2006年5月23日火曜日

ギフ採集・2006・新潟

b632bfe9.JPGテスト終わって、これから夏合宿です。
でもその前に採集記を書きたいと思います。
2006年5月22日、山小屋修理合宿がありました。
今年のギフチョウの発生は遅れているため、六日町・五日町あたりでギフ採集できる、との噂をOBのMさんから聞いた、とヨッシーが言ったため、4月に採ったギフだけじゃ飽き足らず、またもやギフ採りにでかけました。
勿論、適当な企画ですし、情報には自信を持っていたけど、何も採れずに終わる可能性もあったため、今回は一人で朝がたふらりと行く事にしました。
まだ寝ている仲間も多い朝方、数人に見送られ、山小屋を出立。
電車に乗り、一人五日町へ。
勿論乗客も少なく、座席にぽつねんと座り、ぽつねんと五日町へ降り立ちました。
五日町は何もない駅です。
だだっぴろい道路沿いにセブンイレブンがかろうじてあるくらい。
情報を元に寺尾というところに場所を絞り、南に下ります。
地図で見ると、広い国道から生えるようにして西に伸びている道、それを山の稜線沿いに数キロ歩くと、深く入れそうなところがあり、そこに入ってみることにしました。
しかし、30分くらい歩いても、まだ谷のような地形が続き、蝶のいそうな森がありません。
あきらめて引き返し、5分戻った所で、奥の方から来た車が横切りました。
「ってことは…。やっぱ奥になんかあるんだ…。」
ぶつくさ自分に言い聞かせながら、ここまで来た事を無駄にしたくない一心でまた奥に進みました。
ですが、田んぼは無くなったものの、道が狭くなるばかりで肝心の森は見えてきません。
またあきらめて、5分くらい戻ると、また奥の方から車が来ました。
「ってことは…だ。やっぱりなんかあるんだよなぁ…?」
もう戻らないと決心して暫く歩くと、大きな針葉樹林がありました。
道はそこからまた蛇行して奥へと続いています。
雪がまだ残る足跡がついた道。
大雪の所為で倒れた杉の木が道を塞いでいるので、車はそこに2、3台駐車してありました。
奥へと進もうとすると、40代くらいのおじさんが、50cm口径の網をおおっぴらに広げた僕に「ギフ?」と話しかけてきました。
…この時期にこんな網もっている人間にそれ以外目的もなさそうなもんですが。
ただ、山菜取りの人々がたまに注意をしてくるというので、適当に、はぁ、とだけ言い残し、木をまたぎました。
林道を越えると廃村のような所にでて、一本の舗装された道は山へと続きます。
山菜採りの人たちも道沿いにチラホラみかけました。車は彼らのものでしょう。
この廃村の外れには、驚いた事にカタクリが一面に咲いていました。
咲く所には咲くものです。
足元に広がる紫は、雪をこえ奥地まで来た僕への褒美だったのでしょうか?
そこには望んだ通りの黄と黒のダンダラ模様。
彼らが遊んでくれなくなる時刻まで、体力の続く限り走り回りました。
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採集地:新潟県五日町
採集種:ギフチョウ♂、♀

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