2月3日、東京は晴れて暖かかった。 私は午前中に中国語の試験があったため、 本隊より遅れて午後1時半上野発の電車で一人山小屋へ向かった。 自身初の雪かきであり、 積雪の様子は経験者から聞いてある程度の認識はあったものの、 普段着で来てしまった私の考えはかなり甘かったようだ。
やっとの思いで山小屋に辿り着いたが既に午後5時に迫っており、 殆ど働きもせず火の番と夕食の準備をした。 夕食を終えた頃、最終電車で来たHさん、Iさんが到着、 午前2時頃には周囲も寝静まり、 私はIさんと共に火の番をしつつストーブに金網をのせ肉類を焼いて食べた。 至福の時であった。
夜明け頃に疲れから寝てしまい、 起きると9時半を過ぎており、皆外で雪かきをしていた。 最初私は火の番を命じられたが火が消えない程度に薪をくべて雪かきに加わった。 皆スコップを使いたがっていた。 私も使いたかったが我慢してママさんダンプで働いた。 昼時になり、私とIさんを残して皆小屋の中に入った。 私はここぞとばかりにスコップで雪かきをした。 新たに来たFさんを加えて三人での雪かきが続いた。 だいぶ経って昼食の用意ができたことをHさん(さっきとは別の人)が告げた。 私は手早く昼食を済ませて雪かきを再開した。 Iさん、Fさんは昼食返上で働いた。
三人になって3時間が過ぎようとしていたが中の人たちは出てこなかった。 業を煮やした私は様子をのぞいてみたが、寝ている人もいた。 恐らく疲れていたのだろう。 その後私は午後4時過ぎまで雪かきをし、 翌日に中国語の試験が控えているため6時台の電車で皆より一足先に東京へ戻った。
一日にして関東平野に住む人の一生分は雪かきをしたのではなかろうか? それくらい山小屋の雪は凄かったし、雪かきもきつかった。 しかし充実感はあった。 雪かきに参加したことで自然の厳しい表情を垣間見ることができたのではないかと思う。 きついのではあるがまた来たいと思える冬の山小屋であった。
A(昆虫班1年)
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