2014年8月28日木曜日

ゼフィルス採集 オオミドリシジミ

6/13
6:00 農工大の方と後輩のI川、O越と共に最寄り駅に集合した。
本当は6月第一週に行くつもりだったのだが生憎梅雨入りが早く、土日がつぶれてしまった。
今回は簡単にオオミドリが採れるポイントがあるということで紹介してもらった。
2限があるために9:15には駅に着いてないといけないけれど、活動時間帯に採れなければ採れないようなもんでしょう。
ポイントは駅から徒歩15分という好立地。
着くと早速梢から梢に移って飛ぶゼフィルスが。
何回か空ぶった後にネットイン

オオミドリシジミ (Favonius orientalis)
青緑に光る平地性ゼフィルスの1種類。 落ち着いた色をしているがそれでも綺麗ですね。
コナラやマツの梢で卍飛行や追いかけっこをしている緑の煌めきをネットに入れようとしているのですが中々うまくいかない。それでもなんとか複数確保した。
それにしてもオオミドリは一定の蝶道でもあるのか、同じ場所から飛んできて同じ場所に消えていく個体がちらほらいた。基本梢でテリトリー張るイメージだったけど。

ミズイロオナガもいました。
皆もそれなりに採れたようで9:00には下山した。



上が♂で下が♀。 ♀のが小さい。

ゼフィルスはいいなー。
擦れ個体もいるので来年は6月初めに行きたい。

ゼフィルス採集~フジミドリシジミ

6/2 T山
(クリックすると鮮明に画像見れます。もしよかったら是非。)
何度もお世話になっているT山にまた行くことにした。
フチグロヤツボシカミキリとオオミドリシジミあたりが採れればいいなーと思いつつ
一限を早退し東西線に乗り込む。
I川は先に電車で行ってると言ったのでリフトでも使って早く行こうと思ったら
I川「すんません橋本の方いってて遅れて着きます」

なるほどね。

待ち合わせ場所に集合したのが12:00前だった。
この日は31度快晴、おまけに登山なので汗が吹き出しまくっている。
後輩のI川にアオタマのポイントを教えるという名目もあったのだが、疲れて聞こえてんのか?状態だった。
道中のホオノキを掬ったりしてみるがお目当てのフチグロヤツボシは入らず、I川の眼鏡を落とすという惨事にも見舞われ二人の気分はみるみる下がっていく。

虫採りというのは狙いが採れないと得てしてハイキングになるのだが、今回はそのパターンかもしれない。
なんて思ってると右脇のギャップにチラチラ光る緑の煌めきが見える。
まさか…と思いつつ近づきネットイン。
IMG_1323
………!!!???
裏面の太い白帯、白い翅裏、表翅の透き通ったブルー。
間違いない、フジミドリだ!!
フジミドリさんきゅううううううううううううううう!!!!!!


フジミドリシジミ(Shibataniozephyrus fujisanus
しかも完品。素晴らしい。
フジミドリの色は他のゼフィルスとは違い、透き通っていてとても綺麗だ。また、大きさが他のミドリシジミたちとは一回り小さい。他のゼフとはちょっと違う。まあとにかくかっこいいんだよ笑

フジミドリの色を見れて喜びはひとしお。
眼鏡を落としたことも暑さも全てがどうでもよくなった。
普通フジミドリは朝に活動するはずだが、日中の暑さで下草に降りてきたのだろう。そのため飛ぶスピードもゆっくりだった。

フジミドリとの出会いに感動して、目が冴えたのでホオノキがあれば目ざとくスウィーピングしたり、下草をチロチロ見たりしたが、中々うまくはいかない。
アカシジミがいたくらい。
結局フジミドリ1頭見ただけで下山し、麓でオオミドリを探すことに。

午前中活動するなら夕方も活動するだろうなんて高を括っていたがそんなことはなく、アカボシゴマダラとゴマダラの縄張り争いを下から眺めていた。

スミナガシ( Dichorragia nesimachus
最後にスミナガシが飛んでいたので拾ったが、ボロ。
普通に飛ぶときは速いけれど、縄張り張ってるスミナガシは楽ちん。
ウスバシロが飛んでいる時期にくれば状態いいかも。
色々発見ができたので満足の一日だった。

6/17
またT山に
今度こそフッチー(フチグロヤツボシカミキリ)をということで。

後輩のK所と前日夜inし朝を迎えた。
ちなみに夜はアカアシクワガタが一匹いた程度で甲虫はナシ。
ミヤマの出始めいないかなと思ったけど、流石に早かったみたい。

4:30に起きて近くのイヌブナをたたいたりルッキングする、がいない。
本には早朝に活動する、って書いてあったと思うんだけど、7:00までやってゼフィルスっぽい飛び方をするチョウは一匹も出ないのでフッチーを先に狙うことにした。
結構遠いんだよなあ山頂からまた歩くし
中々疲れる。
小一時間でポイントに辿り着く。
このホオノキはなるほど低い所にも葉っぱが着いていてこれなら採れそう。(ホオノキはこの山にいくつも生えてるが皆高木で掬えない木が多い)

ルッキングしてみると、
あ、サンキュー。

unnamed
フチグロヤツボシカミキリ(Pareutetrapha eximia
いた。  フッチー。 メタリックに輝く虫はやはり綺麗。


ウェヒヒ 思わず気持ち悪い声が出てしまった。
ポイントを明確に教えてくれた方ありがとうございます。
K所も採れたみたいなのでまたフジミドリがいる場所に戻る。
途中山頂で卍飛翔を見たので網を振ると

オオミドリでした。
山頂付近は見晴らしもいいしとりやすいなー。
9:30頃にポイントまで戻ってくると、チラチラコバルトブルーに飛ぶフジミドリが。
でも遠すぎて採れやしない、20m竿なら届くかな?でも近くの梢に白いシジミがいる!

雌だ!!!でも欠けがひどい。
もしかしたらもう時期じゃないのかも。
この調子だと8:00くらいがピークかなあなんて思いつつあとにした。
帰る最中望遠鏡付近でブーンと飛ぶ雑甲虫を手で掴むと

フタコブルリハナカミキリ(Stenocorus caeruleipennis (Bates, 1873)
おお!フタコブ!!いるのか!
形といいカラーリングといい、一度は採ってみたかったんだよなー笑
腹部の両端に二つの出っ張りがあってこれがフタコブなんだなー。
一度見たらアオジョウカイと間違えなさそう。
この時期に花を見つけると面白いかも。なんて思いながら帰路に着いた。

アートアクアリウム行ってきました

こんにちは。今回は8月19日に日本橋で開催されているアートアクアリウムに行って来たので紹介します。アートアクアリウムは日本橋三井ホールにて2014年9月23日まで行われている金魚の展覧会です。かわいい金魚たちがライトアップされていっぱいいました。
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2014年8月27日水曜日

ゼフィルス採集 ウラゴマタマラシジミ

ゼフィルス…樹上性シジミのグループ。日本では25種類ほどみられる。年一化。生活の多くを樹上で過ごし、葉の先端でテリトリーを張る。同種の♂が進入してくると追い払い縄張りから排除する習性をもつ………
「おもしろそう。他のチョウとはなんか違いそうだし。
今年はゼフィルスやってみよう。」
思いたったのが5月半ばのミヤマカラスアゲハ採集がひと段落ついた後。
とりあえず、一から集めてみよう。
5/30 埼玉
去年ウラゴマダラシジミを採集した場所で、何カ所か発生木を見つけたりしていた。
ウラゴマダラシジミ(以下ウラゴ)散策する。
ウラゴはイボタノキを食樹としている平地性ゼフィルス。この場所は西洋イボタはたくさんあるが、それには食いつきがわるいみたい。イボタノキがたくさん生えてる路地の一角に数本の日本産イボタノキを見つけると、周りを弱々しく飛ぶルリシジミ大のチョウを発見。

ウラゴマダラシジミ(Artopoetes pryeri)。裏翅の白もさることながら表翅の薄紫色もとても素敵でいい蝶だ。
ウラゴええなあ…
ウラゴは午後から夕方にかけて活性が高くなるみたいなので他の虫も探索する。
昼頃先輩から聞いていた広葉樹の木を見にいけばあのタマムシが採れるはず、、、
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イボタノキには10種くらいチョウがきてたり、ハチ、アブ、ハナムグリ各種やベニカミキリなどきていた。虫を集める力は凄いみたい。


ウバタマムシ(Chalcophora japonica japonica Gory



ヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas)




ホソオチョウ( Sericinus montela)第二化


ミズイロオナガシジミ(Antigius attilia

ゴイシシジミ(Taraka hamada
道中にはこんな感じの虫が。
今年はテングチョウ、ヒオドシチョウ、ウラギンヒョウモンが多い気がする。
散歩しているうちにタマムシのポイントに到着。
この木にくっつくらしい。適当に見てみるも特に光り物は発見できず、少し待つことに。
イチモンジチョウやコミスジが飛翔してるなあなんて思いながらまた木を見ると



いた!アオマダラタマムシ!
このマダラ模様と光沢とサイズ感も中々いい虫だ。
それにしてもタマムシってふとした瞬間にくっついてるよなー、人がずっと見てると来ない気がする。
桜にも付くとネットにはあったのだが桜にはケヤキナガタマしかいない。

アオマダラタマムシ(Nipponobuprestis amabilis
アオマダラとはいうものの赤い個体が多い。
アオマダラタマに満足した後、ふたつめのイボタノキの生えている場所にいく。
するとここでもウラゴが飛んでいる。
ネットインした!と思ったらネットの一番先に穴が空いていて逃げられるという失態。
ネットを縛りまた振って、捕まえた。
その後ウラゴを最初に捕まえた場所に戻り雌以外の数匹捕まえて終了。
6/1 神奈川
今度は神奈川でウラゴを狙う。
神奈川や千葉の房総の個体は黒化傾向が強いことで知られていて、今回もウマノオバチを採りにいったあのポイントでやることに。
ミズイロオナガがたまに飛ぶ道を越えて、イボタノキが生えてる斜面を適当にルッキングするが見つからない。
日当たりのいい柵沿いのイボタノキを見ると

吸蜜してました。
綺麗な個体はいないか探していると
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さっきよりは綺麗かな?
ネットイン。
大きな雌です。ウラゴはゼフィルスの中でも大型で、特に雌はキチョウくらいある。
それにしても今日は蝶自体が少ない。。。30度の快晴なので、天気が良すぎて蝶が活動する時間が多少ズレている気がする。
昼間は一匹つまんだだけだった。
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ウラゴの食痕。イボタノキの葉にポツポツ穴が空いてるのがその証拠。
しかし中々飛びださない。夕方まで待ちゲーだなあ。




他にはこんな虫も。
ウラゴがまた夕方にでてきて6頭ほどネットインしてこの日は終了。
ちょっと時期が遅かったみたいなので来年はもう少し早くこようかな。

2014年8月23日土曜日

爬虫類班(仮)活動

こんにちは。●です。気温が35度位あるので外に出たくありません。
今回は爬虫類班(仮)についての活動報告です。
今期の同好会メンバーには爬虫類好きが多いので、爬虫類班(仮)を作って爬虫類に関する活動を行っています。
爬虫類班(仮)は、8月前半に爬虫類観察の一環として伊豆半島のiZooとバナナワニ園に行ってきました。
え、野生のトカゲを観察しろって?○山公園によくいるじゃないですか。
iZooでは、世界各地のエキゾチックアニマルが集まる体感型の動物園です。爬虫類がいっぱいです。
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餌やりやふれあい体験もできます。カメにエサをあげてみました。ガン見してくるカメ。
バナナワニ園は、ワニもいいけど熱帯植物の多さにびっくりしました。これ植物班の企画で行った方がよかったんじゃないかな。あ、ワニは画像のとおり暑さでぐだってました。
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肝心の熱帯植物の画像はブレブレでした。すいません。
伊豆半島、とっても楽しかったです。それでは。
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2014年8月6日水曜日

乗鞍岳の植物

文責:黒田春也(植物班) 7月20日。乗鞍岳を構成する峰々のうち最高峰の剣ヶ峰は標高3,026m。バスで2,700mまでは寝ていても上がれるので、手軽に高山植物を楽しむことが出来る。今回はカメラを山荘に置いてきてしまったためiPhoneで撮影した数枚のが写真しかないのが悔やまれる。  図 1 ウバユリ C.cordatum(ユリ科)
森林限界  バスで標高2,700mまで上がれるということは、森林限界は車内でまたぐことになる。うかうか寝ていては見逃してしまう。標高が上がるにつれ、樹皮の白が美しいシラカバからシラカバの化粧が落ちかかったかのようなダケカンバが優先してくる。ダケカンバとともにコメツガもみられ、次第に森林限界の近づきを知る。上ばかり見ていると車道のわきに咲いているクルマユリを見逃してしまうかもしれない。鮮やかなオレンジ色の花はコオニユリと似ているが、クルマユリは葉が輪生していることから区別できると教えていただいた。ユリ科といえば、宿泊した山荘の前には見事なウバユリが咲いており、こっちは写真がある(図1)。樹高が低くなって来たかなと思っていると、辺りはハイマツだらけである。テーブル状に生えているハイマツのなかでひょっこり樹高の高いハイマツを見ることもできた。樹高の高いハイマツは枝を幹の風下側にしか伸ばすことが出来ず、この特殊な樹形を旗型樹形と呼ぶ。こうした樹形の変化は冬季の強風と厚い積雪によってもたらされ、植物は厳しい自然環境と戦っていることがわかる。そう、ここはKampzone(戦場)と呼ばれる森林限界移行帯なのだ!森林限界に入るとハイマツの群落は島状に点在し視野はパッと開け、ここからはツツジ科などの矮性木本と小型草本の群落が点在するようになる。  image003image005  図2 上から順にアオノツガザクラP. aleutica(ツツジ科)、 イワウメD. lapponica(イワウメ科)、コケモモV. vitis-idaea(ツツジ科)
アオノツガザクラはドウダンツツジのような花弁を持つ。イワウメとコケモモのシュートは形態がよく似ている。高山環境に適応した結果の収斂進化の例だろうか。v                        
  矮性木本  
森林限界を超えたら木が生えないと思っていたら大間違い。ツツジ科を主とする小型で背の低い木は沢山生えている。今回見られた木本はアオノツガザクラ、コケモモ、イワウメ(図2)でどれも植物体と葉の矮小化、地を這うような樹形が共通している。これは冬の強風に適応的な形状なのであろう(図3)。ツバキ科の高山植物のなかには葉の両端が表面から巻き込んで裏面との間に空間をつくることで、強風による蒸散速度の上昇(夏だから扇風機の前でずっと目を開けていれば実感できよう)を抑えていると帰ってから知って、現地でもっと観察しておけばよかったと後悔。                                                                                   image007image008図3 雪山の突風では、耐風姿勢をとらないと飛ばされてしまう。(坂本眞一『孤高の人』より転載)
雪田植生
7月の下旬になっても地形が窪んでいるところには雪が島状に残っている。これを雪田と呼び、雪田が溶けきった後に花を咲かせる植物は先ほどのアオノツガザクラと草本のコイワカガミが見られた。コイワカガミは濡れた葉が日光を反射して鏡のように光り輝くことからその名が付けられたそうである。今回も小雨が降ったり日が出たり、不安定な天気だったがコイワカガミの葉が照り輝くさまを見るにはちょうどよかったといえる。雪田の下に埋もれている植物は冬季は一段と深い雪の底で温度は0℃に保たれ、夏季気温がかなり上がるまで雪が溶けきらないという環境にあるため、意外にも低温に弱く耐凍性もその他の高山植物に劣るらしい。 崩壊地  
image010image011図4 上から順にコマクサD. peregrina(ケシ科)とコイワカガミ
特に下りで実感したのだが、乗鞍の足場は非常に悪い。ゴロゴロとした動きやすい礫が足下を不安定にさせるからだ。このような崩れやすいガレ場はヒトだけだはなく植物も生育に苦労するらしくあまり多く見られない。そんな劣悪な環境にコマクサ(図4)は元気に生えている。高山植物の女王の名にふさわしく、根を深く張りなかなか腰が重いようである。
すきまの植物
コンクリート割れ目や、排水用の塩ビパイプの中からたくましく生える植物をよく見るだろう。しかし高山に来てまでそのような「すきまの植物」を見ることになるとは思っていなかった。高山植物がこのような環境を好むのには理由があって、すきまは強風がしのげ、土壌が堆積しやすいというなんとも居心地の良い場所らしい。見られたのはコマクサ、シロウマナズナハクサンイチゲ(図5)。それにしても女王さまも意外とすきまがお好きなのですね…。image015image014image013  図 5 上からコマクサDicentra peregrina(ケマンソウ科)、シロウマナズナ Draba shiroumana(アブラナ科)、ハクサンイチゲA. narcissiflora var. nipponica(キンポウゲ科)

岩石表面には黄色の蛍光色の地衣類が多く見られた。地衣類とは一菌種と一藻類が共生した複合体の総称でコケとは似て非なる。ただ地衣類の和名は「何とかゴケ」のように、さもコケのような名前が付いているのが多いので注意である。地衣類というのは枯れたコケのようで、岩についたシミのようで、生きているのか死んでいるのか一見するとわかりにくい奇妙な外見であるが、乗鞍岳では中でも奇妙なものをみつけたので写真に収めた(図6)。簡単に調べてみるとキイロスミイボゴケという地衣類のようであり、黒いイボにあたる部分は胞子嚢であるそうだ。地衣類は森林限界上部でとくに豊富に見られるものだそうだ。image014図 6 地衣類(コケじゃない!)   全体を振り返って  高山という特殊な環境に適応した植物の形態的な変化を観察できて大変有意義であった。雪解けが例年より遅く、一面のお花畑とはならなかったが良い高山植物入門となりました。