2012年1月20日金曜日

対馬~愉快な4人のホームレス採集記~

2011年6月のある日の晩のことであった。アパートでのんびりとアイマス(千早ちゃんかわゆす)を見ていたところ、「お兄ちゃん 電話だよ お兄ちゃん・・・」私の携帯に着信が入る。この着信音はコータスからだ・・・・
コータス「dai、8月パルナスと一緒に対馬行かない?」第一声がこれであった。
私「行く」
誰が断ろうか。愛しのコータスの頼みを誰が断れようか。
人数に1人空きがあったので2年の九州出身のわったーも一緒に行くことになった。まあいつもの狂ったメンバーである。
*わったーを知らない人もいるであろうから軽く紹介をする。彼は大の水生昆虫好きで1人でも秋田やら岩手にゲンゴロウ採りに行くほどの虫に対する熱意をもっている自慢の後輩だ。
~中略~
準備にはかなり手間取ったが無事高速バス+レンタカーの予約+バナトラ+ライトFIT等々用意ができた。用事があったため、パルナスとコータスは先に対馬に、半日程遅れて私とわったーは高速バス+フェリーで対馬へと向かうことになった。予定は8月7日~15日であった。移動に合計3~4日間使われるので実質採集できたのは7日間程であった。狙いは対馬特産種(チョウセンヒラタ++カブリモドキ+ヒメダイコクなどなど)+オオアオ 人により様々7日~8日 (移動日)わったーと私の近くの駅で待ち合わせし、新宿へと向かう。発電機+バナトラ(サンタクロースが持ってる袋みたいになった)+大ザック+小ザック+長竿とかなりの大荷物だ・・・・ 重い・・・・・・ 100m歩くだけでかなりの体力が削られる・・・  高速バス乗り場まで無事着き、こっからは10時間程で博多につく。バスに乗る時、バナトラの袋について聞かれたが「食い物です、腐ったバナナうまいんすよ」と答えた。嫌な顔されたが乗せてくれた。ありがとうございます運転手さん。(もちろん匂いが漏れたりしないようにきっちり密封済みです)
席をみると、かなり格安のをとったので狭い・・・ しかし1年のころからせまいところで寝させられていたのでこういうところでの睡眠には訓練されている。わったーも春の八重山と千葉で訓練をした。さあ出発だ。私はアニソンモードに入る。ふと脇に目をそらしてみると、隣に座っているわったーは経済学の本を読んでいる。勤勉だな。見習わなきゃ・・・ 何もすることがないので、次に妄想タイムに入る。  そうこうしているうちにいつの間にか寝てしまったみたいだ。起きたら朝になっていた。PAによるみたいなので、ちょっくらおりてみることにした。地図を見てみるともう山口県まで来ていた・・・・あと少しで博多だ。そして、新宿を出て12時間程(途中なんかToloveるがあったみたい・・・)で博多についた。
生まれて初めての九州地方。特にすげえってもんはなにもなかったけど初めての踏みしめた土地なのでちょっと嬉しかった。こっからフェリー乗り場へと向かう。荷物重い・・・・・・っとその前に買い出しとかあったが荷物が多すぎるためわったーと代わる代わる行った。さあフェリー乗り場へ。バスにのり(最初は乗り場まで歩いて行こうかと思ったがこの荷物じゃさすがにきつい・・)、10分ほどで乗り場についた。出航までまだまだ時間があるので、わったーと港を一望できる安い料理店で昼飯をとる。なかなかの美味であった。コータスたちに連絡を取ってみると無事対馬についたそうだ。よかったよかった・・・・  のんびりしているとあっという間に出航時間となってしまった。乗務員さんに券を渡し、船に乗り込む。結構座席の数があり、しかも広い。なかなかいい船だな。40分ほどの短い船旅だが楽しめそうだ。隣のわったーはのりもの酔いしやすいため怖がっていたが、さほど揺れもなく無事に対馬の厳原港へとついた。
博多駅 九大に遊びに行きたいなあ
コータスとぱるちゃんに連絡を取り迎えに来てもらう。すでに夜7時30半。暗い・・・・。・・・・おっ携帯がなった。来たようだ。場所が分からないみたいだ。こっちはすでに彼らを把握。ダッシュで向かう。大きく手を振り、体を振り存在をアピール。気付いてくれた。荷物の場所まで案内する。私とわったーの荷物をつめると車の中はぱんぱんになってしまった。でもちゃんと乗れる。
よしっ  採集開始だ!!!!   昼の成果を聞いてみるとテンダマ・ヒラタなどちょびちょび採れたみたいだ。今からは夜の採集だ!!スーパーで食料を買い、ひたすら北へと進む。途中灯火採集をしながら、2時間程で本日の宿っていうか野宿する場所につく。車泊2人(コータス・パルナス)と外で野宿(わったー・私 去年から2人で野宿生活は鍛えているので十分睡眠はとれる)これは最終日まで続いた。この近くの雑木林ではヒラタがちょびちょび、カブトブシがわんさか(いらねえ・・・)とれた(わったー情報だとチョウセンヒラタもまじってたんだっけ?) 2時ごろ寝て次の日に備える(正確には今日・・)
9日
6時頃蚊の大群に耐え切れず起きる。わったーも同じく蚊に襲撃され起きたみたいだ。コータスたちはまだ寝ているので近くの雑木林に採集に出かけた。ヒラタやカブトがまたいた。カブトはほんとにいすぎてなえるぐらいだった。ぐるっと林をまわった後、車に戻るとコータスたちが目をさましていた。皆で朝飯を食いながら今日の予定を考える。・・・・・・・今日は昨日コータスたちが見つけた材置き場や事前に調べたポイントを回ってみることになった。 少しのんびりした後、出発した。まず、今いるところから車でちょっと行ったところにある糞虫で有名な山に行った。しかし・・・・・放牧がおこなわれていない時期だったのか牛がいない→糞がない→糞虫いない・・・・・・orz しょうがないので南下しつつ調べたポイントを回る。海岸近くの牧場で糞虫を採ったり、材置き場でテンダマを採ったりした。色々回っていたら、今日の野宿地についたらもう夜になってしまった。野宿地の近くにバナトラやライトFITを準備し仕掛ける。一通り仕掛けた後、周りで夜間の樹液周りと、もってきた発電機を使いライトトラップをした。樹液周りでは、パルナッちゃんが対馬特産種であるカブリモドキとツシマフトギスを1番手で見つけ、喜んでいた。ライトトラップの方は、光があまり強くなく成果はほとんどなかった。ゼブラぐらいかな・・・・・  そろそろ疲れたので昨日と同じく僕とわったーは外でパルナスとコータスは車中泊となった。(野宿は許可とってから行いました)
*他に、ある場所でたくさんのヒメダイコクが採れた。
10日
朝起きてみると・・・あれわったーがいない・・・ どこにいったんだろう?  探してみると・・・なんと芝生のど真ん中で寝袋に包まって爆睡していた・・・・・・・・・・  熟睡しているのでそっとしておこう
他の2人は起きていた。日が上ったばっかりだったので、朝焼けがとても美しく、コータスと2人で日が上りきるまで景色を眺めた。
登りきった辺りで、わったーも目を覚ます・・・・・  皆で朝飯を食った後、今日の行くところを適当に決める。
今日の日程は、周りの雑木林を回った後、昨日の材置き場に行き、そのあとオオシロカミキリがいそうな材置き場やカラザン(カラスザンショウ)がいい感じに咲いてそうなところを探すことにした。  雑木林を回った時には、変な遺跡の中でコウモリがいたり、樹液にネブトクワガタ来たりしていた。

・・・・
オオシロカミキリがいそうな材置き場は見つからなかったが、カラザンがいい感じに咲いているところがあった!!  ここではスネコやクスベニたんなど訪花性を持つカミキリやタマムシ(アヤムネスジタマだっけ?)が来ていた。ここでコータスのとっておきの写真が撮れたのだが、ここには載せられない・・・・  部室の方の写真をぜひご覧いただきたい。
まあまあいい採集ができ皆笑顔で次の目的地であるラーメン屋に向かう。  まだ明るいというのに採集せず何故飯食いに行くのかって? なんと残念ながらわったーはバイトがあるので明日から帰ってしまうのだ・・・・  4人で市街地にあるなかなかおいしいというラーメン屋さんに行き、うまい豚骨ラーメンを食った。   あっという間に暗くなり、この後は採集地で有名な南の山に向かった。ライトFITを仕掛けたり、夜間の樹液や老木をぐるぐるみた。  結構熱中してしまい、あっという間に22時ぐらいになってしまった。腹も減ったので市街地に行き腹ごしらえをし、北の方のある雑木林に向かった・・・・  遠い・・・・・・・
・・・・・
・・
ふう やっと着いた
ここではヒラタぐらいしか取れなかったがなかなかいいサイズのも採れ、いい採集ができた。  皆が十分採集できた後、今日の野宿地にむかった(場所は記憶にない・・・・)
11日
わったーとのお別れの日が来てしまった。午前の船で帰るので、港まで送っていく。
港についたのが出航ぎりぎりだったので(だったと思う・・)、焦ったが無事乗船でき、別れが惜しいがコータス・パルナッちゃんとともにわったーを見送った。
切りがいいので、ここらへんでひとまず休憩します。続きはまたいつか書きます。
*見送った後、コータスが港に貼ってあったポスターをみながら、
「俺もう航海士になろうかな・・・半年海に出て半年虫とりする いいかも ドゥフフフ」
と言っていてたのがなんかとてもおかしくて忘れられません。

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