2015年9月21日月曜日

巨大マイマイカブリと蒼いカナブン~福江島遠征~

こんにちは!虫班2年のk川です!だいぶ遅くなってしまいましたが、今回は7/10~13で行った福江島遠征の記事を書こうと思います!
大学全体がどことなく慌しくなる(期末テスト?なんのことやら・・・)7月上旬。そのころ僕、同級生のk所、そして3年生のi川虫班長の3人はそんな空気を気にすることなく、五島列島最大の島、福江島へ。僕としては毎年恒例の八丈島合宿を除くと、初の離島遠征です!どんな虫が見られるのかや、名所や特産品もとても楽しみですね!

一行はまず羽田空港から長崎へ。







夕食のちゃんぽんを堪能した後、ネットカフェを探して休憩します。












翌朝、早起きして長崎を出発。


フェリーに揺られること数時間。福江港に到着!ついに採集スタートという感じ。テンションが急上昇です!






ついさっきテンションが上がったところでしたが、腹が減っては戦はできぬということで港の近くで食事をすることに。
五島列島の特産、五島うどんと五島牛です!今回の遠征で最も、といっても過言ではないぐらい美味しかったのをよく覚えています。








腹ごしらえを終えて、ここから本格的に採集スタート!車でポイントまで向かいます。さあ頑張るぞ!

・・・といっても、今回はプラコップを用いたピットホールトラップや、バナナを発酵させて作ったバナナトラップなど、トラップがメインの採集。日中は黙々とトラップを仕掛けていました。

日中のトラップ設置や買出し、休憩後の、夜のトラップ巡りこそがこの遠征の本番です。さあ、何か入っているかな?

ピットホールトラップ(=プラコップ)の中で躍動する巨大な虫。こ、これはもしや・・・


















やはりフクエマイマイカブリです!
日本の各地で様々に特徴的な色合い、形の違いを見せてくれるマイマイカブリの一種で、この福江島のものはとにかく大きいのが特徴です。
しかし本当に大きい!実物は凄まじい迫力。見つけたときは一瞬自分の目を疑ったぐらいです。














こちらは十円玉や他地方のマイマイカブリとの比較画像です。大きさが大体想像できるでしょうか?こんな大きいのがトラップに入っていたり、オサムシの仲間にしては珍しく木の上を歩き回ったりしているので二回目以降でも見つけたときは結構驚きました。























さて、もう一種類のトラップ、バナナトラップの方は・・・

中々に微妙です。オオトモエなど、蛾が沢山集まってきていたのですが、肝心のターゲット、ゴトウヒラタクワガタが来てくれません。頼む、出てきてくれ~!と思っていると・・・
















そっちかよ!


















というわけでなぜかピットホールトラップにかかっていたゴトウヒラタクワガタです。本州のヒラタクワガタより大きいのが特徴なのですが・・・今回の遠征ではあまり大きい個体は見られませんでした。無念。(しかもほぼ全てピットホールトラップにかかっていました。解せぬ。)














3日目は台風の影響で殆ど車内にこもりっきりでした。八丈島といい(時系列的には後の)沖縄・対馬といい、離島遠征はつくづく天気に恵まれないなあ・・・










最終日は台風一過ということで、福江島に着いて初めてやっと晴れらしい晴れに。

海岸にてルイスハンミョウを捕獲。波打ち際ギリギリにいて、しかも逃げ足が速いので結構苦戦しました。落ち着いた色合いがいい感じですね!















ここまで様々な虫を見つけましたが、福江島に来ているのに”あの”固有種をまだ見ていません!
そのまま東京に帰るのはなんとももったいないので、トラップの回収がてらその虫を探します。バナナトラップに来るらしいのですが・・・









いました!フクエアオカナブンです!
アオカナブンの福江島固有種で、普通のアオカナブンは緑色なのに対して、






とても綺麗な、宝石のような蒼色なのが特徴です!背中側より腹側のほうが強く色が出ます。個体によっては背中側からだと真っ黒に見えるものも。この個体は(我々が見た中では)結構色が強く出ているほうでした。









そして長崎の港へ。行きは普通のフェリーでしたが帰りはジェットフォイルを使うことに。かなり時間を短縮できました。







こうして振り返ってみると、目的の虫も殆ど全て見られたし、特産品も色々食べることができた、本当に楽しい遠征でした!いつかまた行きたいなあ。

お目通しいただきありがとうございました!ではまた~

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