2019年3月7日木曜日

ワカサギ合宿2019 -1日目-

こんにちは!生物同好会です。2月初旬に、山中湖の方にワカサギ釣りへ行ってまいりましたので、遅くなりましたがその様子をご紹介したいと思います。

筆者は普段、虫班の方で活動しており、釣りの経験はほとんどありません。しかし、冬の湖の上でのワカサギ釣りは前々から一度やってみたいと思っており、今年ついに参加することができました。

 とはいえ、せっかく山梨まで来たのに、虫捕りをしないのは勿体ない。ということで、本来の合宿の行程は1日目観光、2日目ワカサギ釣り、3日目観光のはずなのですが、主催者の前水班長に我儘を通して頂き、筆者は別行動で、1日目虫捕り、2日目ワカサギ釣り、3日目虫捕りという行程でお送りしていきます。ちなみに虫捕りのメンバーは、筆者と同じように1日目に虫捕りをしてからワカサギ合宿に参戦するKと、虫捕りだけ参加してワカサギ合宿には来ないTの3人です。


さて、冬の虫捕りといっても様々ですが、今回の目的は樹上性のシジミチョウであるミドリシジミ族(通称ゼフィルス)の越冬卵です!ゼフィルスの採卵は、あまりメジャーなものではないかと思いますが、是非ともその魅力の一端だけでも知っていただければ幸いです。

1日目は山梨県西部でクロミドリシジミとオナガシジミの卵を狙いました。クロミドリシジミは一般的にクヌギの樹冠近くの枝に産卵すると言われていますが、クヌギの大木をすいすいと登る技量は筆者にはありません。そのため、今回は伐採済みのクヌギから卵を見つけ出す作戦です。

まずは、クヌギの伐採地をさがすところからスタートです。雑木林を歩いていると、クヌギではありませんが、オナガシジミの食べるオニグルミがまとまって生えているのを見つけました。枝を手繰り寄せると…

ありました!枝の表面べたべたと産まれています。中にはこんな卵塊も。

オナガシジミの卵塊


また、ウスタビガの繭も見つけました。

本来11月ごろに羽化する蛾ですが、羽化できずに残っていました。

枯れ木の中にポツンと鮮やかな緑色の繭がぶら下がっているため、よく目立ちます。

ウスタビガの繭


目標の一つを達成し、テンションMAX。

クロミドリシジミを狙うため、場所を移動しました。

クヌギの伐採地は案外すぐに見つかりました。ところが、予想はしいていたのですが積み上げられたクヌギの枝は、どれが樹冠の枝か全く分からず、手当たり次第に探すしかありません。

30分ほど探しましたが見つからず、諦めて場所を変えることにしました。

次のポイントは、コナラの優占する林に、クヌギやトネリコなどが混ざり、ゼフィルスの餌の宝庫でした。せっかくなので、色んなゼフィルスを探してみます。

するとすぐに、コナラからダイセンシジミの卵が見つかりました。

その後、Kも採卵初参戦ながら、ダイセンの卵を見つけました。

ダイセンシジミの卵


1時間以上探しましたが、見つかったのはこれのみで、他のゼフィルスは見つかりませんでした。同じようにコナラを食べるゼフィルスでも、場所によってダイセンだけだったり、ジョウザンだけだったりと、偏りがあることが多いような気がします。どのように棲み分けているのか、それとも見つけられていないだけなのか、筆者にはまだよく分かりません…

 次は、山梨の東側まで移動し、川沿いでメスアカミドリシジミとウラクロシジミの越冬卵を探します。

都内の公園で目に焼き付けてきたマンサクを思い出しながら探しますが、見つかりません。

サクラがしばしば生えていたので、メスアカも探しますが、こちらも全く見つからず。 日も陰ってきたので、残念ながらこの日の採卵は終了となります。筆者は御殿場のネカフェで夜を明かすことにしました。

ちなみに観光組は、忍野八海という場所に観光に行ってきたようです。富士山とともに世界遺産になっているみたいですね。

観光組の様子



2日目はこちら

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