんな虫も。
ウラゴがまた夕方にでてきて6頭ほどネットインしてこの日は終了。
ちょっと時期が遅かったみたいなので来年はもう少し早くこようかな。

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