2007年7月20日金曜日

虫班強化合宿

どうも、Y氏です。
 さてさて、毎度遅ればせながらではありますが、6月30日~7月1日に行われた虫班強化合宿について書きたいと思います。
 今回の合宿地はギリギリ山梨県、丹沢の北西に位置します道志村へ行ってきました。当日は雨の予想であったのですが、1年生の熱い心に押される形で決行となりました。
 途中、大渋滞に巻き込まれたり、質の悪いビッグスクーターにぶつけられたりとトラブルも多かったのですが、これを書くとまた読むのもいやな長い長い文章になってしまうので割愛して、とりあえず、予定より大幅に遅れながらも道志村に着いたのであります。
 で、そもそも強化合宿とは、夏合宿に向けて装備の使い方の再確認と、テント生活に慣れるための合宿なのであります、だからもちろん虫捕りよりもそっちの方を優先的にしようと考えていたわけですが、当地に着いてみると生憎の雨・・・これじゃあどっちもまともにできません。
 しかしまぁ、雨宿りして時間を潰しつつ、雨が小雨になった瞬間を見計らい急いでテント設営、テントはスムーズに立てることができたものの、他に何もできないので近くの屋根のある炊事場で少し早めの夕飯作り。メニューは王道のカレー、とりあえず、これを作れれば何とかなりますw
 そんなこんなで夕飯も食べ、夜になったわけですが雨が止んでくれない、しかし、小雨にはなったのでなんとか灯火採集はできるのではないか、と特に指示もしないうちにみんな近くのトイレやら炊事場やらに出て行って虫を探していました、う~ん、たくましい。途中から飲み会も初めたのですが、昆虫採集みんなやる気まんまんで、お酒を軽く飲んでは灯火に向かい、またしばらくしてお酒を飲みにを繰り返していました。
 灯火採集では、意外なことにゴホンダイコクコガネが結構採れました、恐らくこれは最近丹沢で増えて問題になっている鹿と関係あるのでしょう、その他各種オサムシもルッキングで数匹捕獲できました。また、車で(運転手は私、もちろんお酒は飲んでません、てか飲めません下戸です、誰か何とかして…)近くのコンビニやら外灯やらを回り、ミヤマクワガタも採れましたが、予想していたほど数は採れず、少し残念な結果でした、雨が降らなければもうちょっと良かったのかもしれませんが。
 翌日、とりあえず昨日仕掛けたオサムシトラップを確認してみると、1晩にもかかわらずまずまずの数が採れていました、更に意外だったのはシデムシが1匹も落ちていない…昨日のゴホンダイコクといいこの辺りは地表性昆虫に関しては結構いい所なのかも。一応オサをやっているので感想を書いておくと、この地域分布域的にはルイスオサムシの分布域だと思うのですが、見たところエサキっぽい個体も混じっていました、ただ、採れた個体のほとんどが♀ではっきりは分かりませんでした。ただ、はっきりルイスとわかる個体と、それと比較して明らかに太い個体がいました。その他アオオサムシはかなり赤っぽいというか濃いオレンジっぽい個体が多く、なかなか綺麗でした。
 で、テントを片付けた後は近くの沢沿いの道を登りながら採集、あまり天気はこの日もよくなく、たまに霧雨が降るようなコンディションでした、結局ここでは、なぜか鹿のまだ新しい足だけがちぎれて落ちていたりしましたが、蝶ではアサギマダラが数匹、クワガタはスジクワガタが少し、カミキリはシラハタリンゴやエグリトラがいたくらいで特に目ぼしい物はありませんでした。
 その後、藤野に移動して採集を行ったのですが、ここも太陽が顔を見せてくれずにアウト。そのまま終了ということになりました。

 今回の合宿は、雨が降っていたこともあり、灯火採集から尻すぼみな採集になってしまったのですが、目的のテント生活の慣れは雨の中テントで寝たことでかなり強化されたと思います。昆虫も、主に灯火採集ですが、雨の割には何とかなってくれたと個人的には思っています。
 まだまだ梅雨ですが、夏の昆虫シーズンにはもう入っているといっていいでしょう。テストシーズンでもありますが、昆虫班のみんなにはテストの前日に高尾山でナイターしてみる、なんてつわものに是非なってもらいたいと思いますwちなみに私はヒヨヒヨなので前日は無理です、2日前なら付き合いますので是非一緒に行きましょう、ヨコヤマさんが待ってますよw

2007年7月9日月曜日

強化合宿

 水棲班の強化合宿では新潟県土樽にいきました。僕は3年目になるのですが夏季の土樽に行くのはこれが初めてで、高鳴る胸を押さえつつ電車で向かいました。梅雨時ということもあり、さらに雨男の筆者は当日まで天気が心配でしたが、それも杞憂に終わり絶好の日和で活動をすることが出来ました。班員に晴れ属性の方々が多くて助かりました。ありがとうございます。
 さて、土樽に着き、準備を終えると早速今回の活動の場となる魚野川へ行きました。今まで上流の方は言ったことがなかったので、今回は上流に行くことに。土樽辺りだと結構上流ということもあって、泳いでいる魚がイワナ、ヤマメ、カジカといった渓流魚が主であり、あまりコイ科のウグイ、オイカワなどは見られなかった。水温が低く流れが速いというまさに渓流らしい場所であるからだろう。確かにここまで来てコイがいるとちょっとげんなりするかもしれない。
 蓬橋から20分くらい遡上したところに大きな堰がありそこは大きな淵が形成されていた。水の透明度が高いのとなかなかの水深があるせいかエメラルドグリーンのそれは美しい水面が眼下に広がった。これだけの絶景を見ただけでも此度足を伸ばした価値はあったといえよう。
              ※
 周辺の昆虫類では、先ず樽駅舎にヒオドシがいたり、コムラサキ、ミスジチョウ、カラスアゲハなどが確認できた。あと林道や山小屋の付近ではマドボタルがいて、川沿いではミヤマカワトンボをはじめとして数種類のトンボ類も確認できた。