2017年9月2日土曜日

台湾蝶採集記2017

 今夏、二年生虫班員三人で台湾へ人生初の海外採集に行ってまいりましたので、その始終を報告させていただきます!タイトルの通りメインはちょうちょです。


・1日目
 GWの北海道遠征以来三か月ぶりの成田空港を発ち、地味にしんどい三時間半のフライトを経て台北・桃園空港へ着いたのは現地時間16時。空港のお姉さんがいかにもな台湾美人でした。空港から出た瞬間、手で押せそうなくらい重い温風が体を包みます。
 今回の宿泊先は台湾のちょうど真ん中あたりの山中の昆虫館。車で空港から二時間半ほどの距離でした。

車窓から臨む台北の街並み。発展著しい台湾に日本が抜かれる日も近いか?

 昆虫館に着いたのは18時半ごろ。館長さんにお土産の煙草を渡し、部屋に荷物を置きます。

部屋の様子。意外と広い一人部屋。毎夜大量の蟻とベッド争奪戦を繰り広げた。

 館長さんが晩御飯をおごってくれるとのことで、車で10分ほどの近くの町へ。ローカルなお店で牛肉麺をいただきました。
イイ雰囲気
牛肉麺。奥に見えるのは山盛りの水餃子。

 台湾に行かれた方は分かると思いますが、台湾の味付けは日本人にもなじみやすく、とっても美味しいです。また物価も日本よりだいぶ安く、普通の町中の飲食店では大体の一人前のメニューが300円やそこらでいただけます。
 宿に帰ると、館長さんが点けてくれていた昆虫館前の水銀灯をさっそくチェックしに行きました。すごい虫はなかなかいませんが各種蛾やクワガタの♀などがいました。

宿前の水銀灯。すぐ脇の街道を深夜もトラックがかっ飛ばしていく。
たくさん来ていた蛾。ルリモンホソバだろう。黒紋は光が当たるとメタリックブルーに輝く。
こちらもたくさん来ていた。オキナワルリチラシの台湾亜種だそう。
ルリオビクチバの仲間。
キマエコノハ。後翅はアケビコノハのような鮮やかな黄色に黒紋。
昆虫館入り口のすぐ近くでとれたクロツヤムシ。でけぇ!

 23時半まで水銀灯を見てから部屋に戻り、なんやかんやありこの日はかなり遅めの就寝になりました。いよいよ明日から本格的な採集です!実は怠惰のあまりちゃんと事前勉強してないのですが、さて何が採れるんでしょうか?


・2日目
 7時に起きる...つもりだったのですが1時間の時差をすっかり忘れていて日本時間7時(現地時間6時)に起床。出発まで時間があるので昆虫館前の館長の畑を散策します。畑には各種蝶の食草や花も植えてあり、多くのマダラチョウやアゲハの仲間などが見られました。数は多くないですがツマベニチョウまで飛んでました。

畑の様子。写真のタイワンモンキアゲハは台湾で最も多くみられたアゲハと思う。 
道端にドラゴンフルーツが落ちている朝の風景

 全員の準備ができたら荷物を車に積み込み8時に出発。車は三菱・デリカスペースギア。この車のアウトドア性能がこれから五日間いかんなく発揮されます。途中お店によって朝食を食べ、お弁当を調達し今日の採集地へ。
 途中信じられないくらいボッコボコの長い山道を経て、9時ごろに標高高めの今回の目的地へ到着。天気は快晴、気温は31℃。美白を気にしない筆者でも日焼け止めが欠かせません。

こんな感じの林道

 林道沿いにガイドさんが腐らせたパイナップルを仕掛けてくれるのでそれも見ながら林道を歩きます。車を降りた瞬間に分かるくらい多くの蝶が飛んでいました。

タカサゴイチモンジ。深みのあるグラデーションが美しい大型種。大好き。
タイワンツノカナブン。角は男のロマンです。角のサイズは個体差が大きい。
ケバネカナブン。微毛に覆われた体はマットな赤色をしています。
ワタナベアゲハ。発達した赤紋が美しい。後翅に白紋が加わる貴重なメスも採れました。
オオベニモンアゲハ。細くとがった翅の形が印象的。
ルリモンアゲハ。お前に会いたかった。見づらいが後翅上部に鮮やかな瑠璃紋がある。
メスシロキチョウのオス。実はシロチョウの仲間。オスキシロチョウの方が良いんじゃ...?
タイワンモンキアゲハとルリモンアゲハの集団給水。標高を下げた川沿いにて。

 他にもキンミスジ、タイワンコムラサキ、日本でもおなじみアオスジアゲハ、ルリタテハ、スミナガシなども多くみられました。
 沢山採りすぎると後々展翅がたいへんなのでセーブするつもりだったのですが、見たことない蝶がたくさん飛んでいる光景にテンションが上がりっぱなしでこの日はやや採りすぎました。昼下がり、蝶も減り僕たちの疲労もピークに達したので撤収。16時ごろに宿に帰宅しました。

 宿に帰るとガイドさんたちが、自分たちが採った大量の蝶をなんとどさっと僕たちにくれました。「こ、こんなにいいんですか...?」と思いながらもありがたく頂戴し、部屋に帰ると山分けじゃんけん大会兼同定大会を開催。いかんせん分からない種類が多すぎたので、館長さんから借りた古い原色図鑑でひたすら勉強しました。
 
 この日の夜は館長さんが夜市に連れて行ってくれました。台湾の夜市と言えば一般の観光でも有名ですが、かなり規模が大きく、地元の人も多く来ています。普段は広大な空き地のスペースに、金曜土曜限定で大量の屋台、露店が結集し、日用品から飲食物、輪投げや射的、服や時計までとにかく様々な品が並びます。

夜市の様子。とにかく広くて驚いた。
夕飯。牡蠣入りかに玉、チャーハン、謎のとろとろスープ。皿をビニールで包むスタイル。

 ここで館長さんに夜ご飯をおごってもらった上に、お菓子やジュースや果物も買ってもらいました。まさに夏祭りに来てる感じでとても楽しかったです。
 お腹パンパンになるまで飲み食いした後帰宅し、軽く水銀灯を見たり、同定大会の続きをしたり、タトウを整理したりしてからこの日は0時ごろ就寝しました。


・3日目
 今日は間違えずに7時に起床。昨日と同じく畑を散歩してから8時に出発しました。朝ご飯は途中立ち寄ったコンビニで調達し、昨日とは違う場所に向かいます。

現地のコンビニシェアはセブン7割、ファミマ3割ほど。日本語の商品も多く並びます。

 また荒い山道を経て軽く車酔いしつつ、10時ごろに今日の採集地に到着。天気は前日に引き続き快晴、気温は32℃。昨日と同じような細い林道が続き、一番奥にあった背の高い花畑には各種アゲハがたくさんいました。

フタオチョウ。後翅後部の水色が涼しい。
昨日もいたが採り逃していたコノハチョウ。黄色い帯にブルーメタリック。かっこいい!
裏側は見事な枯れ葉模様だけどちょくちょく翅を開いちゃうお茶目な蝶。
ツマベニチョウ。シンプルかつ鮮やかな色使いが好き。
アカネシロチョウ。ミッキーカラー。表にもこの色があればいいのに...
タイワンツノカナブンの青色個体。基本緑だがたまに青いのがいる。青い+角=最強
ホッポエグリハナムグリ。展足途中ですいません。個性的なオレンジ模様が素晴らしい。

 この日は15時ごろまで採集したのですが、きつい日差しのもと歩き続けるのは流石に疲れ、帰りの車内では爆睡でした。宿に戻るとシャワーを浴び、館長さん宅で夕飯をご馳走になりました。

民家もターンテーブル付き!

 食事の際は中央に大皿を並べ、ご飯が盛られた一つの茶碗にとりながらおかずとご飯を一緒に食べていくスタイルのようです。スープが飲みたいときは一度茶碗内のものを食べきる必要がありますね。魚の骨などは直接テーブルの上に置いておき、最後にまとめて捨てます。

 夕食からしばらく後、いつものように同定大会をしていると館長さんに呼ばれ、行ってみると夜食にかき氷を買ってきてくれていました。かき氷といっても荒い氷にシロップがかかったあのスタイルではなく、もともと味が付いた密度高めフワフワ系の氷に数種類の蜜豆が乗っているスタイル。そしてなによりでかい。かなりお腹いっぱいになります。個人的には好きな味ですが飽きが来るのは否めない感じなのでお茶をお供に添えることをおススメします。
 その後は水銀灯でオオミズアオを一頭採り、3日目は終了。


・4日目
 この日は6時半に起きて朝シャワー。爽やかな朝です。

茶色い蛾に不釣り合いなシルバー。蛾の翅とは思えない。

 いつも通り8時に出発して町で朝食を食べてから、今日の採集地である川に向かいました。昨日までの林道と違い今日は川沿いの舗装路です。天気は晴れ時々曇り、気温は35℃。遮るものが何もない舗装路なのでこの猛暑はかなりこたえます。

ひたすらに暑い
ワンちゃんもきつそう

 採集中、もう一人のサークル員と一緒に2人で歩いていたらフタオチョウらしき蝶が見え、彼がダッシュで追いかけ始めました。僕は走る元気が無かったので走りゆく彼を見守っていたのですが、彼の前方には地元の少女二人と少年一人が歩いていました。彼らからすれば後ろから虫捕り網を持った青年が走り迫ってくるわけで、中々に怖い光景でしょう。事案的なものにならないかと心配していたら、彼は立ち止まり少女たちと何やら身振り手振りで会話し始めました。おいおい完全に不審者じゃないかと思い、他人のふりをしようと僕は網を置いたのですが、すぐに彼は再び走り始めました。色々気になるので彼の方へ向かったら、何かをネットインした模様。見てみると、お見事、ヒメフタオチョウでした。彼曰く、一度この蝶を見失ったものの、子どもたちがあちらへ飛んで行ったと教えてくれたそうです。そんなわけで地元の子どもの助けを得てのゲットという、彼にとっては思い出深い採集となりました。

思い出のヒメフタオチョウ。フタオチョウより筋状模様が細い。
ありがとう子どもたち!

 なお僕は前日フタオチョウを採っていたため、後に彼とフタオチョウとヒメフタオのどちらが素晴らしいかというあさましい議論を戦わせました。

パイナップルトラップにやってきたコノハチョウ。翅の後ろが破けてるが枯れ葉感は伝わるかな。
タイワンモンキアゲハ(手前)とオナシモンキアゲハ(奥)の吸水

 途中イナズマチョウらしき蝶も目撃したのですが採集はできませんでした。この日はちょうど日曜日で、川で遊びに地元の人々が多く集まっていました。おかげで車が頻繁に通りトラップや吸水ポイントになかなか蝶が溜まらず苦しい思いもしたのですが...。ここは周りの木が低いからかツマベニチョウがかなり低いところをたくさん飛んでいました。また、リュウキュウムラサキを多く見かけたのですが、去年与那国島で見たリュウムラと比べここのリュウムラは立派なサイズの個体が多くいたように感じました。
 
 この日も昼下がりに帰宅し、シャワーからの同定大会。夕飯は再び館長さん宅でいただき、夜食のかき氷もいただきました。


・5日目
 今日も7時に起床。疲れからか日に日に少しずつ朝がつらくなってきます。いつものように8時に出発し朝食を食べたら、今日は竹をメインとした山中の林道へ。天気は相変わらず晴れ、気温は33℃。天気の運はかなりいいようです。日頃から徳を積んでいる証拠でしょう。
 今日の採集地はオオルリモンアゲハのポイントです。オオルリモンアゲハはルリモンアゲハの台湾北部亜種で、瑠璃紋の形などにわずかに差があるとされています。オスでも性標があらわれないのもルリモンにはないオオルリモンの特徴です。ここは台湾中部ですがオオルリモンが多く生息するとのこと。

オオルリモンアゲハ。瑠璃紋が後翅の付け根に向かって突き出したような形をしている。
とても大きなアブ。翅がメタリックグリーンに輝き、一瞬すごい甲虫を見つけたかと思った。
かわいい

 話に聞いていた通りたくさんのオオルリモンアゲハが採れました。そして今日はやや早めに撤収。なぜなら今夜は山奥に灯火採集をしに行くのです。というわけでいったん宿に戻った後灯火採集の準備をして、夕方ごろいざ再出発。かなり標高の高い山奥まで車で走り、あと少しで灯火ポイント...というところで突然の停車。何事かと車を降りると、


 なんと道が崩れていました!下の土砂が流れて道が半分ほど浮いてしまっています。こりゃだめだな、ということで予定を変更しここで灯火採集をすることに。水銀灯を設置し夜を待ちます。

斜面には茶畑が広がっている。こんなところにも人が住んでいるのだなと感心。
今、人生で一番おうちから離れた場所にいる...。
日没。からの~
点灯!
最初の大きなお客さんはヒキガエル。貴様に良い虫はやらんぞ!
こいつはとにかくたっくさん飛来した。同時に20匹とかいた。結構でかい。
日没一時間ほどでハグルマヤママユが立て続けに三頭飛来。もっふもふ。鮮やか。
灯火から少し離れたところに現れたウスバカミキリの仲間。でかいよもちろん。
日没後二時間半ほどでオオミズアオが三頭やはり立て続けに飛来。

 他にはサビクワガタや、セスジオオクワガタことライヒヒラタクワガタのメスなんかが採れました。本来のポイントまで行けていればもっと採れたのかとも思ってしまいますが、色々採れたので満足の帰宅。
 明日はいよいよ採集最終日です。


・6日目
 朝、いつものように起きるとやけに暗い。また起きる時間を間違えたかと時計を見るとそうではないようです。窓を開けて外を見ると、がっつり曇ってました。小雨までぱらついています。実は今日は台湾特産の美麗種ホッポアゲハに挑戦するつもりだったのですが、ホッポのポイントは山の上なので残念ながらこれでは無理そうです。

ここは台湾。そう毎日うまくはいかない。

 館長さんたちとみんなで集まり作戦会議もとい朝のお茶会。すぐに天気は回復するが標高が高いところはやはり駄目そうとのこと。ホッポ見たかったなぁ...。

台風が来てるみたい。

畑のパイナップルトラップに来ていたクワガタをもらった。

 天気ばっかりはしかたがないので、今日は予定を変えて昨日と同じオオルリモンの林に行くことにしました。
 というわけでいつもより少し遅い時間に昨日のポイントに到着。天気はおおよそ回復し曇り時々晴れ、気温は31℃。
 
 
オオジョロウグモ。とにかく大きくて存在感がすごい。たくさんいた。
花掬いで複数とれた。ウスグロトラカミキリだろう。
花掬いで大量に網に入った。毛の束がパンクな感じになっている。
ベニモンシロチョウ。前述のアカネシロより白っぽく、黄色と赤の位置が逆。
イワカワシジミ。本日のラスト。

 この他にオオルリモンアゲハを追加したりコモンタイマイを採ったりして最終日終了。帰宅すると館長さんが高級烏龍茶をたくさんお土産にとくださいました。何から何まで本当にお優しい方だ...。
 そして今晩は館長さんの奥さんが屋台に連れて行ってくれるとのこと。最後の晩餐ということで館長さん一家みんなとご馳走を食べに行きます。

食材を選ぶスタイル。調理法はおまかせなのかな。
とても美味しかった。

 食材を選ぶショーケースの中には謎の食材もたくさん入っていました。好きなものを選べと言われたのでワタリガニとカエルをお願い。このほかにもアヒルや牡蠣、タコ、魚の刺身、チャーハン、炒め麺、肉野菜炒め諸々、スープなどなど大量の料理がテーブルに並びました。そしてこの日の料理はどれも、いつにもまして非常においしいものばかりでした。カエルはよく言う鶏肉に似た味というやつで、意外と臭みはありませんでした。ただ皮の感触はややカエル感があってちょっと...。
 とにかくたくさん食べまくり、動けなくなるくらい満腹になって台湾最後の夕食を終えました。

 宿に戻ると残っていた未同定種を全て同定し終えて、就寝。明日いよいよ台湾を発ちます。


・7日目
 最終日の朝は8時に起き、最後に畑を散策してから、館長さんに別れの挨拶をして一緒に記念撮影をしました。館長さん本当にお世話になりました。何から何まで世話をしてくださりとにかく優しい方でした。ホッポ採りに必ずまた来ます!

 人生初の海外採集はたくさんの見たことない虫に出会えたことはもちろん、現地でお世話になった方々、台湾の片田舎という初めての土地での生活も含めてとても新鮮で刺激的なものでした。日本の虫もまだまだまともに採っていない身で言うのもおこがましいですが、海外採集の醍醐味がなんとなくわかったように思います。今度はヨーロッパとかいいなぁ...。

臺灣、再見!

                          (文責:虫班員M)

2017年8月19日土曜日

大磯でアオバトを見よう!

アオバトとは?

7月初旬の日曜、生物同好会鳥班はアオバトを見に神奈川県へ向かいました。

アオバトとは、その名の通り体が青みをおびている美しいハトです。
特にオスは、赤い羽根が印象的ですね。



さて、この季節(夏)はバードウォッチングに辛い時期です。なぜなら、
・暑い
・葉が生い茂って見えない
・冬鳥が観察できない
など、鳥を見るのにハンデが多いからです。

しかし!
ハトは年中どこでも見られますよね?
それはアオバトも同じで、特に7月から8月にかけては神奈川・大磯でよく見られるらしいのです。
アオバトはいつ見れるの?  
5月初旬から10月ごろまで続き、7月から8月にかけてピークを迎えます。梅雨の明けた天気の良い日に多く飛来します。時間は早朝、日の出から10時ごろまで(早朝の方が大きな群れが観察されるチャンスが多い)と夕方が見やすいです。
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/isotabi/miryoku/aobato.html

というわけで、鳥班員の有志5名が大磯に集結しました。


2017年5月10日水曜日

GWオオルリオサムシ遠征

 初めまして、虫班員のMです。今年のゴールデンウィーク、新入生はじめ多くの部員達が恒例の八丈島合宿に出かけている裏で、新歓に参加しない不届き者虫班員三人で北海道へ行ってまいりました。コップトラップでオオルリオサムシを狙います。ちょっと時期が早いんだけどさぁ果たしてどうか、、、。

 朝の便で新千歳空港に着いたら、レンタカーに乗り込みコップなどもろもろの物資を調達し、森へ移動。初日は二ヶ所にコップを埋めます。


さすが北海道広いなぁ、、、(頭悪そうな感想)

 どんなところにオオルリオサムシがいるのかよく分からないのでなるべく色んなところにコップを仕掛けてみます。コップ埋めに集中せねばと思いながらも良さげな土盛りや材があるとついつい手を出してしまう、、、。もうオオルリオサムシが冬眠から目覚めて活動を始めていることに賭けてコップトラップを仕掛けてるのでもし土中からオオルリが出てきてしまったら軽い絶望なんですがね。

 結局初日はポイント1と2合わせて370個のコップを埋めました。途中は意外とペース良くコップを埋められて、「これ二日で1000個余裕で埋められるっしょwww」なんてほざいてましたが日が傾いてくると急に寒くなりそうそうに車に逃げ帰りました(笑)。


しみるぜ。





 さて、二日目。今日も引き続きコップを埋めます。
 今度は北の方に埋めてみよう!ということで石狩川河口近くの海岸林へ向かったのです、が、意気揚々と森に入ってみるとそこは一面の笹!笹!笹!
笹があってもオオルリはいるそうですがこんなんじゃ入れないし、、ダニ怖いし、、ということで撤退。
 その後何ヶ所か回ったのですが、下草だの保護区だのでなかなかコップを埋められる場所が無い!こうして予定が狂うと事前の調査不足がたたります(ちゃんと調べとけって話)。何時間かグダった後結局ポイント1にほど近い森にコップを仕掛けて二日目終了。全くわざわざ北海道まで来てただのドライブじゃ何をしに来たのやら、、、。みなさん、北海道は広いので事前調査はしっかりと。




 さあ気を取り直して三日目。元々の予定では今日はフリーデイだったのですが流石にこのままではコップの数が少なすぎるので昨晩急きょ調べたポイントへ。
 しかしまあ何事もうまくいかないものでここも下草&結構な斜面、、、。何だか戦意喪失してしまいまわりをヒラヒラ飛んでいたクジャクチョウに目移りしだす始末。

 
 こんなこともあろうかとクジャクチョウを最初に見かけた初日に百均で子供用の網を調達しておきました。地元ではそうそうお目にかかれませんが北海道ではどこに行ってもたくさん飛んでいましたね。

 オオルリのことを忘れつつある一行は北海道の御当地マイマイ、エゾマイマイカブリが欲しいな~、なんて言い出しお次は河川敷へ。

 
 さすが北海道、河川敷も広い。
 オオルリオサムシはよく分からないがマイマイカブリならこの冬たくさん経験値を積んだぞ!なんて思いながら今度こそ意気揚々と河川敷に突入するも、、、


出ねえ!

何も出ねえ!

 どんなに良い立ち枯れを割っても一向にエゾマイが出ない。みんなでばらけてしばらくあがき、ついにエゾマイの死体が一匹だけ出たところで緊急電話会談。

「なぁ、これもうエゾマイ出てね?」
「お前もそう思うか、、、」

 そう、そうとしか思えない。エゾマイは恐らくすでに永い眠りから目覚め活動を開始しているに違いない!じゃなきゃこんだけやって出ないわけないもん。
 というわけで急きょ予定を変更しこの河川敷にコップを仕掛けて撤退。

 これで一日終わるのもあれなので車窓から見えたいい感じ(っぽい)ポイントにもコップを仕掛けて三日目終了。

 
 三日かけて設置したコップトラップの総数は720個。いよいよ明日からコップの回収です。どうなることやら、、、。






 やってまいりました、ドキドキの四日目。今日は一か所だけ、初日に仕掛けたポイント2の170個のコップを回収します。

 ポイントに到着し、各自ばらけて目印のスズランテープを頼りにコップを見つけ、恐る恐る覗いていきます。

あ、コップあった。よしよし獣害にはあってないな。どれどれ、、、。


、、、お?

、、、、おおお?

おおおおおおおお!?




キタァアアアアアアああああああ!!!!!!

入ってる!見たことないの入ってる!オオルリオサムシ入ってる!いやぁ~良かった、、、。

 ヌルかタコ採れか結果を見るまで分からないコップトラップ(しかも筆者は人生初のコップトラップ)、採れるかどうかとても心配だったのですが本当に安心しました。
 その後もコップを回収していくと、入ってる入ってる、なんと僕が回収した最初の10個のコップには計4匹のオオルリオサムシが落ちていました。正直ニヤニヤが止まんない(笑)。ラインを見ると他の班員の方もしっかり採れている様子。

 結局このポイントでは18匹のオオルリオサムシを採集できました。


※写真は回収途中。下の小さめなオサムシはエゾアカガネオサムシ。ここのオオルリは全て赤色(縁が金緑色)でした。

 採れたとなると途端に気持ちが大きくなるメンバーたち。このペースで採れたら、、、なんて馬鹿な計算を始めてしまいます。
 でもとりあえず落ち着いて。残りのトラップは全て明日回収なので今日のところは昨日採れなかったエゾマイを取るべく山の方に側溝漁りに出かけます。(ワンチャンオオルリも、とか思ってます。)

 気持ちを切り替えて山に到着し、グーグルマップで目星をつけていた側溝を見て回るもどうも微妙。落ち葉が少なすぎるうえにどうやら水が流れたような跡があります。筆者は側溝漁りの経験もないのでよく分かりませんがこれはダメそうだと、ふと目に入った立ち枯れに手鍬を振り下ろします(無意識)。すると、、、。


あ、なんか出た。
ん?、、、

、、、エゾマイやん!

 なんとエゾマイがぽろっと出ちゃいました。ちょっとキモイっちゃあキモイ緑色の前胸。地元のヒメマイとは明らかに違って感動。
 平地ではもう活動開始していたようですが、いくらか標高を上げるとまだ冬眠中みたいです。ん~難しい、、、。
 気をよくしてみんなで山に入り熊鈴をリンリンいわせながらエゾマイを探します。しかし河川敷とは違い良い材も多くなく、1匹追加するにとどまりました。

 まぁまぁ、エゾマイなら河川敷のコップでいっぱい採れるから(根拠のない自信)。とにかく今日は一カ所目のトラップ回収が大成功に終わり久しぶりに材割りもできて楽しい一日でした。

 ちなみに今まで黙ってましたが今回ゲンゴロウ狙いのトラップもしかけてました。結果は清々しくも完全なヌル。駄虫一匹かかりませんでした。さすがにゲンゴロウはまだ活動してないか?






 さぁいよいよワクワクの最終日。残り四ヶ所のトラップを全て回収します。

 まずは三日目の終盤に見つけた良い感じの林。オオルリオサムシのエサであるカタツムリの死骸がたくさん落ちていたので期待大です。

 さぁいざ拝見。


お!落ちてんじゃん!

、、、ん?


いやエゾマイじゃねーか!
嬉しいけども、けどもね、違うのよ、あなたじゃないの。あなたのことはそれほど、なんて。


 結局この林はエゾマイしか出ませんでした。林の様子は昨日回収したポイントと似てるんだけど、、、。

 次に回収した河川敷のトラップはエゾマイ1匹にエゾアカガネオサムシがいくらか。あと前胸が赤いベッコウヒラタシデムシが印象的でした(さりげに初見)。
 余談ですが北海道には例のオオヒラタシデムシによく似たヒラタシデムシというシデムシがいます。大きさはそんなに変わらずこちらは北海道固有種だそうです。初日からよく見かけ、オオヒラタシデムシとは雰囲気が違ったので「こいつはエゾの香りがする、多分エゾヒラタシデムシだ!」なんて言ってたのですが、まぁ半分当たり半分はずれでなんとも微妙な感じでした。

 引き続きコップ回収。次は二日目に仕掛けたところ。ここでは7匹のオオルリオサムシを追加できました。昨日のオオルリと違って青・緑・黒の固体が採集できました。オオルリは産地によって色が変わります。ただ今回の旅で採集したのは全て同じオオルリオサムシ原名亜種です。
 個人的にオオ「ルリ」の名前通りの青色が採れてうれしかったです(記事最後にきれいな写真載せときました)。まぁ真のオオ「ルリ」オサムシはこんな低地では採れないのですが、、、。
 
 最後に訪れた場所で追加できたオオルリオサムシは1匹だけでした。全身全霊の真剣勝負(ジャンケン)が行われたことは言うまでもありません。



~まとめ~
 最初に述べた通りGWはオオルリにはやや時期が早く、出かける前から多くの人にそのことは指摘されていたのですが、僕らが北海道に滞在していた五日間は運よく記録的な好天に恵まれ、北海道が全国で一番暑かったなんて日もありました。この暖かさのおかげでオオルリオサムシがこの時期にしてはよく動き回ってくれたのだと思います。
 また、林の環境ですが、一見同じようなすぐ近くの林でもあっちでは採れてこっちでは採れない、ということがあったりしてオオルリ採集の難しさを感じました。体感としてはなるべく湿った林、林床は枯れ葉ではなく下草がパラパラと茂っている林が良いのかと感じました。林にカタツムリの殻が多く落ちていると期待大ですが、今回のようにエゾマイがたくさんいるだけ、なんてこともあるのでやはり難しいです。



 早稲田大学生物同好会の活動はTwitterアカウント(@w_sdk)の方で随時アップ中なのでぜひそちらもチェックしてみてください!
(文責:虫班員M)







2017年3月29日水曜日

2017年度 新歓コンパ(説明会)&企画情報

新歓ブース説明会


4/1(土)~5(水) 

 9:00~17:00(5日のみ、~16:00)@早稲田キャンパス11号館2階



新歓コンパ(説明会)


4/7(金) 

 18:30~ 説明会@学生会館 会議スペース E642

 20:00~ 食事会@モーモーパラダイス

4/9(日)

 16:30~ 説明会@学生会館 会議スペース E742

4/12(水)

 18:00~ 説明会@学生会館 会議スペース E742

 19:30~ 食事会@豚キ

4/14(金)

 18:30~ 説明会@学生会館 会議スペース E642


4/16(日)

 13:00~ 食事会@ラパウザ

※説明会、食事会どちらかだけでも参加歓迎。

新歓企画


4/5(水) 

  • 【植物班】 花見@新宿御苑

4/6(木) 

  • 【虫班】 所キャンナイター

4/8(土) 

  • 【虫班】 装備購入会
  • 【植物班】 植物を使った作品を作る会
  • 【水班】 釣り@板橋or練馬

4/9(日)

  • 【虫班】 高尾山ナイター
  • 【骨班】 フライドチキンの骨格標本作成
  • 【水班】 ガサガサ@拝島
  • 【両爬班】 爬虫類カフェ@吉祥寺
  • 【鳥班】 観察会@不忍池

4/14(金)-15(土)

  • 【虫班】 長野ヒメギフチョウ遠征

4/15(土)

  • 【両爬班】 観察会@菩提樹池公園
  • 【水班】 釣り@西武園

4/16(日)

  • 【鳥班】 観察会@三宝寺池

4/23(日)

  • 【虫班】 花掬い@高尾山
  • 【植物班】 スミレ観察@高尾山
  • 【骨班】 フライドチキンンの骨格標本作製
  • 【水班】 ガサガサ@三浦
  • 【鳥班】 観察会@葛西臨海公園

4/30(日)

  • 【虫班】 トラフシジミ採集@高尾山
  • 【水班】 釣り@本牧
  • 【鳥班】 フクロウカフェ@高田馬場

4/28(金)~5/1(月)

  • GW 新歓合宿@八丈島
※新歓企画は、参加人数、天候により予定変更、中止あり。

2017年3月2日木曜日

ワカサギ合宿2017@山中湖

わかさぎ 報告書
  どうも、水班のY(仮名)です。 初めての投稿で稚拙な文章だと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
  今年(2017年)の2月8日~10日の期間で生物同好会の恒例となっているワカサギ合宿が開催されました。 合宿の一日目は、忍野八海へと向かい、昼食と観光をしました。 その後は、富士湧き水の里水族館に行きました。 様々な水生生物が展示してあり、とても参考になりました。 個人的にはドクターフィッシュというものの体験ができたことがかなり印象的です。















                     ああああああああああ忍野八海 ↑


←ドクターフィッシュ


二日目は、合宿のメインイベントとなるワカサギ釣りを行いました。 朝5時半に起床し、6時にバスに乗って船まで移動の後に開始しました。 ワカサギ釣りと言っても氷に穴を開ける誰もがまず想像するものと異なり、内部に穴の空いた形状をした船から糸を垂らすという方式でした。(私も氷に穴を開けてやるものと思い込んでいました)
 先輩から、今年はあまり釣れないと聞かされていましたが、予想以上の豊作となり、 トップの先輩は90匹を超え、 ほかのメンバーも平均70匹以上釣り上げていました。 (私は40匹ほどでしたが(;´Д`)) 釣ったワカサギ達は宿の女将さんに天ぷらにしてもらい、夕食として食しました。 味はとても蛋白で食べやすく、手が止まらなくなるほどでした。
 
 
↑ワカサギ                   ↑船内にて


3日目は、近場の温泉で疲れを癒し、バスの時間まで温泉地で時間をつぶしたあと、 バスに乗って新宿まで戻りました。 その時あいにくの大雪で、やや時間が遅れるというトラブルに見舞われましたが、大きな事故などはなく、とても充実した3日間を送ることが出来ました。 水班長そして先輩方、このような素晴らしい企画を計画していただきありがとうございました。
       -こんなガバガバな文章を最後まで目を通してくださった皆様に感謝-
                                                  文責:Y